五能線のほろ酔い大人旅｜リゾートしらかみで地元酒を満喫

五能線は、秋田県の東能代駅から青森県の川部駅までを結ぶ全長約147kmのローカル線で、白神山地のふもとや日本海沿いを走る絶景路線として知られています。特に海岸線では、荒波や夕日を望むことができ、鉄道ファンや観光客に人気です。

この五能線の魅力を最大限に楽しめるのが、観光列車「リゾートしらかみ」です。1997年に運行を開始し、「青池」「橅（ブナ）」「くまげら」の3編成が活躍しています。

「リゾートしらかみ」の車内では津軽三味線の生演奏や語り部による案内など、地域文化に触れられるイベントも開催され、移動そのものが旅の楽しみになります。

列車は大きな窓や展望スペースを備え、ゆったりとした座席で景色を満喫できます。五能線の沿線には、地元の素材を使った酒蔵やブリュワリーが点在しており、風景とともに味覚でも地域の魅力を感じられるのが五能線の大きな魅力です。

リゾートしらかみの「橅編成」と「青池編成」には、2号車にセルフレジが設置されています。セルフレジでは、鉄道グッズやお菓子、ジュースなどのノンアルコール飲料を購入できますが、アルコール類は取り扱っていません。以前営業していた「ORAHOカウンター」は終了しており、現在は車内セルフレジでの無人販売のみとなります。

お酒を楽しみたい場合は、モバイルオーダーの事前予約か沿線の施設で事前に購入する必要があります。
車窓の絶景とともに、自分で選んだ一杯をゆっくり楽しむのが、五能線の旅の醍醐味です。
ぜひ、この記事でおすすめほろ酔いスポットをチェックしてくださいね。

リゾートしらかみが走る五能線やその他沿線には、旅の途中でほろ酔い気分を楽しめるスポットが点在しています。

秋田駅の「あきたくらす」では、コイン式酒サーバーで県内の希少な地酒を少量ずつ味わえ、出発前の一杯にぴったりです。
能代駅周辺では、地元産の素材を使ったクラフトビール「ノシロビール」が楽しめ、木の香りや宇宙酵母などユニークな風味が魅力です。
さらに、あきた白神駅の「Labo＆Cafe Yamamoto」では、生ハムやマカロンに合う日本酒の試飲ができます。
青森県側では、五所川原駅の「モホドリ蒸溜研究所」でりんごのブランデーを、陸奥鶴田駅の「つがるワイナリー」で自然な味わいのクラフトワインを堪能できます。
弘前駅や青森駅では、シードル工房で果実感あふれる一杯を楽しめるなど、五能線はお酒好きにとっても魅力的な路線です。

ボックスシートに座って日本海を眺めながら飲むお酒は格別です♪
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

秋田駅で手軽に地酒を楽しみたいなら「あきたくらす」がおすすめです。
このお店では、秋田県内の珍しいお酒を少しずつ味わうことができます。
特に人気なのが「コイン式酒サーバー」です。コイン3枚で3種類のお酒を選んで飲める仕組みで、気軽に試せるのが魅力です。
モダンな雰囲気の中で、出発前の一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■住所：秋田県秋田市中通7丁目1-2 トピコ2F
■アクセス：秋田駅直結
■営業時間：8:00～19:30（酒サーバー稼働時間）
立ち飲みバー／【平日】11:00～20:00【土日祝】10:00～20:00 ※ラストオーダー19:30

能代駅では、地元の素材を使ったクラフトビール「ノシロビール」が登場！能代観光協会が提供する新商品で、全6種類の豊かなラインナップがそろっています。
中でもノシロビールの「ほ」は、「秋田杉」は杉の葉やチップを使い、木の香りが広がる個性的な味わいです。
また「そらのしろ」は、宇宙を旅した酵母を使った黒ビールで、ロマンを感じる一杯です。
モバイルオーダーサービス「うけとりっぷ」で注文可能。列車旅のお供にぴったりです。

■アクセス：能代駅構内（「うけとりっぷ」で要予約）
■対象列車
リゾートしらかみ1号 停車時間：9時23分着／9時33分発
リゾートしらかみ3号 停車時間：11時59分着／12時14分発
※能代駅停車時間内でお受け取りが可能です。
※列車の遅れ等によりこの限りではない場合があります。
※商品提供店舗の休業日等により、提供ができない場合があります。

あきた白神駅から車で約8分、または在来線で東八森駅から徒歩3分の場所に、日本酒のイメージを一新するお洒落なカフェ空間があります。
「Labo＆Cafe Yamamoto」は、山本酒造に併設し、ガラス越しに酒造りの様子を見ながら試飲ができる施設です。
ここでは、伝統にとらわれない新しい日本酒づくりに挑戦しており、絞りたての日本酒をその場で味わえます。
さらに、ピエール・エルメのマカロンや生ハムとのマリアージュも楽しめるなど、食との組み合わせにもこだわりがあります。
落ち着いた雰囲気でくつろぐことができ、旅の途中に立ち寄るにはぴったりのスポットです。

