更新日: 2024年12月27日

花輪ばやしとは?日程や歴史、特徴的な楽器など見どころを解説

祭り囃子の音色が響く中、華やかな屋台が町を練り歩く祭りが「花輪ばやし」です。この記事では、毎年8月19日、20日に開催される秋田県鹿角市の祭「花輪ばやし」の歴史やお囃子の楽器・楽曲について説明していきます。また、祭りの中でも特に盛り上がる見どころも解説してますので、ぜひ参考にしてみてください。

花輪ばやしとは?

花輪ばやしの画像
花輪ばやしは、毎年8月19日、20日に開催される秋田県鹿角市の祭りです。特に産土神(うぶすながみ)として信仰を集める幸(さきわい)稲荷神社に奉納される祭り囃子は、秋田の風物詩になっています。

また、日本一と評される祭り囃子、豪華絢爛な屋台が特徴の祭りは、2014年に国の無形文化遺産、2016年には「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。

【2024】花輪ばやしの日程※終了しました

花輪ばやしの概要についてご紹介します。

開催期間:2024年8月19日(月)〜20日(火)
開催場所:秋田県鹿角市花輪
問い合わせ:花輪ばやし祭典委員会事務局:0186-22-6088
有料席:桟敷席を販売
アクセス:
JR鹿角花輪駅より徒歩1分
東北自動車道鹿角八幡平インターチェンジから車で約5分
駐車場:市内駐車場または臨時駐車場
交通規制あり:2024年8月19日(月)10:00〜8月21日(水)4:30
「花輪ばやし」公式サイト

花輪ばやしの歴史・由緒

花輪ばやしの画像
花輪ばやしが始まった正式な年代は定かではありませんが、花輪ばやしが登場する最も古い記録がみつかったのが江戸時代中期の1765年の書物でした。
鹿角市にあった尾去沢銅山の休日に関する定め書に『花輪稲荷之祭礼』と記載されたのをはじまりに、尾去沢銅山の管理に携わった役人の記録にも花輪ばやしに関する記述がみられます。

その後、明治時代になると幸稲荷神社周辺の町がそれぞれ自慢の屋台(山車)を繰り出し、舞台では芸者衆が芸を披露するようになりました。
昭和以降に県外で花輪ばやしの演奏、放送機会が増えたことで、お囃子としての花輪ばやしの名称が全国的に広まったそうです。
その後、屋台行事、音楽の双方が国内外で評価されるようになり、2016年にはユネスコの無形文化遺産に登録されるほどの行事になっています。

花輪ばやしの特徴的な楽器・伝承曲

花輪ばやし太鼓
花輪ばやしを象徴するのが屋台で演奏されるお囃子です。お囃子を演奏する楽器隊は、中太鼓2張、打太鼓8〜9張、笛3管、三味線2棹、摺り鉦(すりがね)1鐘(しょう)で構成されます。

お囃子の伝承曲が伝えられた経緯は下記の3つが代表的です。
①平安時代末期ごろ京都から移入した説
②江戸時代中期から幕末にかけて花輪地方で作曲された説
③幕末ごろ、当時流行の園芸囃子を取り入れ編曲した説

また、伝承曲は10種類以上あり、それぞれシーンや状況に合ったものが演奏されます。

花輪ばやしの見どころを解説

花輪ばやしの画像
秋田県北東部にある鹿角市の花輪は、古くは城下町として栄え、伝統的商家も残る地域です。そんな花輪の夏の風物として、県内外からの方から親しまれている花輪ばやしのみどころをみていきましょう。

花輪ばやし見どころ①屋台が集結する駅前運行

花輪ばやし駅前運行 出典:https://www.hanawabayashi.jp/hanawabayashi/pickup/
花輪ばやし期間中は、地元の方だけでなく、観光客も訪れて大いに賑わいます。第一の見どころとして注目なのが、19時50分頃に行われる駅前運行です。

他のお祭りでは山車と呼ばれることもある屋台がJR花輪駅前の広場に集結。夜を照らし出す屋台の灯り、小気味よいお囃子のリズム、地元の方の町踊りの相乗効果で広場一帯からは、祭りのはじまり特有の熱気を感じられます。

花輪ばやし見どころ②夜に浮かぶ屋台の灯りが美しい稲村橋詰

花輪ばやし稲村橋詰 出典:https://www.hanawabayashi.jp/hanawabayashi/pickup/
屋台の練り歩きは、祭りのはじまりから翌日の早朝まで続きます。深夜2時頃の見どころがズラッと並ぶ屋台が圧巻の稲村橋詰です。

屋台の詰め所に向かうために稲村橋の上に並ぶ屋台の灯りは、遠くから眺めていても分かるほどの美しさで、思わず目を奪われます。

花輪ばやし見どころ③朝詰

花輪ばやし朝詰の様子
1日目の深夜(2日目の明け方)3時頃の朝詰は花輪ばやし最大の見どころです。華やかな屋台が町中を練り歩き、枡形と呼ばれる神輿の控え所に集まる様子を沿道から鑑賞しましょう。

朝詰の見どころは、町ごとに出ている屋台が他の町との境を越えようとするとき行われる「町境の挨拶」です。それを盛り上げるお囃子という、迫力満点の情景に立ち会えます。

花輪ばやし見どころ④赤鳥居詰

花輪ばやし赤鳥居詰 出典:https://www.hanawabayashi.jp/hanawabayashi/pickup/
祭り2日目は、夜から町中を屋台がお囃子とともに練り歩きます。最終の見どころとして注目なのが幸稲荷神社の赤鳥居に屋台が集まる赤鳥居詰です。
2日目の23時35分頃に行われる盛大なパレードでは、全町内揃い踏みで円陣を組み、お囃子が祭りの最後を盛り上げます。

秋田県の夏を彩る祭りのフィナーレを見届けたい方は、赤鳥居詰まで鑑賞してみましょう。

花輪ばやしで祭り囃子を楽しもう

秋田県で毎年開催される「花輪ばやし」の日程や歴史、見どころをご紹介しました。
日本一の祭り囃子と称される音と屋台の迫力を楽しめる花輪ばやしは、夏に秋田県を訪れたときに一度は鑑賞したいお祭りです。
華やかな屋台が集まり活気のある駅前広場や、迫力満点な屋台同士の押し合いを鑑賞できることがある朝詰などの見どころを押さえて、2日間に及ぶ祭りを満喫しましょう。

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