中央線快速電車や青梅線・五日市線の主要車両基地である「JR東日本 豊田車両センター」。
東京都日野市に位置し、豊田駅に隣接する、日々の車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地です。
お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。
713両(2022年4月現在)の車両が在籍しており、中央線快速電車の輸送を担っています。
更新日: 2024年11月20日
中央線快速電車の車両基地「JR東日本 豊田車両センター」とは?
中央線快速電車や青梅線・五日市線の主要車両基地である「JR東日本 豊田車両センター」。東京都日野市に位置し、豊田駅に隣接する、日々の車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地です。お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。713両(2022年4月現在)の車両が在籍しており、中央線快速電車の輸送を担っています。この記事では、首都圏の安全運行を支えるJR東日本豊田車両センターについてご紹介します!
豊田車両センターとは?
現在、豊田車両センターに所属する車両
①E233系0番代(中央線快速電車・青梅線・五日市線等)
豊田車両センターに所属するE233系0番代は、中央線快速電車、青梅線、五日市線の201系を置き換えを目的に、2006年12月にデビューしました。
E233系の導入にあたって、普段中央線快速電車をご利用されるお客さま等へのはがきアンケート、インターネット調査及びグループインタビュー等を実施した結果をデザインや車内設備等に反映しているほか、電気機器や保安装置など主要機器を二重系化し、一つが故障しても通常走行を可能として、信頼性を向上させ輸送障害を低減に繋げています。
2020年6月には、0番代としては約12年ぶりの新車である「T71編成」が増備されたことでも注目を集めました。
E233系の導入にあたって、普段中央線快速電車をご利用されるお客さま等へのはがきアンケート、インターネット調査及びグループインタビュー等を実施した結果をデザインや車内設備等に反映しているほか、電気機器や保安装置など主要機器を二重系化し、一つが故障しても通常走行を可能として、信頼性を向上させ輸送障害を低減に繋げています。
2020年6月には、0番代としては約12年ぶりの新車である「T71編成」が増備されたことでも注目を集めました。
②209系1000番代(中央線快速電車等)
豊田車両センターに所属する209系1000番代は、中央線快速電車のE233系0番代へのトイレ設置やグリーン車対応工事に伴う車両本数の確保を目的に、それまで常磐緩行線で運用されていた2編成を転用し、2019年3月に投入されました。
通常は中央線快速電車(東京駅~高尾駅間)のみで運用され、2024年8月現在「81編成」と「82編成」の2本が配置されています。
通常は中央線快速電車(東京駅~高尾駅間)のみで運用され、2024年8月現在「81編成」と「82編成」の2本が配置されています。
③201系(保留車)
201系は、2010年10月に中央線快速電車から引退しましたが、そのうち先頭車両1両(クハ201-1)が2024年8月現在も運行時の姿のまま豊田車両センターで保存されています。
通常は一般向けに公開されていませんが、2015年と2016年の「豊田車両センターまつり」や、JRE MALLで販売された撮影会イベントで公開されました。
通常は一般向けに公開されていませんが、2015年と2016年の「豊田車両センターまつり」や、JRE MALLで販売された撮影会イベントで公開されました。
過去に豊田車両センターに所属した車両
①103系(中央線快速電車、青梅線、五日市線、武蔵野線等)
中央線快速電車向けの103系は1983年まで、青梅線・五日市線向けの103系は2002年まで、武蔵野線向けの103系は2004年まで豊田車両センターに所属していました。
②201系(中央線快速電車・青梅線・五日市線等)
中央線快速電車向けの201系は1979年に試作車(201系900番代)が登場し、その後1981年に量産車が登場しました。
国鉄として初めてとなる「電機チョッパ制御」を採用したほか、「電力回生ブレーキ」が装備され、当時「省エネ電車」として注目を集めました。
フロント部分は、左右非対称型のデザインになっており、前面の半分を覆う「ブラックフェイス」が特徴的です。
青梅線・五日市線向けの201系は、103系の置き換えを目的に、2000年より中央・総武緩行線で運行されていた201系が転用されました。
2006年~2008年にかけてE233系が導入され、青梅線・五日市線の専用編成は2008年3月に、中央線快速電車の編成は2010年10月に引退しました。
国鉄として初めてとなる「電機チョッパ制御」を採用したほか、「電力回生ブレーキ」が装備され、当時「省エネ電車」として注目を集めました。
フロント部分は、左右非対称型のデザインになっており、前面の半分を覆う「ブラックフェイス」が特徴的です。
