更新日: 2024年11月21日

JR線鉄道最高地点は?観光列車『HIGH RAIL 1375』や観光スポット、アクセス方法をご紹介

JR線の鉄道最高地点ってどこか知っていますか?実は、小海線の野辺山駅~清里駅間がその場所で、標高はなんと1,375m。最寄りの野辺山駅には、東京駅から特急列車を乗り継いで約3時間半、静かな山間の風景を楽しみながら到着することができます。駅周辺には、四季折々の自然を楽しめる観光スポットが点在しており、人気の観光地になっています。この記事では、JR線の鉄道最高地点の最寄り駅である「野辺山駅」へのアクセス方法や周辺観光地、そして「HIGH RAIL 1375」について詳しくご紹介します!ぜひ、次の旅行計画の参考にしてみてください。

鉄道最高地点とは?

JR鉄道最高地点 小梅線 野辺山 清里
「鉄道最高地点」は、鉄道の中で一番標高が高い場所のことを指します。鉄道の路線で最も高いところにある駅や区間が鉄道最高地点です。鉄道最高地点に行けば、普段見られないような大自然の景色を楽しめたり、鉄道ファンにとってはその場所ならではの特別な雰囲気を味わうことができます。標高が高いため、空気が澄んでいて、山々や広がる景色を一望できるのも魅力の一つです。

JR線鉄道最高地点はどこ?

JR鉄道最高地点 小梅線 野辺山 清里
JR線の中で最も標高が高い地点は、小淵沢駅と小諸駅を結ぶ小海線の野辺山(のべやま)駅~清里(きよさと)駅間になります。その標高は、なんと1,375m。これは日本の鉄道における最高地点であり、美しい山岳風景と相まって、訪れる鉄道ファンや観光客を魅了しています。
最寄りの野辺山駅はJR線の鉄道最高地点と合わせて「最も標高が高い駅」としても知られており、標高1,345.67mの場所に位置しています。
▶「野辺山駅」について

JR線の鉄道最高地点の最寄り駅「野辺山駅」へのアクセス

特急あずさ JR鉄道最高地点 小梅線 野辺山 清里
▲特急あずさ号
野辺山駅へのアクセスは、中央本線の小淵沢駅から小海線に乗り換えて向かうことができます。東京駅からは特急あずさなどを利用して約3時間30分ほどで到着します。
▶えきねっとで「特急あずさ号」を予約する

野辺山駅からはレンタサイクルでのんびりと

野辺山観光案内所 レンタサイクル 出典:https://www.kanko-nobeyama.jp/info/?p=567/
野辺山駅改札を出てすぐの「野辺山観光案内所」でレンタサイクルを提供しています。
レンタル料金は普通自転車で1時間500円から、電動アシスト自転車で1時間1,000円からです。

○野辺山観光案内所 レンタサイクル
住所:南佐久郡南牧村大字野辺山693-161
貸出時間:9:00~16:30(冬季は10:00~15:30)
利用可能な自転車:大人用自転車、子供用自転車、電動アシスト自転車
予約方法:申し込みフォームまたは電話で予約可能。
※冬期間は電話予約のみ受け付けています。
支払い方法:現金またはPayPayでお支払い可能
アクセス:JR野辺山駅改札を出てすぐ
▶野辺山駅のレンタサイクル予約についてはこちら

