更新日: 2024年11月20日

SLぐんま・八高線等の車両基地「JR東日本ぐんま車両センター」とは?

JR東日本ぐんま車両センターは、群馬県高崎市のJR高崎線高崎駅に隣接する、車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地です。お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。八高線・SLぐんまで活躍する車両が所属しています。この記事では、高崎エリアの安全運行を支えるJR東日本ぐんま車両センターについてご紹介します!

ぐんま車両センターとは?

ぐんま車両センター庁舎から構内を眺めた様子
▲ ぐんま車両センター庁舎から構内を眺めた様子
JR東日本ぐんま車両センターは、群馬県高崎市のJR高崎線高崎駅に隣接する、車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地で、お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。
八高線で活躍するキハ110系や、SLぐんま・ELぐんま・DLぐんまで活躍する機関車や客車などの車両が所属しています。

現在、ぐんま車両センターに所属する車両

ぐんま車両センターに現在所属している車両をご紹介します。
※2024年10月現在

① キハ110系(八高線)

八高線で活躍するキハ110系
▲ 八高線で活躍するキハ110系
ぐんま車両センターに所属する八高線向けのキハ110系は、キハ30系・35系、キハ38系等の置き換えを目的に1993年にデビューしました。
キハ110系は、JR東日本エリア内のローカル線で国鉄時代から活躍していた気動車を置き替え、サービス改善を図るため、JR東日本が開発した気動車です。
車体の長さ、両運転台または片運転台などで多彩な車両があり、各路線の条件に応じて使用されています。
国鉄時代から使用されていた気動車と比較し、電車並みの加速性能を持っているため、ローカル線のスピードアップに大きく寄与しました。
▶ JR東日本 車両紹介【キハ110】

② GV-E197系(事業用車両)

事業用車両として活躍するGV-E197系
▲ 事業用車両として活躍するGV-E197系
ぐんま車両センターに所属するGV-E197系は、国鉄時代から使用されているディーゼル機関車・ホキ800形の置き換えを目的に2024年にデビューしました。
GV-E197系は、気動車方式を採用することにより、電化・非電化区間を問わず走行が可能な車両です。
従来の事業用列車では、列車の先頭に機関車を連結し駅折り返し時には機関車を入換し付け替えする必要がありましたが、GV-E197系は編成の両端に運転台を有するため、機関車の入換作業が不要になっています。
また、気動車方式を採用することで、機関車・貨車特有のメンテナンス方法や運転操縦を廃し、効率的なメンテナンスが可能になっています。
▶ 新型砕石輸送気動車および事業用電車の量産車新造について(2022年5月13日)

③ D51 498(SLぐんま)

SLぐんまで使用されているD51 498
▲ SLぐんまで使用されているD51 498
ぐんま車両センターに所属するD51 498は、D51形蒸気機関車の498番目の機関車として、1940年に旧鉄道省鷹取工場(兵庫県神戸市)で製造され、岡山・大阪・福島・新潟などの機関区で活躍し、1972年まで32年間活躍しました。
引退後は、群馬県内の上越線後閑駅前で「静態保存」されていましたが、1988年に「動態保存」の蒸気機関車として復活しました。現在は、高崎エリアを中心にSLぐんまの牽引機として活躍しています。
▶ SLぐんま号の車両・沿線の紹介

④ C61 20(SLぐんま)

SLぐんまで使用されているC61 20
▲ SLぐんまで使用されているC61 20
ぐんま車両センターに所属するC61 20は、C61形蒸気機関車の20番目の機関車として、1949年に三菱重工業三原製作所(広島県三原市)で製造され、青森・岩手・宮崎など機関区で活躍し、1973年まで24年間活躍しました。
引退後は、1974年から、群馬県内の伊勢崎市華蔵寺公園遊園地で「静態保存」されていましたが、2011年に復元されました。現在は、高崎エリアを中心にSLぐんまの牽引機として活躍しています。
▶ SLぐんま号の車両・沿線の紹介

⑤ DD51(DLぐんま)

DLぐんまで活躍するDD51
▲ DLぐんまで活躍するDD51
ぐんま車両センターに所属するDD51形ディーゼル機関車は、国鉄時代に製造された車両で貨物・旅客列車の牽引機として活躍しました。現在は、高崎エリアを中心にSLぐんまの補機やDLぐんまの牽引機として活躍しています。
関連記事:引退が迫る!お召し列車指定機のDD51 842撮影会がぐんま車両センターで開催!