青梅線・五日市線向けの201系は、103系の置き換えを目的に、2000年より中央・総武緩行線で運行されていた201系が転用されました。
2006年~2008年にかけてE233系が導入され、青梅線・五日市線の専用編成は2008年3月に、中央線快速電車の編成は2010年10月に引退しました。
③201系四季彩(青梅線)
201系四季彩は、2001年に青梅線に登場したジョイフルトレインです。
元々訓練車として使用されていた車両を、青梅線沿線の観光を多くのお客さまに楽しんでいただくことを目的に、展望型電車に改造しました。
通常の車両と異なり、多摩川の渓谷を楽しめるよう、側面窓が2段窓から大型の1段窓に差し替えられているほか、クロスシートが設置されました。
2005年には、ラッピングのリニューアルが行われ、白色をベースに青色のストライプ模様で、1両ずつ青梅線沿線の四季折々の魅力をイメージしたデザインに装いを新たにしました。
土休日を中心に青梅線の青梅駅~奥多摩駅間で運転されていたほか、河口湖や川崎方面へ臨時列車として運転されることもありました。2009年7月にさよなら運転が行われ、引退しました。
元々訓練車として使用されていた車両を、青梅線沿線の観光を多くのお客さまに楽しんでいただくことを目的に、展望型電車に改造しました。
通常の車両と異なり、多摩川の渓谷を楽しめるよう、側面窓が2段窓から大型の1段窓に差し替えられているほか、クロスシートが設置されました。
2005年には、ラッピングのリニューアルが行われ、白色をベースに青色のストライプ模様で、1両ずつ青梅線沿線の四季折々の魅力をイメージしたデザインに装いを新たにしました。
土休日を中心に青梅線の青梅駅~奥多摩駅間で運転されていたほか、河口湖や川崎方面へ臨時列車として運転されることもありました。2009年7月にさよなら運転が行われ、引退しました。
④205系500番代(相模線)
相模線の205系は、1991年3月の相模線電化開業に伴いデビューしました。
電化開業後、しばらくの間は豊田車両センターに所属していましたが、1996年12月の横浜支社発足に伴い、国府津車両センターへ転属されました。
電化開業後、しばらくの間は豊田車両センターに所属していましたが、1996年12月の横浜支社発足に伴い、国府津車両センターへ転属されました。
⑤205系5000番代(武蔵野線)
武蔵野線の205系5000番代は、2002年にそれまで山手線で使われていた車両を転用する形で投入されました。転用時に電動車不足を改造するために、VVVFインバータ制御に改造しています。投入当時は豊田車両センターに所属していましたが、2004年3月に京葉車両センターの所属に変わりました。
⑥115系(中央本線)
中央本線では、通称スカ色と呼ばれる紺色とクリーム色の115(M編成)系と、信州色と呼ばれる白色と水色の115系(C編成)が運行されていましたが、このうちスカ色と呼ばれる115系(M編成)が豊田車両センターに所属していました。
2014年に、長野総合車両センター所属の211系に置き換えられました。
2014年に、長野総合車両センター所属の211系に置き換えられました。
⑦115系訓練車
115系訓練車は、乗務員が定期的に行う異常時訓練や、運転技術の習熟などの目的で使用されていました。
通常の営業運転には使用されない前提の車両であったため、車両下部には白色のラインと「訓練車」という文字が入っていました。
シールドビーム改造による前照灯やタイフォンカバーの形状が中央本線で運用されていた通常の115系とは異なります。2014年1月に廃車になりました。
通常の営業運転には使用されない前提の車両であったため、車両下部には白色のラインと「訓練車」という文字が入っていました。
シールドビーム改造による前照灯やタイフォンカバーの形状が中央本線で運用されていた通常の115系とは異なります。2014年1月に廃車になりました。
⑧189系(波動用)
松本車両センターから転入したM50編成(通称:あずさ色)と、大宮総合車両センターから転入したM51編成(通称:国鉄色)、M52編成(通称:グレードアップあずさ色)の6両編成3本が豊田車両センターに所属していました。
主に団体列車や臨時列車などの波動用として使用され、土休日を中心に「ホリデー快速富士山」号や「ホリデー快速河口湖」号などとして運用されていました。2018年まで活躍しました。
主に団体列車や臨時列車などの波動用として使用され、土休日を中心に「ホリデー快速富士山」号や「ホリデー快速河口湖」号などとして運用されていました。2018年まで活躍しました。
豊田車両センターの関連動画
東京アドベンチャーライン体操(青梅線青梅〜奥多摩)(立川統括センター制作)
豊田車両センターには、青梅線で運行されるE233系も所属しています。
青梅線の青梅~奥多摩間は、「東京アドベンチャーライン」という愛称が設定されてから、2021年で3周年を迎えました。
立川運転区(現:立川統括センター)では、この「東京アドベンチャーライン」をさらに盛り上げるために、「東京アドベンチャーライン体操」を制作しました!
