真岡鐵道イベント｜キハ20復活の軌跡を知って国鉄真岡線で活躍した車両の乗車・撮影会へ出かけよう！

キハ20は、国鉄時代に登場した気動車で、全国各地のローカル線で活躍しました。真岡線で活躍したキハ20は、水戸機関区真岡支区に数両が配置され、真岡線下館駅～茂木駅間と、直通運転を行っていた水戸線下館駅～小山駅間等で活躍していました。1987年4月のJR東日本への民営化後も活躍しましたが、1988年4月の真岡線の真岡鐵道への第三セクター化に伴う、モオカ63形への置き換えにより引退しました。

真岡鐵道への転換後は、真岡駅構内にキハ20 247とキハ20 213の2両が展示されています。

キハ20 247の国鉄・JR真岡線で活躍していた当時の動画です。【真岡鐵道公式Youtube】

2022年3月25日。
次代を担う真岡鐵道の若手社員たちにより、真岡鐵道真岡線真岡駅構内で留置されているキハ20 247号のエンジンを、国鉄・JR真岡線から引退後の1990年7月29日以来約30年ぶりに始動させることに成功しました。
本動画は、エンジン始動に至るまでのハイライトをまとめた動画です。

国鉄・JR真岡線で活躍、引退してから30年以上にわたり真岡鐵道真岡線の真岡駅構内で眠り続けたキハ20 247。現役時代を知らない真岡鐵道の若手社員の手により、2022年にエンジンが復活しました。2024年夏に復活の次なるステージとして、塗装が剥げてボロボロになっていた車体を修繕することになりました。

国鉄・JR真岡線で活躍し、長年にわたり真岡駅構内の側線で保存展示されていたキハ20 247の車体は、雨水等の影響を受けて車体の鉄板が腐食し、穴が開いたり塗装が浮き出たりしています。グラインダー等の工具で車体を削っていく作業を行います。

キハ20 247の車体の腐食が大きい箇所は、腐食した鉄板を切り取り、切り取った部分に新しい鉄板を溶接して塞いでいきます。国鉄・JR真岡線を駆け抜け、長年にわたり露天で保存展示されていたキハ20 247の車体は、あちこちがこのような状態でした。

浮いてしまった塗装の剥がし作業や、腐食していた車体鉄板の鉄工作業を終えると、キハ20 247の凸凹の車体をパテで綺麗に平らにしていきます。普段、気動車の運転を行っている真岡鐵道の若手社員も、真剣な眼差しでキハ20の修繕作業を行っていきます。

パテで車体の凸凹が平らになると、少しずつ国鉄・JR真岡線で活躍していたころのキハ20 247に近づいてきましたね。パテ作業の次は、車体に白い錆止め塗料を塗布していきます。白いキハ20の姿も珍しいですね。

ガラス部分や標識灯などの部分にマスキングを行い、塗装作業を行います。今回、キハ20のカラーリングは、国鉄時代からJR時代と真岡線で活躍したキハ20の首都圏色を再現することとしました。塗装のムラが生じないよう、丁寧に塗装作業を行います。塗装作業も真岡鐵道の若手社員が行っていきます。

キハ20 247車体の首都圏色塗装作業後、キハ20にDE10を連結し、屋外の線路に引き出しを行いました。少しづつ、国鉄・JR真岡線時代のキハ20 247に近づいてきています。まさか、真岡鐵道でDE10と綺麗になったキハ20 247が連結する風景が見れるとは思いもしませんでした。

車体の首都圏色の塗装後、屋根上の塗装作業も行いました。屋根上の塗装作業については、真岡鐵道真岡線で普通列車として活躍しているモオカ14形気動車の洗浄で使用している真岡駅構内の洗浄線の屋根上点検台を活用し、塗装作業を行いました。

キハ20 247の前面には、国鉄・JR真岡線で活躍していた当時の検査表記など再現しました。塗装作業を手伝っていた真岡鐵道の運転士による芸が細かい再現です。

2024年11月。秋空の下、約37年ぶりに復活したキハ20 247の姿。

真岡鐵道の社員手作りの真岡線のサボとキハ20 247の車号表記。細かいとことにもこだわりが見えます。

約2か月間にわたる車体の修繕作業が終了し、約37年ぶりに復活した国鉄・JR真岡線時代のキハ20 247の姿。車体の鉄工作業からパテによる車体修繕、塗装作業と、キハ20 247の現役時代を知らない真岡鐵道の若手社員の手により、キハ20 247が元気な姿になりました。現役当時を知る方は、懐かしく感じるのではないでしょうか。エンジンが駆動し、きれいな姿になったキハ20 247に会いに真岡鐵道へぜひお越しください。