野辺山駅周辺の観光地

①八ヶ岳野辺山高原

野辺山高原
野辺山高原は、自然環境が非常に美しいことで知られています。春には新緑が広がり、夏は爽やかな高原の風が吹き抜け、秋には美しい紅葉が山々を染めます。そして、冬には雪景色が広がり、雪化粧をした八ヶ岳連峰が幻想的な雰囲気を醸し出します。
また、標高1,300mの野辺山高原は年間を通じて気温が低いため、高原野菜の栽培が盛んで、特にレタスやキャベツが有名です。
丸政 高原野菜とカツの弁当 出典:https://www.ekibennomarumasa.com/%E9%AB%98%E5%8E%9F%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%83%84%E3%81%AE%E5%BC%81%E5%BD%93
八ヶ岳山麓で採れた高原野菜を使った駅弁と言えば、「高原野菜とカツの弁当」が有名です。「高原野菜とカツの弁当」は、新鮮な高原野菜とチキンカツを組み合わせた、昭和45年(1970年)に発売されたロングセラーの駅弁です。
新鮮な高原野菜(主にレタスなど)を使用。収穫時期を迎えた野菜をほぼ前日に採取しています。チキンカツは丁寧に筋切りされた上で、均等に火を通していることから、冷めても柔らかい駅弁となっています。ご飯も季節ごとにブレンドされ、その時期に最適な状態で提供されています。
昭和45年発売の日本初の生野菜入り駅弁として、長年愛されています。ハイキングや登山などで健康を気にする人にも人気があり、ヘルシーでバランスの良い内容です。

○「高原野菜とカツの弁当」/駅弁の丸政
税込価格:1,200円
販売場所:
・中央本線 小淵沢駅:通年販売(午前10時以降)
・中央本線 甲府駅:土日祝日のみ(午前11時以降、入荷次第販売)
※茅野駅で購入を希望される場合には、10個以上から事前注文可(午前10時以降)
▶駅弁の丸政「高原野菜とカツの弁当」について

②野辺山電波天文台(野辺山宇宙電波観測所)

国立天文台 野辺山 45m電波望遠鏡
国立天文台野辺山は、日本の長野県南部、標高1,350m辺山高地に位置する天文台です。日本の天文学研究において重要な役割を果たしており、特に電波天文学の分野で知られています。野辺山電波天文台には世界最大級の電波望遠鏡が設置されています。
その中でも特に有名なのが、「45m電波望遠鏡」です。宇宙の電波を観測するために利用されており、非常に高い精度で宇宙からの微弱な電波を受信することができます。野辺山周辺は、晴天時には美しい星空を見ることができるため、天体観測が好きな人々にとっては必見のスポットです。

○国立天文台野辺山
住所:長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2
見学時間:毎日 8:30〜17:00(12月29日〜1月3日を除く)
※気象警報が出た場合は見学を中止します。
※見学コースが凍結・積雪などで危険な場合、見学を中止します。
入場料:無料
※有料のイベントあり、詳細は公式サイトよりご確認ください。
アクセス:JR小海線野辺山駅下車 徒歩40分
▶「国立天文台 野辺山」公式サイト

③山梨県立まきば公園

山梨県立まきば公園
山梨県立まきば公園は、広大な自然の中でのんびりと過ごせる場所です。公園内には牧場があり、羊やヤギ、ポニーなどの動物たちと触れ合うことができます。また、公園内には広い芝生広場があり、ピクニックを楽しむことができるほか、遊歩道もあり1時間ほどのハイキングも楽しめます。
公園には高台もあり、そこからは八ヶ岳や南アルプス、晴れた日には富士山の美しい姿を望むことができます。四季折々の美しい風景も魅力で、家族での自然観察やアウトドア活動、動物とのふれあいに最適なスポットです。自然の中でリラックスしたい方やアウトドア好きな方におすすめの場所です。

○山梨県立まきば公園
住所:山梨県北杜市大泉町西井出8240-1
開園期間:2024年4月20日~2024年11月10日
※2024年11月11日~2025年4月18日まで閉演期間
開園時間:9:00~17:00
休業日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入園料:無料
アクセス:JR小海線甲斐大泉駅・清里駅よりタクシーで10分
▶「山梨県立まきば公園」公式サイト

日本の鉄道最高地点に因んだ観光列車「HIGH RAIL 1375」

HIGH RAIL 1375
▲小海線を走行する「HIGH RAIL 1375」
HIGH RAIL 1375(ハイレール イチサンナナゴ)は、2017年7月にデビューした小海線の「のって楽しい列車(観光列車)」です。列車名の「HIGH RAIL 1375」は、標高が高い小海線の特徴を表す「HIGH」と、線路を意味する「RAIL」、JR線の最高地点を示す「1375m」を組み合わせたものです。車両は、キハ100系・キハ110系気動車を改造した、2両編成で運行されています。

