御花畑駅・西武秩父駅『田舎うどん わたなべ』で味わう郷土の味・「田舎うどん」！

埼玉のうどん文化を切り口に、地域の魅力を全国へ届けるYouTubeチャンネル「埼玉うどん子TV」の武正倫が、『田舎うどん わたなべ』の人気メニュー「田舎うどん」を実食し、その魅力とおいしさをリアルにお届けします！

秩父鉄道「御花畑」駅から徒歩約2分、西武鉄道西武秩父線「西武秩父」駅から徒歩約5分、駅近くの交差点を曲がってすぐと、アクセスが抜群の場所に位置します。お店の目印はうどんの暖簾と秩父の地酒「秩父錦」のロゴが書かれた看板。
店主・渡辺さんのご家族が作られた民芸品やコレクションを見ながらいただくのは、長年食べられてきた秩父の郷土の味です。


【店舗名】田舎うどん わたなべ
【住所】埼玉県秩父市野坂町1丁目1-15
【営業時間】11:30～14:00・17:00～20:00
【定休日】日曜

「田舎うどん」は肉汁と野菜汁の2種類から選ぶことができ、今回は肉汁をいただきました。
土鍋に入った堂々たる佇まい。 手打ち麺の幅がきれいに揃っていて、「田舎うどん」の呼び名からはイメージしにくいほど洗練された顔つきです。
麺を持ち上げれば、手打ちらしいよじれの中にある表面のツヤが、仕事の丁寧さを物語ります。豚バラと長ネギの出汁が効いた肉汁に麺をくぐらせれば、ぷるんっと軽い口当たりでするする食べ進められます。サイドに添えられたきんぴらと白ごまで味変すると、さらに味わい深い美味しさで箸が進みます。

食べ進めるとお腹いっぱいになるこのうどんは、お店の雰囲気も相まって、まさに地元の料理と言える一杯です。秩父の郷土の味をぜひご賞味あれ！

地元で畑仕事などの合間に食べられる、「小昼飯（こじゅうはん）」の一つである「たらし焼き」は、家庭によって具材や味付けが異なる、とてもシンプルな秩父の郷土料理です。
お店では小麦粉の生地に長ネギを加えて焼いたものをいただけます。これがけっこうお腹にたまる！食感もっちり、醤油の香ばしさに箸が止まりません。うどんのつけ汁に浸して食べるのもおすすめです！

ほかにも味わっていただきたいのが、小昼飯のひとつ、ずりあげうどん！

湯気がもくもくと立ちのぼる土鍋の中で麺が茹でられていて、そのままの状態で到着！これが秩父の郷土料理「ずりあげうどん」です。「鍋のまま」提供されるのが最大の特徴で、名前の通り、箸で麺を鍋から「ずりあげて」（引きずり上げて）いただきます。

まずは何もつけず、ほんのり塩気を含んだ手打ち麺そのものの味を。むにゅっと弾むようなコシと、小麦の香り・塩気が直球で伝わります。小さい器へよそい、そこへ醤油をひとたらし、刻みネギと鰹節を加えれば、素朴な味わいに変化。好みで調整しながら、昔ながらの家庭料理の温かみを楽しめます。

番場通りの先に鎮座するのが秩父神社。「知知夫国(ちちぶのくに)」の総鎮守として地域で信仰されてきた関東屈指の古社で、歴史はなんと2100年以上といわれています。境内に佇む本殿は、徳川家康が寄進されたもので、江戸時代初期の権現造を今に伝え、埼玉の有形文化財に指定されています。
極彩色の彫刻が本当に美しく、彫刻を守るために50年ごとに塗り直しをしているそう。社殿は見どころがたくさんあるので、ぐるっと後ろまで一周してじっくり見るのがおすすめです！

【施設名】秩父神社
【住所】埼玉県秩父市番場町1-3

毎年12月2日と3日に行われる「秩父夜祭」の熱気をいつでも体感できる施設！秩父夜祭に使われる豪華絢爛な山車や、まつわる資料を展示している資料展示館です。館内では迫力ある映像と音の演出で、秩父夜祭が再現されています！秩父神社といっしょに立ち寄ることで、秩父夜祭のイメージがより湧きますよ♪ぜひ立ち寄ってみてください！

【施設名】秩父まつり会館
【住所】埼玉県秩父市番場町2-8
【開館時間】9:00～17:00(4月～11月)・10:00～17:00(12月～3月)※入館受付は16:30まで
【休館日】第4・5火曜日(3月～11月)/毎週火曜日(12月～2月)/12月29日～1月1日
※12月は秩父夜祭開催に応じて変動あり、祝祭日は開館

JR東日本大宮支社、東武鉄道、西武鉄道、秩父鉄道がタッグを組み、電車に乗って、埼玉県内のうどん店を巡り、食べて、観光を楽しむスタンプラリーを2026年3月1日まで開催中。
秩父・北部エリア、東部エリア、西部エリア、中央エリアの4つのエリアに分け、武正さんがこだわりのうどん店舗をセレクト！各エリアの対象店舗をめぐってスタンプを全て集めたら「エリア賞」、25店舗全てのスタンプを集めたら「コンプリート賞」をプレゼントします。
線路がつなぐ、埼玉うどんの旅にでかけよう！

「埼玉うどん子TV」は、埼玉のうどん文化を切り口に、地域の魅力を全国へ届けるYouTubeチャンネル。駅から公共交通機関と徒歩でうどん店を訪ね、道中の風景やまちの空気感も含めて紹介するスタイルが特徴です。 これまでに200軒以上の埼玉県のうどん店をめぐり、チャンネル登録者数は7万人を超えました。郷土愛を込めた動画を通して、埼玉の食と人の温かさを感じていただけたら嬉しいです。 「埼玉うどん子TV」の武正倫は、現在は加須市観光大使としても活動中。イベントや商品開発などにも取り組みながら、うどんを軸に埼玉の魅力を伝え続けています。

秩父で長年愛されている『田舎うどん わたなべ』の一杯は、ご主人のあたたかい人柄と、地域に根づいた素朴な味わいがそのまま詰まった、一度食べたら忘れられないうどんです。鍋に盛られた、洗練された手打ち麺が、野菜汁や肉汁のやさしいつけ汁と出会うことで、じんわり染みる旨さに変わります。名物のずりあげうどんも、地元の食文化を感じられる人気の一品！ぜひお試しください。

2026年3月1日まで開催の「電車でめグルメぐる 埼玉うっどーん！スタンプラリー」の対象店でもあるので、埼玉県のうどん巡りのコースにぜひ加えてみてくださいね！

取材・文/武正倫（埼玉うどん子TV）