▲約35年ぶりに復活し、真岡駅構内で試運転を行うキハ20 247

SLキューロク館(栃木県真岡市台町)と真岡鐵道では、この秋、「SLの走るまち真岡」ならではの特別なイベントとして「SLフェスタ2024」を開催します。
SLキューロク館と真岡駅構内を会場に、キハ20の乗車体験や、ナッパ服での写真撮影、ヘッドマークの展示など楽しいイベントが沢山開催されます。イベントの中でも、キハ20を使用した乗車体験やキハ20への添乗・DE10、キハ20の撮影会鉄道イベントは、鉄道ファンの皆さんにおススメの鉄道イベントです。

イベント名：SLフェスタ2024
開催日：2024年11月24日(日)10:00～15:30
会場：SLキューロク館・真岡鐵道真岡線 真岡駅構内
入場料：無料

「～昔の真岡線に乗ってみよう～キハ20タイムスリップ乗車体験」では、国鉄・JR時代の真岡線を走行していたキハ20に乗車し、昔なつかしい真岡線の雰囲気と、稼働する数少ないキハ20の走行を楽しむことができます。

(1)開催日
2024年11月24日(日)

(2)開催場所
受付箇所：真岡鐵道真岡線 真岡駅西口SL庫見学通路内受付テント
走行箇所：真岡駅構内SL庫線

(3)開催時間
・9:30発(9:00受付開始)
・10:30発(9:30受付開始)
・11:30発(10:30受付開始)
・13:30発(13:00受付開始)
・14:30発(13:30受付開始)

(4)乗車体験時間
約25分(3往復)

(5)募集人数
①客室：各回30名×5回＝合計150名
②乗務員室体験：各回1名×5回＝合計5名
※客室、乗務員室体験ともに大人1人に対し、小学生以下のお子様2名まで無料で同伴可

(6)参加費用
①客室：大人1名 1,000円(税込)
②乗務員室体験：大人1名 5,000円(税込)
ほか、瓶飲料　1本 200円(税込)

(7)参加方法
・当日真岡駅西口見学通路の受付テントで受付をしてください。各料金をお支払いの上、記念証をお受け取りください。
・発車時刻の10分前には乗車口付近にて、お集りください。
・10分前から記念証の改札を受けて、乗車開始となります。
・真岡鐵道真岡線の乗車券をお持ちのお客様は、イベント受付時にご提示すると、瓶飲料１本プレゼントいたします。各種フリー切符（ときわ路パス等）では対応いたしませんのでご注意ください。
・各回先着順となります。

(8)注意事項
・大人1名につき小学生以下のお子様2名まで同伴可。
・真岡鐵道真岡線の乗車券ご提示で瓶飲料1本プレゼント。ときわ路パスなどのフリー乗車券は対象外。
・車内及び見学通路にて走行中の車両等に危険なトラブルが発生しましたら、イベントは即中止となります。
・車内では係員の指示に従ってください。運転関係機器には触れぬようお願いいたします。
・車内でのご飲食は瓶飲料のみとさせていただきます。ご了承ください。
・料金のお支払は現金のみとなります。

「模擬配給列車添乗体験撮影会」では、SLもおか号を支えるディーゼル機関車「DE10 1535」が真岡鐵道に編入されてから20周年、また真岡市施行70周年を記念した添乗撮影会となっており、DE10とキハ20の入換列車に添乗し、撮影会会場までご乗車いただきます。撮影会会場ではDE10＋キハ20の撮影。DE10解放後、キハ20単体の撮影がお楽しみいただけます。

(1)開催日
2024年11月24日(日)

(2)開催場所
受付箇所：真岡鐵道真岡線 真岡駅西口SL庫見学通路内受付テント

(3)スケジュール
16:00 真岡駅西口SL庫見学通路受付テントにて受付開始　
16:40 見学通路にて待機。DL＋キハ20連結後まで見学通路にて撮影
16:50 SLがSL庫入区後、キハ20小移動
17:00 DL入区。キハ20と連結。連結終了後、キハ20に乗車、キハ20車内で待機。
17:50 再現配給列車（DE10＋キハ20）発車。撮影会場まで移動
※撮影会会場は、真岡駅構内東側SLキューロク館脇の側線になります。
18:00 撮影会場到着。停車後、降車。撮影可能エリアにて撮影会開始
18:30 DE10＋キハ20　小移動。DE10切り離し。キハ20単体の撮影会開始
※切り離し後、キハ20のエンジン始動後、前照灯・室内灯等を点灯させます。
19:30 閉場

(4)イベント時間
約180分

(5)募集人数
30名

(6)参加費用
15,350円(税込)

(7)参加方法
JRE MALLチケット「真岡鐵道オンラインショップJRE MALL店」より申し込み

(8)予約申し込み期間
2024年11月5日(火)12:00～11月22日(金)12:00

(9)注意事項
・このイベントは、イベント開催時において中学生以上の年齢制限があります。
・真岡駅構内に立ち入るため、係員の指示に従ってください
・キハ20車内では、係員の指示に従ってください
・運転関係機器には触れないでください
・撮影会場では100V電源のご用意ができます。投光器等の持参可能です。
・当日車両移動する際には絶対に線路内には入らないでください。
・当日、本人確認をする可能性があるため本人確認できる書類のご用意をお願い致します。

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