レトロな建築とりんごを楽しむ「青森・弘前」のおすすめ観光スポット9選

りんご生産量日本一のまち・弘前市。四季ごとの「さくらまつり」、「ねぷたまつり」、「菊と紅葉まつり」、「雪燈籠まつり」や弘前城などでも知られています。
弘前は主要観光スポットが中心地に集約されており、循環バスや徒歩で効率よく観光を楽しめる人気の観光地です。
弘前旅のキーワードは「歴史」「文化」「りんご」。レトロな建築と日本一のりんごを満喫できるおすすめスポットを紹介します。

まずは、弘前の歴史や文化を感じられるスポットを紹介。見た目の美しさや迫力はもちろん、時代背景なども知りながら巡ると、より一層楽しめるはずです。

弘前旅行で必ず訪れてほしいのは、弘前公園内にある「弘前城」です。弘前藩主津軽家の居城であり、現存する日本最北端の天守としても知られています。江戸時代に築かれ、現在までその形を留めている希少さも魅力的。国の重要文化財にも指定されています。

弘前公園では、毎年4月下旬〜5月上旬に「弘前さくらまつり」を開催。国内外から約200万人が訪れる、日本屈指の桜まつりです。また、春だけでなく、秋には幻想的なライトアップが人気の「弘前城 菊と紅葉まつり」、冬には約150基の大小様々な雪燈篭や雪像を楽しめる「弘前城 雪燈籠まつり」も開催されます。四季折々の美しい自然と弘前城のコラボレーションを楽しみましょう。

【住所】青森県弘前市下白銀町1
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「市役所前」下車～徒歩約4分
◆徒歩：約30分

＜弘前さくらまつり＞
◇開催期間：2025年4月18日（金）～5月5日（月）

＜弘前ねぷたまつり＞
◇開催期間：2025年8月1日（金）～7日（木）

「津軽藩ねぷた村」は、津軽の魅力を丸ごと堪能できる人気観光スポットです。施設内では、重要無形民俗文化財「弘前ねぷたまつり」のねぷた囃子や津軽三味線の生演奏、津軽の民工芸品の体験などを楽しむことができます。

館内に展示されている高さ10mの大型ねぷたは迫力満点。実物大の大型ねぷた内部の骨組みの中を通り抜けながらの見学や、ねぷた絵や凧絵の展示、金魚ねぷたの製作実演コーナーなどがあり、一年中、弘前ねぷたの魅力を体験することができます。

施設内には、精米したての青森県産米を石かまどで炊いたごはんと青森県の郷土料理を堪能できるお食事処「津軽旨飯屋」も。ほかほかの大かまど飯と青森ならではの郷土料理を楽しみましょう。また、施設内のお土産屋「アンテナショップ弘前」は地域最大級の広さで、青森県内の農林水産加工品や青森りんご、工芸品、朝採れ野菜、果物などを取り揃えています。ぜひお立ち寄りを。

【住所】青森県弘前市亀甲町61
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「文化センター前」下車～徒歩約5分
◆車：約20分

「弘前れんが倉庫美術館」は、煉瓦倉庫をリニューアルした現代美術館。今から100年以上前の明治・大正期に酒造工場として建設された吉野町煉瓦倉庫を改修し、2020年に開館しました。コンセプトは「記憶の継承」。瓦造の建物を可能な限り残したレトロモダンなデザインが特徴です。

館内では、弘前市出身の奈良美智や国内外のアーティストによる作品をはじめとし、弘前や東北地方の歴史・文化と向き合う作品を展示。エントランスに展示されている奈良美智の白い犬の彫刻はフォトスポットとしても大人気。

美術館に隣接するカフェ・ショップ「cafe & shop BRICK」では、美術館のオリジナルグッズをはじめ、国内外のアーティスト関連グッズや津軽の工芸品も取り揃えています。シードル工房を併設しているカフェでは、青森県産食材を使用したランチやアップルパイ、シードル工房で醸造されたシードルを堪能できます。

【住所】青森県弘前市吉野町2-1
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「中土手町」下車～ 徒歩約5分
◆徒歩：約20分

「旧弘前市立図書館（きゅうひろさきしりつとしょかん）」は、弘前を代表する洋館。赤いドーム屋根が目印です。明治39年に建てられた建物は、木造3階建てで左右に配した八角形の双塔が印象的。ルネッサンス様式を基調としつつも、随所に和風様式が取り入れられている個性的なデザインが魅力です。

