ものづくりのまち三条｜三条市で鍛冶体験＆三条カレーラーメンを満喫

新潟県三条市は新潟県のほぼ中央に位置し、鍛冶を中心とした金属加工の盛んなものづくりの街です。現在でも市内には、刃物や工具など多くの商品を作る鍛冶職人が存在します。
首都圏から三条市を訪れる時は、上越新幹線に乗車して燕三条駅が最寄駅です。

この記事では、三条鍛冶道場で体験できる五寸釘からペーパーナイフづくり体験、旅行のお昼にぴったりな三条カレーラーメン、ちょっと足を延ばした下田(しただ)エリアをご紹介します。お出かけの参考にしてください。

三条には常設で体験ができる三条鍛冶道場があり、五寸釘によるペーパーナイフ作り体験、庖丁研ぎ体験、和釘づくり体験ができます。実際に五寸釘からペーパーナイフ作りを体験しました！

上越新幹線燕三条駅から1駅の北三条駅へ、ここから歩いて3分のところに三条鍛冶道場があります。建物に近づいてくると、カン、カン、カンと一定のリズムで金属を叩く音と、焼けた金属の匂いで鍛冶体験の気分が高まります。

実際にコークスを燃やして火をおこし、赤い炎が上がり周囲も熱気が感じられます。五寸釘と金鎚を渡されて、ベテランの優しい職人さんから指導を受けながら体験開始です。

まず釘の頭から釘の半分の位置までを平らにします。五寸釘を熱しては叩いて、熱しては叩いてを繰り返します。カン、カン、カンとリズムよく叩いていると「もう少し力入れて～」とアドバイスが。「ねじるからしっかり掴んでいて～」と、持ち手の部分にひねりを入れます。あんなに硬かった釘が熱して叩くことにより、くるくるっと簡単にねじれてしまいました。

次は刃になる部分です。「次は外側のこの辺りを叩いて。」カン、カン、カン。「もう少し力入れて～」カン、カン、カン。「少し曲がっちゃったね～」叩く位置と力加減で曲がってしまったり、波になってしまったり。均一に伸ばすのは難しいですね。

最後はベテラン職人さんが修正してきれいなナイフのカタチに仕上げてくれました。私が打っていた音とは比べものにならない、金属の甲高い音が一定のリズムで、最後のカンカンって音まで気持ちよく感じました。

先端を削って、磨いた完成品がこちらです。左が作ったペーパーナイフ、右はスタートの五寸釘。本当に五寸釘からできちゃいました！ミニ刀みたいなおしゃれなペーパーナイフですが、切れ味は抜群です！

30～40分の体験で完成しました！完成品はお土産で持ち帰ることができるので、旅の思い出になりますね。皆さんもぜひ体験してみてください。

■三条鍛冶道場
住所:新潟県三条市元町11-53
アクセス:JR北三条駅から徒歩3分

■五寸釘によるペーパーナイフ作り体験
参加費:大人1,000円(税込)、中学生以下500円(税込)

開館日や開館時間、その他の体験講座は三条鍛冶道場からご確認ください。

70年以上の歴史をもつ「三条カレーラーメン」。
ものづくりのまちとして栄え、鍛冶職人は昼食を食べる時間もなく、また残業が続く多忙な毎日でした。そこで出前が多かったのがカレーラーメンです。ハイカロリーでエネルギッシュなカレーラーメンは働き盛りの胃袋を満たし、雪の降る寒い日は体を温め、夏の暑い日はスタミナ食として食べられていました。

一言に「三条カレーラーメン」と言っても、お店によって異なります。スープ全体がカレーになっているもの、ラーメンにカレーをのせたもの、つけ麺風のものなどなど。しっかりとろみがついているものからあっさりスープものまで。

三条カレーラーメンマップがありますので、食べ比べてみるのもいいですね。

三条市内からもう少し足を延ばしてみませんか。燕三条駅から車で約40分移動すると、自然豊かな三条市下田(しただ)エリアになります。ここは自然と温泉とアウトドアが楽しめるエリアです。

■八木ヶ鼻
下田エリアのシンボルは、高さ200m以上の石英粗面岩の壁が五十嵐川の上流にそそり立つ「八木ヶ鼻」です。荒々しい岩肌は季節によって、春は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と見え方が変わります。また、ハヤブサの繁殖地として県天然記念物に指定されており、その景観から新潟県景勝100選にも選ばれています。

■いい湯らてい
温泉でのんびりゆったりするなら「いい湯らてい」で日帰り温泉が楽しめます。絶景露天風呂がおすすめ！露天風呂に入りながら「八木ヶ鼻」を臨むことができます。旅の疲れはここで癒せますね。

■アウトドア
冬は雪も降る下田エリアですが、スノーピーク本社とストアが併設された「Snow Peak HEADQUARTERS」では、雪の時期も含めて年中キャンプが楽しめます。約5万坪の敷地の中に、フリーサイトが約180サイト、AC電源付きのオートサイトが10サイト、トレーラーハウスも5棟完備されています。丘陵で周囲の灯りが入り込めないから、夜は空一面に星空が広がります。

三条市下田エリアでは、新たな体験と魅力に出会えることでしょう。

三条市でこのほか体験できること、イベント情報は三条市公式観光サイト「SANJO NAVI」でご確認ください。

二地域居住促進を目的として、三条市、一般社団法人燕三条空き家活用プロジェクト、ミテモ株式会社、JR東日本新潟支社は共同連帯し国土交通省二地域居住先導プロジェクト実装事業に取り組んでいます。

首都圏から出発する時は上越新幹線に乗車し、燕三条駅で下車してください。燕三条駅内で駅レンタカーを借りて車で観光すると広域で移動できます。新幹線の時間検索、予約、レンタカーの予約は「えきねっと」が便利です！

いかがでしたか。ものづくりのまち三条では五寸釘からペーパーナイフを作る鍛冶体験ができ、ご当地グルメの「三条カレーラーメン」を味わい、下田エリアで自然に触れることができます。季節を問わず、いつでもお楽しみいただけるエリアです。ぜひ三条市にお越しください。


2025年8月現在の情報です。