■住所：秋田県山本郡八峰町八森字八森269
■アクセス：あきた白神駅から車で約8分／東八森駅から徒歩約3分
■営業時間：10:00～16:00（火・水曜定休）

鰺ケ沢駅の近くには、青森県西海岸で唯一の酒蔵「尾崎酒造」があります。
1860年創業のこの蔵は、世界遺産・白神山地の湧き水を使い、伝統的な技術で丁寧に酒造りを続けています。
代表銘柄「安東水軍」は、日本海の覇者にちなんだ力強い味わいが特徴です。

蔵見学は予約制で、酒造りの現場を間近で見ることもできます。

■住所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字漁師町30
■アクセス：鰺ケ沢駅から車で約10分
■営業時間：要予約（休業日：日曜）

青森のりんごを使ったお酒を楽しみたいなら、五所川原駅近くの「モホドリ蒸溜研究所」。途中下車して訪れたいおすすめスポットです。ここでは、青森県産のりんごを使ったブランデーを製造しています。
工場には直営店が併設されていて、蒸溜の様子を見ながら試飲もできます。
ソフトドリンクもあるので、お酒が苦手な人でも楽しめます。

■住所：青森県五所川原市字布屋町38-1
■アクセス：五所川原駅から徒歩約5分
■営業時間：10:00～18:00（月曜定休）

陸奥鶴田駅の近くには、地元のぶどうを使ったワインを造る「つがるワイナリー」があります。
このワイナリーでは、ろ過をせずに自然な味わいを残したクラフトワインを作っています。
伝統的な技術に加えて、ひと工夫された製法で、他では味わえない風味を堪能してください。
駅から徒歩約10分なので、散歩がてら訪れるのもおすすめです。

■住所：青森県北津軽郡鶴田町鶴田小泉335-1
■アクセス：陸奥鶴田駅から徒歩約10分
■営業時間：10:00～17:00（月曜定休）
■バル営業：水～土曜日 17:00～20:00　※公式Instagram要確認

弘前駅から少し離れた場所にある「弘前シードル工房kimori」は、りんご畑の中にある小さな醸造所です。
若い農家たちが自分たちの手でシードルを造っていて、自然な炭酸が特徴です。
人工的な加工をせず、発酵の力だけで炭酸を生み出しています。
そのため、口当たりがやさしく、果汁の味がしっかり感じられます。

■住所：青森県弘前市大字清水富田字寺沢125(りんご公園内）
■アクセス：弘前駅からバス約20分
■営業時間：9:00～17:00（水曜定休）

青森駅のすぐそばにある「A-FACTORY」は、シードルの工房と地元の食材がそろう複合施設です。
ここでは、青森県産のふじやジョナゴールドを使ったシードルを味わえます。
お酒だけでなく、りんごを使ったお土産やレストランも充実しています。
「りんご王国青森」を盛り上げたいという思いから生まれた施設で、観光にもぴったりです。

■住所：青森県青森市柳川1丁目4-2
■アクセス：青森駅から徒歩約2分
■営業時間：10:00～19:00 ※一部ショップは営業時間が異なります

リゾートしらかみの座席の予約は「えきねっと」がオススメです。「えきねっと」なら、駅の窓口や券売機に並ぶことなく、ご乗車日1ヶ月前＋1週間前（同曜日）の14時00分から「事前受付」が可能です。支払いや乗車券の受け取りもWebやアプリでできるので、忙しい方にもぴったりです。

2025年3月15日からは、ボックス席のご予約も可能です♪

県外から秋田または青森に向かう際は、新幹線が便利です。

●秋田：東京から新幹線こまちに乗車
●青森：東京から新幹線はやぶさに乗車 新青森駅で下車

えきねっとなら、利用する列車の時刻表の確認、座席の予約、お得な切符情報など、必要な情報がわかりJRE POINTも貯まるのでとってもお得です。

ほろ酔い旅のプロローグ・エピローグには、新幹線をご利用ください！

五能線の旅は、ただの移動ではありません。日本海の絶景を眺めながら、地元の酒蔵やワイナリー、シードル工房を巡ることで、白神山地の恵みたっぷりの地域の味と文化にじっくり触れることができます。観光列車「リゾートしらかみ」のゆったりとした車内で、自分で選んだお酒とともに旅を味わい海と山の風景に酔いしれる時間は、まさに大人の贅沢。

この記事で紹介したスポットを参考に、次の休日は五能線で、ほろ酔い気分の旅に出かけてみませんか？

※掲載の内容は2025年6月30日現在の情報です。
※内容が変更となる場合があります。