設計施工をしたのは、明治時代に青森県で多くの洋風建築を多く手がけた堀江佐吉。自ら施主となり、堀江自身のこだわりを存分に詰め込んだ建築です。
また、外観だけでなく内部も無料で見学可能。1階は図書室や館長室、婦人閲覧室などがあり、当時の形態を復元した姿を楽しむことができます。

弘前のまちでも一際目をひくおしゃれな洋館を訪れて、タイムスリップ気分を味わいましょう。隣接する「旧東奥義塾外人教師館」も、あわせて見学するのがおすすめです。

【住所】青森県弘前市下白銀町2-1 追手門広場内
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「市役所前」下車～徒歩約3分
◆徒歩：約30分

旧弘前市立図書館の隣にある「旧東奥義塾外人教師館（きゅうとうおうぎじゅくがいじんきょうしかん）」は、旧弘前市立図書館とはまた雰囲気の異なるメルヘンな洋館です。
東奥義塾は弘前藩の藩校であった「稽古館」を母体とし、明治5年に創立された青森県内初の私学校。東奥義塾で招いた外国人教師や宣教師専用の住居として明治33年に建築された建物です。

レンガ積みの基礎とホワイトの外壁、オリーブグリーンの窓枠といった配色が美しい「旧東奥義塾外人教師館」。外壁煙突やベイウィンドウにも、レトロな味わい深さを感じます。また、館内も無料で見学可能。書斎や子ども部屋、寝室などにアンティークな家具や調度品が並び、明治時代の外国人の生活を再現しています。

館内1階には、喫茶店「サロンドカフェアンジュ」も。アンティークな雰囲気漂う空間で、食事やスイーツ、コーヒーなどが楽しめます。なかでも、アップルパイは多くのメディアで紹介される一品。バターの濃厚でこっくりとした味わいと程よい甘さのりんごにくわえ、レーズンやナッツがアクセントのサクサク食感のアップルパイは絶品です。そのほか、季節によっては箸で食べるフランス料理のお弁当なども提供中。洋館めぐりの合間にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【住所】青森県弘前市下白銀町2-1 追手門広場内
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「市役所前」下車～徒歩約3分
◆徒歩：約30分

次は、りんごの生産量日本一を誇る弘前市のおすすめりんごスポットを紹介。名物のアップルパイは、さまざまなお店で販売されているので、いくつか巡ってお気に入りを見つけましょう。テイクアウトできるお店も多いので、お土産にもおすすめです。

「弘前市りんご公園」は、約9.7haの敷地に、80種・約2,300本のりんごが植えられている公園。弘前名物のりんごを思う存分楽しめるスポットです。
園内の「生育体験園」では、毎年8月上旬〜11月上旬ごろ（生育状況により変動あり）まで、りんごのもぎとり体験（有料）を開催。フレッシュなもぎたてりんごをお土産に持ち帰ることができます。

もぎとり体験以外は通年営業中。お土産や軽食・喫茶を楽しめる「りんごの家」では、りんごをモチーフにした地元工芸品やりんごのお菓子など、りんごに関する商品を約1,200種類販売しています。
そのほか、岩木山を一望できる「すり鉢山展望台」や、昔の農家を再現した市文化財「旧小山内家住宅」、シードルの飲み比べができるシードル醸造工房「kimori」など、見どころがたっぷり。

あたたかい季節は、りんご畑の中でりんごの木箱に座りながら津軽の郷土料理弁当を楽しめる「りんご公園ピクニックプラン」もおすすめです。りんご竹かごに「お弁当」と「シードル（りんごジュース）」を入れて、りんごづくしのピクニックを楽しみましょう。

【住所】青森県弘前市清水富田寺沢125
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：相馬庁舎・西目屋村役場行「りんご公園」下車
◆車：約20分

アップルパイを提供するお店が多くある弘前で、どれを食べるか迷ってしまったときにおすすめなのが、藤田記念庭園の敷地内に佇む「大正浪漫喫茶室（たいしょうろまんきっさしつ）」。赤いとんがり屋根の洋館1階にある、レトロな喫茶室です。

