踊り子などで活躍した185系の「正面愛称幕」とともに 思い出を振り返る

185系は、国鉄時代の1981年から営業運転を開始した185系特急形電車です。特急や急行列車の運行から通勤・通学時の普通列車まで、幅広い用途に使用できるという設計思想が盛り込まれた車両です。

1981年の登場以来、これまで、東海道線の特急「踊り子」や「湘南ライナー」、高崎線の特急「あかぎ」「草津」など関東エリアの特急・通勤ライナーなどに使用されてきました。

2021年3月に定期列車の特急「踊り子」や「湘南ライナー」から引退した後は、臨時列車の運行に使用されています。

朝の東北本線を駆け抜ける特急「おはようとちぎ」はモーターを唸りながら駆け抜けるカッコいい車両でした。
いつか、この車両の仕事に携わりたいと思い、この時から10年後、念願が叶い185系のメンテナンスに携わることができました。

特急街道の東海道線を特急「踊り子」や「湘南ライナー」として駆け抜けた185系。

伊豆方面へ向かう旅行客や、湘南から都心を行き来する通勤客を乗せて、東海道線を駆け抜けました。東海道線を重厚な185系に乗って乗車することもひとつの夢でもありました。

185系は、上野駅から高崎線・上越線を経由し、温泉地の水上や、吾妻線の万座・鹿沢口、長野原草津口まで運行されていました。
積雪量が多い、水上の上越国境を雪を舞い上げながら駆け抜ける姿に、力強さを感じましたね。

横浜駅から横浜線・中央本線・篠ノ井線を経由し松本駅まで結んでいた特急「はまかいじ」。富士山や桃やぶどう畑を横目に甲斐から信濃を駆け抜ける185系に乗車するもの、旅情を誘う車窓でした。甲府駅でご当地アイスを購入し、特急「はまかいじ」に乗車後に座席下のヒーター近くに置いて、ほどよく溶かして食べたのは懐かしい思い出です。

シュプール号で走っていた「フルフル」塗装の185系。車体の可愛いイラストが目を引く車両でしたね。

2010年代に入り、かつての湘南電車やあまぎ色の復刻塗装に変更された185系。東海道線や高崎線での特急列車や、修学旅行専用列車などで活躍しました。

各地を駆け抜けた185系の特急列車達。
シャッターフィルムに収め、心の中の思い出に仕舞った185系の方向幕をそばに置ける商品が「JRE MALL」で販売中です。

こちらの185系 正面幕には、ヘッドマーク「臨時特急」「踊り子」「湘南ライナー」「ホームライナー」「草津」「あかぎ」「はまかいじ」「上野⇔大宮 新幹線連絡専用」「特急 おはようとちぎ」「新特急 なすの」「修学旅行」「臨時快速」計12コマを収録しています。

日々の気分で、方向幕を変えてみるのも楽しいですね。