山形緞通(やまがただんつう)ってなに？ちょっとツウな山形旅！

皆さまは山形緞通（やまがただんつう）をご存じでしょうか？緞通とは、中国語で絨毯という意味の「毯子（たんつ）」が語源の絨毯で、ペルシャ絨毯に並んで世界最高級の品質を誇ります。

山形緞通（やまがただんつう）を生産するオリエンタルカーペット株式会社は、山形県東村山郡山辺町に本社工房を構えます。1935年にオリエンタルカーペット株式会社が創業されてから、戦前戦後の時代の流動に合わせて人々の暮らしを足元から支え続けてきました。

鮮やかで繊細、重厚感あふれる絨毯は現在、皇居や歌舞伎座を始め、日本中の名だたる建築施設に納入されています。そして実は、JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」に用いられているのも、こちらの山形緞通なのです。今回はそんなオリエンタルカーペット株式会社が手掛ける絨毯の魅力を掘り下げていきます。

写真に写る糸は全て工房内で染色したもの。鮮やかな糸に目を奪われます。
染色では二万色以上の色を染め上げており、絨毯はその多くの色の糸を組み合わせてデザインされています。

色味は1色ごとに手作りで調合しているそうで、季節などの条件により同じ調合でも若干の違いが生まれます。この色に違いがでないように調整するのも、わずかな色のグラデーションで繊細かつ高級感のあるデザインを表現するのも職人の成せる技。

オリエンタルカーペットではクリーニングや修繕も行っており、手織りは定期的なメンテナンスを行うことで100年間使い続けることも可能です。

繊細な職人技が光るこの山形緞通（やまがただんつう）ですが、創業時から織り手は全員女性でした。当時、女性が安心して働ける場所が少なく、女性の働き場所を作りたいという創業者の渡辺順之助氏の思いが受け継がれています。

現在においても当時から続く『手織り』とフックガンを使って基布に糸を打ち込んでいく『手刺し』の2種類の方法で絨毯が生産されており、工房はそれぞれに分かれています。

原寸大の製作図面を見ながら１本ずつ糸を結んでいく手織りの絨毯は、１列ずつしか織れないため集中力と根気が必要です。肩幅サイズのじゅうたんで、一日に進むのはわずか7～8センチ。糸をトントンと叩くことで密度を上げ、響き渡る音はどこか神聖な雰囲気でです。

工房見学も受け付けており、山形緞通（やまがただんつう）の歴史を始め、その職人技を目前に感じられます。
ショールームでは実際に絨毯に触れたり座ったりすることも可能です。立っているだけでも包み込まれるような今までにない感触を楽しめます。
山形へご旅行の際はちょっと一息、伝統の職人技に身も心も潤う体験はいかがでしょうか。

※見学は要予約です。詳細は山形緞通HPをご覧ください。

【工房・ショールーム体験スペース】
〒990-0301
山形県東村山郡山辺町大字山辺21番地
TEL：023-664-5811(代)
FAX：023-665-7513

営業時間：9時〜17時
定休日：指定土曜・日曜・祝日

車でのアクセス
・山形駅より車約20分
・東北中央自動車道山形中央ICより車約10分

電車でのアクセス
・JR左沢線「羽前山辺駅」より徒歩10分

2024年3月16日山形新幹線の新型車両E8系がデビューしました。山形へのご旅行はより速くて快適な山形新幹線をご利用ください！

また、えきねっと限定で割引価格のきっぷをご購入いただけます。
えきねっとで購入いただいた切符は、窓口に並ばずに駅の券売機で受け取れます。ぜひご利用ください♪

皆さんも山形新幹線に乗ってちょっとツウな山形旅はいかがですか？

※掲載内容は2024年8月現在の情報です
※内容が変更となる場合があります