JR線鉄道最高地点を走ることから車両のコンセプトは「天空にいちばん近い列車」。金属風の質感を生かし、八ヶ岳や小梅線の夜空をモチーフにしたデザインが特徴的です。
▶のってたのしい列車「HIGH RAIL 1375」について

「HIGH RAIL 1375」の1号車

HIGH RAIL 1375の1号車「ペアシート・シングルシート」
▲HIGH RAIL 1375の1号車「ペアシート・シングルシート」
1号車の車内は落ち着いた雰囲気を持ち、信州の大自然を感じさせるデザインが施されています。特に、金属風の質感とリベット調の窓枠が特徴的で、鉄道のクラシックな魅力と、現代的なデザインがうまく調和しています。さらに、座席の背もたれや車内の壁には、四季折々の星々をあしらったデザインが施されており、乗客が星空を感じることができるような工夫がされています。
HIGH RAIL 1375車両編成(1号車) 出典:https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/highrail1375.html
【ペアシート】
座席が2席ずつ並んでいるペアシートは、カップルやご友人同士での旅行に最適です。快適なシートで、外の景色をゆったりと楽しむことができます。

【BOXシート】
4人掛けのBOXシートも用意されています。グループや家族連れにぴったりな席で、広々としたスペースでリラックスして過ごすことができます。ここでも、景色を楽しみながら会話を楽しむことができます。

【物販カウンター】
車内には物販カウンターが設置されており、お土産や軽食、飲み物などを購入できます。

「HIGH RAIL 1375」の2号車

「HIGH RAIL 1375」の2号車 鉄道最高地点 小梅線 野辺山
2号車のデザインも、星空や宇宙をテーマにしたものが随所に見られます。特に目を引くのは、天井や壁面に施された装飾で、星座や宇宙のイメージが表現されています。また、車内の素材には金属風の質感が使用されており、温かみのある木の素材と組み合わせることで、リラックスした空間を作り出しています。
HIGH RAIL 1375車両編成(2号車) 出典:https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/highrail1375.html
【リクライニングシート】
外の美しい景色をゆったりと眺めることができ、リクライニング機能で自分のお気に入りの姿勢でくつろげます。星空や八ヶ岳の景色を楽しみながら、リラックスしたひとときを過ごすことができます。

【ギャラリーHIGH RAIL】
天文関連の書籍を自由に閲覧できるエリアで、星空や宇宙に関する情報を学びながら、車内での時間を楽しむことができます。ギャラリー内では、天井に設置されたドーム型スクリーンで星空映像が投影され、乗客は幻想的な星空体験を楽しむことができます。
HIGH RAIL 1375の2号車「ギャラリーHIGH RAIL」
▲HIGH RAIL 1375の2号車「ギャラリーHIGH RAIL」

「HIGH RAIL 1375」の運転日は?

HIGH RAIL 1375は、通常期(主に金・土・日・祝)と夏休み期間中に運行され、金曜日から日曜日にかけて、または祝日に運行されています。冬期には運行ダイヤが変更され、土・日・祝を中心に運行されます。
▶「HIGH RAIL 1375」の運転日を確認する

「HIGH RAIL 1375」の予約方法は?

「HIGH RAIL 1375」をご利用の際は、乗車券と指定席券が必要です。列車は全車指定席のため、事前に指定席券をお買い求めください。指定席券は、1ヶ月前の午前10時から、JRの主な駅や「えきねっと」などで購入可能です。
▶えきねっとで「HIGH RAIL 1375」を予約する

まとめ

いかがでしたでしょうか?JR線の鉄道最高地点、野辺山駅周辺は、標高1,375メートルの絶景が広がる特別な場所です。アクセスも良く、東京から特急で気軽に行けるので、旅行のプランにぴったり。周辺には清里や八ヶ岳など、自然を満喫できる観光スポットも豊富です。また、「HIGH RAIL 1375」の「のって楽しい列車(観光列車)」に乗れば、さらに特別な旅を楽しめますよ。
次のお休みに、ぜひ「野辺山駅」に足を運んで、自然の美しさと鉄道の魅力を満喫してみてくださいね!

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