更新日: 2024年12月13日

梅の名所「偕楽園」!茨城県水戸市の日本三名園の歴史や見どころ、駐車場やアクセス情報を徹底解説

茨城県水戸市にある偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つ。春には約3000本の梅が咲き誇り、日本有数の梅の名園としても知られている有名観光地です。この記事では、偕楽園の歴史や見どころやおすすめスポット、駐車場やアクセス情報をご紹介します。

日本三名園「偕楽園」の歴史と由来について

水戸偕楽園の画像
金沢の兼六園、岡山の後楽園と共に日本三名園に数えられる、水戸の偕楽園。
江戸時代に水戸藩九代藩主・徳川斉昭が、水戸藩の藩士が弘道館での修行後に心身を休める場として造園しました。「偕楽園」の名は中国の古典『孟子』の一節から取られており、「領民と偕(とも)に楽しみたい」という徳川斉昭の想いが込められています。

120年以上の歴史がある「水戸の梅まつり」の会場でもある偕楽園は、日本有数の梅の名所。梅の見頃である2月中旬〜3月には、全国各地から多くの観光客が訪れます。

偕楽園内のおすすめスポットを紹介!

広大な面積の偕楽園は、建造物や施設、植物など見どころが盛り沢山。ここからは、偕楽園内のおすすめスポットをご紹介します。

■水戸の六名木

水戸偕楽園の梅の画像
園内にある梅の中でも、花の形・香り・色などが特に優れている梅は「水戸の六名木」と呼ばれています。それぞれ、「月影(つきかげ)」「虎の尾(とらのお)」「烈公梅(れっこうばい)」「白難波(しろなにわ)」「柳川枝垂(やながわしだれ)」「江南所無(こうなんしょむ)」の名があり、「烈公梅」は創設者・徳川斉昭の別称にちなんで名づけられました。

■好文亭

水戸偕楽園「好文亭」の画像
「好文」とは梅の異名で、故事に基づき斉昭が名づけました。
昭和20年の水戸空襲で全焼しましたが、昭和30年から3年をかけて復元され現在に至っています。
好文亭の中にあるカフェ樂では、自然の美しさを感じながらスイーツやオリジナルコーヒーなどを味わえます。

【好文亭】
開館時間:2月中旬~9月30日9:00~17:00、10月1日~2月中旬9:00~16:30
休館日:12月29日~31日
入館料:大人230円、小人120円

■吐玉泉

水戸偕楽園吐玉泉の画像
吐玉泉は好文亭を建築した徳川斉昭が、好文亭の茶室何陋庵(かろうあん)の茶会で使うための水を運ばせるために作られた泉です。
大理石で作られ、絶え間なく清水が湧き出ています。

■孟宗竹林

水戸偕楽園の孟宗竹林
好文亭表門のすぐ左側にある孟宗竹林。弓の材料にするために徳川斉昭が京都から移植したことが始まりだそうです。
日本最大の竹・孟宗竹が1000本以上植えられており、圧倒的な存在感を放っています。青々と生い茂り「陰」の世界に引き込まれる孟宗竹林は、散策にもおすすめです。

偕楽園へのアクセス方法

偕楽園へのアクセス方法は以下のとおりです。

■公共交通機関
・JR水戸駅北口4番バス乗り場から茨城交通バスに乗車し約20分
「好文亭表門」「偕楽園東門」「偕楽園前」下車、徒歩3〜5分

・JR水戸駅北口6番バス乗り場から関東鉄道バスに乗車し約20分
「偕楽園」「千波湖」下車、徒歩5〜10分

・JR常盤線「偕楽園臨時駅」徒歩すぐ(梅まつり期間中のみ運行)

■車
・常磐自動車道水戸ICより約20分
・北関東自動車道茨城町東IC/水戸南ICより約20分

公共交通機関を利用する場合は電車とバスを経由するのが便利です。どのバスを利用してもバス停から徒歩10分以内と好アクセス。また、梅まつり期間中(2月中旬〜3月下旬)はJR常盤線「偕楽園臨時駅」が特別運行されます。

車での来園の場合は各ICから約20分の距離です。駐車場は本園用・拡張部用と多数完備されていますが、梅まつり期間中は大変混雑するため、公共機関の利用がおすすめです。

