【2026年】春分の日はいつ？意味・由来・食べ物・過ごし方をわかりやすく紹介

「春分の日」は、日本の祝日のひとつです。とはいえ、「春分の日とはどのような日なのか」と疑問に思う方も少なくないかもしれません。ここでは、春分の日の意味や由来について、わかりやすく解説します。

◾️春分の日の意味
春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じとされる日で、毎年3月20日頃にあたります。この日を境に昼の時間が徐々に長くなり、本格的な春の訪れを感じる季節です。春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として、1948年（昭和23年）に国民の祝日として制定されました。
また、お彼岸の中日（ちゅうにち）でもあり、先祖を敬い、お墓参りをする習慣があります。春の穏やかな気候の中で、自然への感謝や家族の絆を大切にする日とされています。

◾️春分の日の由来
春分の日の由来は、古代日本の自然崇拝や農耕文化にあります。太陽の動きを重視する暦の上で重要な節目であり、春分を境に農作業が本格化することから、古くから季節の変わり目として意識されてきました。
また、明治時代には皇室行事「春季皇霊祭」として、歴代天皇や皇族の霊をまつる日とされていました。
戦後の政教分離政策のもと、宗教的な意味合いを控えるため「春分の日」として国民の祝日に制定され、現在では自然や生命を大切にする日として親しまれています。

2026年の春分の日は、3月20日（金・祝）です。

春分の日は「昼と夜の長さがほぼ同じになる日」とされ、毎年3月20日か21日です。
春分の日は、太陽が「春分点」を通過する瞬間を含む日（春分日）を基準に決定されます。この春分日は、国立天文台が天文学的な計算に基づいて算出し、前年の2月1日頃に「暦要項」として官報に掲載されることで、正式な祝日として確定します。
地球の公転周期は365日ちょうどではなく、約365.24219日（約365日と6時間）であるため、春分点を太陽が通過する時刻が毎年少しずつずれていきます。このズレの影響により、春分の日は年によって3月20日または21日のいずれかになります。

春分の日は、自然への感謝と先祖への敬意を表す大切な祝日です。ここでは、春分の日に行われる伝統的な風習や、季節の移ろいを感じながら心豊かに過ごすためのおすすめの過ごし方をご紹介します。

春分の日は、お彼岸の中日でもあり、先祖供養をするのにふさわしい日です。お墓参りをして墓石を掃除し、花やお供え物を供えることで、故人への感謝の気持ちを表します。

また、仏壇をきれいにし、家族で故人の思い出を語り合うことも大切な供養の一つです。お寺などでは彼岸会（ひがんえ）という法要をおこなうこともあります。忙しい日常の中で、先祖を偲び、家族の絆を深める良い機会となります。

春分の日には、ぼたもち（春のおはぎ）を食べる習慣があります。春には“ぼたもち”、秋には“おはぎ”と呼ばれ、季節の花にちなんだ名前になっています。
ぼたもちは、小豆の赤色に魔除けや邪気を払う力があると信じられていたことから、ご先祖様へのお供え物として用いられていました。

春の七草や旬の春野菜（菜の花、タケノコなど）を使った料理、春の魚（鯛、アサリなど）を楽しむのもおすすめです。
これらの食材は生命力や健康を願う意味があり、春の訪れを味覚でも感じることができます。

春分の日には、地域によっては梅の花が見頃を迎え、桜のつぼみもふくらみ始める頃。春の息吹を感じるのにぴったりの季節です。各地の神社や仏閣では、春の訪れを祝う春祭りが開催されることもあります。

また、新しい季節を迎えるにあたり、春の大掃除を行うのも良い習慣です。冬の寒さでこもりがちだった家を整え、清々しい気持ちで春を迎えましょう。

春分の日は、自然や命を大切にする心を育む大切な祝日です。
先祖供養や旬の味覚を楽しむことで、季節の移ろいを五感で感じることができます。
今年の春分の日には、自然や命への感謝を胸に、旬の味覚を囲みながら、ご家族や大切な方々と心豊かな時間をお過ごしください。