⑥ DE10・DE11(入換用機関車)

入換用や事業用列車の牽引機として活躍するDE10
▲ 入換用や事業用列車の牽引機として活躍するDE10
ぐんま車両センターに所属するDE10形・DE11形ディーゼル機関車は、国鉄時代に製造され、駅構内の入換や事業用列車の牽引機として活躍しました。現在は、ぐんま車両センター~高崎駅構内の入換用や事業用列車の牽引機として活躍しています。

⑦ EF65 501(ELぐんま)

ELぐんまで使用されるEE65 501
▲ ELぐんまで使用されるEE65 501
ぐんま車両センターに所属するEF65形電気機関車は、国鉄時代に製造され、貨物・旅客列車の牽引機として活躍しました。現在は、SLぐんまの補機やELぐんまの牽引機として活躍しています。

⑧ EF64 1001・1053(ELぐんま)

ぶどう色1号の塗装時代のEF641001
▲ ぶどう色1号の塗装時代のEF641001
ぐんま車両センターに所属するEF64形電気機関車は、国鉄時代に製造され、貨物・旅客列車の牽引機として活躍しました。現在は、SLぐんまの補機やELぐんまの牽引機として活躍しています。

⑨ 12系客車(SLぐんま・ELぐんま・DLぐんま)

高崎エリアの臨時列車で活躍する12系客車
▲ 高崎エリアの臨時列車で活躍する12系客車
ぐんま車両センターに所属する12系客車は、国鉄時代に製造され、客車列車として各地で活躍しました。
現在は、高崎エリアのSLぐんま・ELぐんま・DLぐんま等の臨時列車を中心に運行されています。

⑩ 旧型客車(SLぐんま・ELぐんま・DLぐんま)

高崎エリアの臨時列車で活躍する旧型客車
▲ 高崎エリアの臨時列車で活躍する旧型客車
ぐんま車両センターに所属する旧型客車は、現在、高崎エリアのSLぐんま・ELぐんま・DLぐんま等の臨時列車を中心に運行されています。国鉄時代の雰囲気が残るレトロな車内や、外装が人気です。

過去にぐんま車両センターに所属していた車両

過去にぐんま車両センターに所属していた車両の一部を紹介します。

① EF60 19

12系和式客車「やすらぎ」に準じた塗装が施されたEF60 19
▲ 12系和式客車「やすらぎ」に準じた塗装が施されたEF60 19
かつて、ぐんま車両センターに配置されていたEF60 19は、近年は高崎支社管内の工事用臨時列車やイベント列車の牽引機として活躍していました。

② EF55 1

特徴的な流線形のEF55 1
▲ 特徴的な流線形のEF55 1
国鉄時代の1986年から2009年まで高崎支社管内の臨時列車などの牽引機として活躍していましたが、老朽化により2015年廃車となり、ぐんま車両センターから鉄道博物館に移送され、現在は鉄道博物館で静態保存されています。

③ キハ30・35・38系(八高線)

写真は久留里線のキハ30系気動車
▲ 写真は久留里線のキハ30系気動車
八高線等で使用されていたキハ30・35・38系気動車が所属していました。キハ110系投入による置き換えにより、廃車・転属しました。

これまでぐんま車両センターで開催されたイベント

SL3並び撮影会(2022年11月開催)

JR東日本公式ファンコミュニティ「撮り鉄コミュニティ」限定SL3並び撮影会
▲ JR東日本公式ファンコミュニティ「撮り鉄コミュニティ」限定SL3並び撮影会
2022年11月にJR東日本公式ファンコミュニティ「撮り鉄コミュニティ」の有料会員限定でSL3並び撮影会を開催しました。
普段揃うことがないD51・C61・C57が並ぶ貴重な瞬間を撮影会として開催し、参加した鉄道ファンの皆さんから大変好評でした。

ぐんま車両センターの関連動画

SL運行の裏側 ~運行を支えるメンテナンス社員達~(ぐんま車両センター制作)

ぐんま車両センター(旧:高崎車両センター高崎支所)に配属されている蒸気機関車はD51 498とC61 20の2機があります。
両機とも、高崎支社では「SLぐんまみなかみ」「EL・SLぐんまよこかわ」のイベント列車として運転されています。
日々、両機の安全な運行を支える裏側に密着しました。車両のメンテナンス社員が行っている作業風景と力強く走るSLの雄姿をご覧ください!

ぐんま車両センターで開催されるイベントに参加するには?

①JRE MALLチケットで鉄道イベントをチェック

JRE MALLチケット JR東日本高崎支社店 出典:https://event.jreast.co.jp/shop/detail/a006
JRE MALLチケット JR東日本高崎支社店では、ぐんま車両センターをはじめ、群馬県エリアで開催しているJR東日本のイベントを販売しています。不定期で開催していますので、こまめにチェックしてみてくださいね!
JRE MALLチケット JR東日本高崎支社店のイベントはこちら

② JRE MALLふるさと納税 JR東日本オリジナル返礼品をチェック

 JRE MALLふるさと納税 JR東日本オリジナル返礼品 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/feature/F000-2/org
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