偕楽園の駐車場について

〇本園駐車場
・ 偕楽園下駐車場
収容台数:普140台
最寄りの入口:東門料金所(入口まで約250m)

・常磐神社駐車場
収容台数:普70台
最寄りの入口:東門料金所(入口まで約100m)

・千波湖西駐車場
収容台数:普178台・マイクロ9台・大22台・バイク6台※有料営業有り
最寄りの入口:東門料金所(入口まで約600m)

・好文亭表門駐車場
収容台数:障11台・マイクロ6台
最寄りの入口:表門料金所(入口まで約200m)

・偕楽園表門前駐車場
収容台数:障5台・普7台※有料
最寄りの入口:表門料金所(入口まで約50m)

梅だけじゃない!偕楽園は四季を通して楽しめる庭園

偕楽園は梅まつりで有名ですが、梅だけではなく、桜、つつじ、萩など四季を通して楽しめる庭園です。ここからは、園内で行われるイベントと共に四季折々の植物をご紹介します。

■水戸の梅まつり(2月中旬〜3月下旬)

水戸偕楽園の梅の画像
「水戸の梅まつり」は120年以上の歴史がある偕楽園を代表するまつり。偕楽園の梅は品種が豊富で、約100品種3000本もの梅の木が植えられています。早咲き・中咲き・遅咲きと、12月下旬から3月下旬まで長期間楽しむことができるのが魅力です。

■水戸の桜まつり(3月下旬〜4月中旬)

水戸偕楽園の桜の画像
偕楽園には桜山を中心に600本ほどの桜が植えられており、市内有数の桜の名所となっています。ソメイヨシノ、山桜の他、春と秋から冬にかけて咲く二季咲桜と種類も豊富です。

■水戸のつつじまつり(4月下旬〜5月中旬)

水戸偕楽園のつつじの画像
キリシマツツジやドウダンツツジなど約380株が鮮やかに咲き誇ります。まつり期間中はボランティアによる観光案内や、野点茶会などのイベントも開かれるそうです。

■梅の実落とし(6月上旬ごろ)

梅の実の画像
来年も綺麗な梅の花を咲かせるために、梅の実が熟す前に収穫して栄養を木に残す「梅の実落とし」。偕楽園の梅は老樹が多く、長い間実をつけていると木の負担となってしまうため、毎年初夏に行われています。

■水戸の萩まつり(9月上旬~9月下旬)

水戸偕楽園の萩の花の画像
偕楽園の萩は徳川斉昭が仙台藩から譲り受け、偕楽園創設と共に植えたものと言われています。園内には宮城野萩や丸葉萩など約750株の萩があり、9月中旬になると枝垂れるように赤紫色に染まる様は圧巻です。
まつり期間中は俳句大会や野外琴の会などのイベントの他、ライトアップが楽しめる夜の特別開園も行われます。

■もみじ谷の紅葉(11月中旬~下旬)

水戸偕楽園のもみじの画像
紅葉の名所として知られる偕楽園拡張部のもみじ谷。11月中旬~下旬には約170本のカエデやドウダンが真っ赤に染まります。期間中はライトアップが行われ、この時期にしか見られない幻想的な雰囲気を味わえるでしょう。

上でご紹介した他にも、偕楽園には春から冬まで1年中楽しめる植物が数多く植えられています。季節の移ろいを感じられる美しい庭園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

偕楽園に出かけよう!

水戸駅の画像
茨城県水戸市にある偕楽園をご紹介しました。
梅の名所である偕楽園ですが、春から秋まで季節ごとの楽しみ方がありますので、ぜひ偕楽園におでかけしてみてください!

首都圏から偕楽園を訪れる際は、JR特急の利用が便利です。
きっぷの予約は簡単で便利なえきねっとがおすすめです。

【偕楽園】
住所:茨城県水戸市見川 1-1251
開園時間:2月中旬~9月30日6:00~19:00、10月1日~2月中旬7:00~18:00
入園料:大人320円、小人160円
偕楽園までのきっぷの予約はえきねっとがおすすめ

水戸周辺の観光情報はこちら

偕楽園へのお出かけに合わせて水戸周辺の観光もいかがでしょうか。
▶ 水戸駅|一足先に春を感じる日帰り周辺観光モデルコースをご紹介!
▶ 【茨城県】水戸周辺エリア観光モデルコース|三大名園や水族館を巡るおすすめコースをご紹介

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