作曲、振付け、撮影、編集はすべて現役の運転士が担当しました。この体操には、運転士や車掌、駅社員などの鉄道関連の動きに加え、青梅線ならではの動きも取り入れています。
ぜひ、皆さまも体操をお楽しみください!
青梅線の青梅~奥多摩間は、「東京アドベンチャーライン」という愛称が設定されてから、2021年で3周年を迎えました。
立川運転区(現:立川統括センター)では、この「東京アドベンチャーライン」をさらに盛り上げるために、「東京アドベンチャーライン体操」を制作しました!
作曲、振付け、撮影、編集はすべて現役の運転士が担当しました。この体操には、運転士や車掌、駅社員などの鉄道関連の動きに加え、青梅線ならではの動きも取り入れています。
ぜひ、皆さまも体操をお楽しみください!
これまで豊田車両センターで開催されたイベント
①201系展示撮影会
2010年10月に中央線快速電車から引退した201系の撮影会を、2021年12月10日(金)から豊田車両センターの検修庫内で不定期開催しています。
撮影会では、アントと呼ばれる入換用の小型車両移動機で201系を移動させたり、行先表示機を手動で回転させたりして、可能な限り現役当時の様子を再現しています。
「201系展示撮影会」は、毎回発売直後に完売するほどの人気ぶりです。
撮影会では、アントと呼ばれる入換用の小型車両移動機で201系を移動させたり、行先表示機を手動で回転させたりして、可能な限り現役当時の様子を再現しています。
「201系展示撮影会」は、毎回発売直後に完売するほどの人気ぶりです。
②中央快速線E233系試運転編成撮影会
2024年8月17日(土)、18日(日)に豊田車両センターの検修庫内で、中央線快速電車のE233系にグリーン車4両を連結した試運転用の10両編成をで撮影できるイベントが開催。
2024年度末以降の営業運転では、10両編成にグリーン車を2両連結した12両編成で運行される予定ですが、撮影会では試運転ならではの6両編成にグリーン車を4両を連結した10両編成での展示となりました。
2024年度末以降の営業運転では、10両編成にグリーン車を2両連結した12両編成で運行される予定ですが、撮影会では試運転ならではの6両編成にグリーン車を4両を連結した10両編成での展示となりました。
豊田車両センターで実施されるイベントに参加するには?
① JRE MALLチケット JR東日本八王子支社店のイベントをチェック
JRE MALLチケット JR東日本八王子支社店では、豊田車両センターをはじめ、東京都・山梨県エリアで開催しているJR東日本のイベントを販売しています。不定期で開催していますので、こまめにチェックしてみてくださいね!
② JRE MALLふるさと納税 JR東日本オリジナル返礼品をチェック
鉄道にまつわる貴重な体験やグッズなど、JR東日本ならではのオリジナル返礼品が勢ぞろい!
駅長や車両メンテナンスなどのお仕事体験や、鉄道古物を使用した、鉄道好きにはたまらない一点もののグッズなど、 オリジナリティ溢れる返礼品を是非ご覧ください♪
※時期により、取り扱い返礼品が異なります。
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