初夏の風物詩 2024年ホタルの見ごろは？エリア別・種類別にご紹介します

ホタルは初夏の風物詩として、多くの人に愛されています。光り放って幻想的に飛び交う姿は見る者を魅了してやみません。

ホタルはきれいな水と豊かな自然が広がる場所に生息しますが、都市部では夜間の明かりが広がりもあり、ホタルの好む環境が少なくなりつつありました。
ですが、近年は保全活動も広がり、都市部でもホタルに出会えるスポットが増えてきています！

ここからは地域別や種類別にホタルの見ごろを紹介していきます。ホタル観賞の参考にしてください。

ホタルの見ごろは暖かい南の地域から北上し、日本全国では5月中旬から8月上旬ごろまで楽しむことができます。また、標高が低いエリアから高いエリアにかけて見ごろを迎えます。

【地域別 見ごろ】
＜九州エリア＞ 5月中旬頃～6月中旬頃まで。
＜関東エリア＞ 6月上旬頃～7月中旬頃まで。
＜関西エリア＞ 6月中旬頃～7月下旬頃まで。
＜東北エリア＞ 6月中旬頃～7月下旬頃まで。
＜北海道エリア＞ 7月中旬頃～8月上旬頃まで。

ホタルは、日本人の心を魅了する幻想的な光を放つ昆虫です。しかし、一口にホタルと言っても、実は様々な種類が存在します。そこで今回は、日本で代表的な4種類のホタル、ゲンジホタル、ヘイケホタル、ヒメホタル、クロマドホタルの特徴をご紹介します。

【ゲンジホタル】と【ヘイケホタル】は「源氏蛍」、「平家蛍」と呼ばれ、古来から和歌などに詠まれてきました。【ゲンジホタル】は平安時代の貴族が着ていた束腰の衣裳に似ていることから名付けられ、【ヘイケホタル】平安時代の武将の鎧に似ていることから名付けられたと言われています。

【ゲンジホタル】
・体長：オス18～25mm、メス20～30mm
・発光色：黄色
・発光パターン：オスは空中を飛びながら断続的に、メスは地面からじっと点滅
・生息地：清流の上流
・見頃：6月中旬～7月中旬

【ヘイケホタル】
・体長：オス12～18mm、メス15～25mm
・発光色：黄色
・発光パターン：オスは空中をゆっくりと飛びながら断続的に、メスは地面からじっと点滅
・生息地：清流の中流・下流
・見頃：6月下旬～8月上旬

【ヒメホタル】はゲンジホタルやヘイケホタルに比べて体が小さいことから名付けられ、【クロマドホタル】は 胸部が黒く、前翅が黒褐色であることから名付けられています。

【ヒメホタル】
・体長：オス8～12mm、メス10～15mm
・発光色：緑色
・発光パターン：オスは空中をゆっくりと飛びながら断続的に、メスは地面からじっと点滅
・生息地：山地や森林
・見頃：5月下旬～6月中旬

【クロマドホタル】
・体長：オス12～18mm、メス15～20mm
・発光色：黄色
・発光パターン：オスは空中を飛びながら断続的に、メスは地面からじっと点滅
・生息地：里山の雑木林
・見頃：7月中旬～8月下旬

ホタル観賞は薄暗い夕方から夜にかけてのイメージがありますが、ホタルは人工的な光（光害）に非常に弱く、ホタルを見に行く際は懐中電灯で探し回るのはNGです。スマートフォンのライトやカメラの一瞬のフラッシュも同様です。

ホタルがいそうなスポットに到着したら、明かりを消してそっと水辺や茂みに目を落としてみましょう！

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