名物メニューは、アップルパイの食べ比べ。弘前市内のお店から取り寄せた、アップルパイ7種類を揃えています。見た目や味の特徴はもちろん、温かい状態で食べるものから冷やして食べるものまで、自分好みのアップルパイを選びましょう。友人や家族と別々のアップルパイを注文して、シェアするのもおすすめ。ドリンク付きのセットや、アップルパイにバニラアイスとベリーソース、クッキーを添えたスペシャルプレートも選べます。

アップルパイのほかにも、旬の弘前りんごで作った「自家製焼きりんご」や、ムースケーキやりんごシャーベットなど7層のハーモニーが楽しめる「ニュートンのりんごパフェ」など、お店オリジナルのりんごスイーツがラインナップ。
庭園に広がる四季折々の景色を眺めながら、心ゆくまでりんごの魅力を楽しんでください。

【住所】青森県弘前市上白銀町8-1 藤田記念庭園洋館1F
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「市役所前」下車～徒歩約3分
◆徒歩：約30分

「オークレール」は、JR弘前駅から徒歩約1分の「アートホテル弘前シティ」のロビーに併設したティーラウンジ。開放的でゆったりとした空間でこだわりのコーヒーやホテル特製のスイーツを味わえます。

オークレールのアップルパイは、青森県産のりんごをたっぷり乗せて焼き上げたシンプルな一品。さわやかな甘味のりんご果汁が口いっぱいにジュワッと広がります。アップルパイはイートインとテイクアウトどちらもOK。イートインでは、シナモンアイスクリームを添えた温かいアップルパイを楽しめます。

ティーラウンジに隣接するショップでは、ペストリーシェフが趣向を凝らした季節限定スイーツや、焼きたてのパンなどを販売中。アップルパイとともにお土産にするのもおすすめです。

【住所】青森県弘前市大町1-1-2 アートホテル弘前シティ1F
【JR弘前駅からのアクセス】◆徒歩：約1分

フランスで伝統菓子を学んだパティシエが手がけるパティスリー「ル・ブルジョン」はりんごスイーツが豊富なお店です。
なかでも、リーフ模様が美しいパリパリ・サクサク食感のパイが特徴のアップルパイ「ショーソン ポム」が定番人気商品です。丁寧に煮詰めた自家製りんごコンポートは、まろやかな甘味とフレッシュな酸味が特徴。その絶妙なバランスが、老若男女から好評です。

また、時期によっては「スティックアップルパイ」や「りんごのタルト」などが販売されることもあるそう。見つけた際には購入することをおすすめします。もちろん、アップルパイ以外に、カヌレなどの焼き菓子やジェラートなども絶品。細部にまでこだわりを感じるスイーツの数々を堪能してみてはいかがでしょうか。

【住所】青森県弘前市土手町77-1
【JR弘前駅からのアクセス】
◆バス：土手町循環バス「中土手町」下車～徒歩約1分
◆徒歩：約20分

弘前への旅行は「リゾートしらかみ」がおすすめ。リゾートしらかみは、JR東日本が運行する観光列車で、青森駅から秋田駅までの五能線・奥羽本線を走っています。
東京から弘前へ行く場合には、秋田新幹線「こまち」（東京〜秋田）→リゾートしらかみ（秋田〜弘前）の乗り換えがおすすめ。白神山地や日本海を望む絶景を眺めながら、優雅な列車旅を楽しみましょう。

地元の方々が列車に乗り込み、地元の特産品を販売する「ふれあい販売」や津軽三味線の生演奏など、リゾートしらかみならではのイベントも好評。電車での移動は、駅弁などの車内での食事やお酒など、ゆったりと過ごせるのが魅力的。

新幹線のきっぷの予約には「えきねっと」がオススメです。えきねっとならご自宅で好きな時間に座席予約ができ、お支払いやお受取りも簡単です。ぜひ「えきねっと」で座席を予約・購入し、素敵な弘前の旅をお楽しみください。

弘前は、レトロな建築とりんごを楽しめるまち。弘前駅周辺にさまざまなスポットが集中しているので、効率よく観光しやすいのもうれしいポイント。この記事で紹介した内容を参考に、歴史と文化を感じつつ、おいしいりんごを堪能してみてはいかがでしょうか。

※掲載の内容は2025年3月6日現在の情報です。
※内容が変更となる場合があります。