【2024】9月1日は防災の日。由来や災害の歴史を学び、未来へ備えよう。

毎年9月1日は「防災の日」として広く知られています。
この日は、日本が過去に経験した大規模な災害の認識を深め、これに対処する心構えを準備し、災害に備えるために制定されました。

防災の日の由来は、1923年9月1日に発生した関東大震災です。この震災は、東京を中心とする関東地方に広範囲で大きな被害をもたらし、死者・行方不明者数は10万人を超えました。
これを教訓として、防災意識を高めるために1960年に政府が「防災の日」を制定しました。それまでは関東大震災の慰霊祭が中心行事だったのですが、「防災の日」が制定されてからは、全国各地で防災訓練が行われる日となり、今日に至ります。

日本は地震や台風、津波など多くの自然災害に見舞われる国です。ここでは、特に大きな影響を与えたいくつかの災害を振り返ります

関東大震災は、日本の歴史上最も大きな地震災害の一つです。関東地方の広範囲にわたる震度6(当時の震度)の地震により、東京や横浜などが壊滅的な被害を受け、火災や津波、土砂災害が発生し被害はさらに拡大しました。この震災の教訓から、地震対策や都市計画の見直しが進められるようになりました。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、兵庫県を中心に大きな被害をもたらしました。震度7の直下型地震で、6400人以上が命を失い、多くの建物やインフラが破壊されました。この震災は、日本における耐震基準の見直し、自治体や企業の防災計画の強化を促しました。その他、被災時の調理手段として活躍したカセットコンロ・カセットボンベの規格が統一される契機にもなりました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、観測史上最大となる最大震度7(マグニチュード9.0)の巨大地震とそれに伴う津波が東北地方を襲いました。

津波により広範囲が水没し、22,000人以上が死亡または行方不明となりました。また、福島第一原子力発電所の事故も発生し、放射性物質の漏洩という重大な原子力事故も発生しました。この震災を契機に、津波対策や原子力安全対策が強化されました。

防災の日には、全国でさまざまな防災訓練やイベントが行われます。イベントでは学校や地域、企業などが一体となり、防災意識の向上を図ります。具体的な取り組みとしては、以下のようなものがあります。

各地で避難訓練や救護訓練等が実施されます。これにより、実際の災害時にどのように行動すればよいかを学び、迅速かつ適切な対応ができるように備えます。

地域での防災講座やワークショップを通じて、地震や台風などの自然災害に対する知識を深めます。家族で防災計画を話し合い、緊急時の連絡方法や避難場所を確認することも大切です。

　防災の日に合わせて、家庭や職場で防災グッズの確認や補充を行いましょう。非常食や水、応急手当のキット、ラジオ、懐中電灯などの備えが重要です。「もしも」の時に必要な防災グッズは、あらかじめ準備しておいて、定期的に点検しましょう。

防災の日は過去の災害を振り返り、未来に備えるための重要な日です。自然災害はいつ発生するかわかりませんが、日頃からの備えと防災意識の向上が被害を最小限に抑える鍵となります。

私たち一人ひとりが防災の重要性を認識し、具体的な行動を取ることで、安全で安心な未来を築いていきましょう。
防災の日を機に、家族や友人と防災について話し合い、共に備えを進めていきましょう。災害が発生した際には、冷静かつ迅速に行動し、自分や周りの人々の命を守るための準備を忘れずに行ってください。