更新日: 2024年07月29日

松尾芭蕉や司馬遼太郎など「旅の達人」たちが訪れた岩沼市の観光スポットを紹介!

宮城県岩沼市は、竹駒神社や金蛇水神社などがあり歴史を感じられる場所となっています。近年では神社の外苑の休憩所にカフェテラス等を併設し、幅広い年齢層の方が楽しめる魅力もあります。今回は、そんな岩沼市の魅力的な場所を紹介していきます。
また、岩沼市はラーメン屋がひしめくラーメン激戦区でもあります。ぜひ岩沼ラーメンを楽しみつつ岩沼市の観光をお楽しみください!

宮城県岩沼市ってどんな場所?

宮城県岩沼市の観光スポット「千年希望の丘」
岩沼市は仙台市の中心部から18kmの宮城県南部に位置する街です。
千年前から「東北を旅する人々は必ず岩沼を通る」とも言われ、俳人・松尾芭蕉も「おくの細道」の道中で岩沼市を訪ねています。江戸時代には東(あずま)街道、奥州(おうしゅう)街道、陸前浜(りくぜんはま)街道といった旧街道の宿場町として賑わったと伝えられており、日本三稲荷のひとつと言われる竹駒神社の門前町や岩沼藩3万石の城下町として、さらには阿武隈川を行き交う水運の拠点としても栄える街でした。

現在も国道4号と国道6号、JRの東北本線と常磐線がそれぞれ合流する地点であり、仙台空港や仙台東部道路とともに東北地方の交通の要衝として知られています。
宮城県岩沼市はラーメン激戦区⁉
そんな交通の要衝である岩沼市、実はラーメン屋がしのぎを削るラーメン激戦区というのはご存じでしょうか?
味噌ラーメンに塩ラーメン、つけ麺など市内には様々な味のラーメン店があり、気分に合わせてお好みのラーメンを味わうことができるのが岩沼市の魅力でもあります。
宮城県岩沼市のおすすめ情報はこちら
ここからは、そんな岩沼市にあるぜひ訪れてみたいおすすめの観光スポットをご紹介します

日本三稲荷のひとつ!竹駒神社(たけこまじんじゃ)

宮城県岩沼市の観光スポット 竹駒神社
古来より日本三稲荷のひとつと言われ、東北の稲荷信仰の中心として多くの尊崇を集めてきた神社です。産業開発、五穀豊穣、商売繁昌などの御神徳があることで知られ、全国各地から年間で約150万人の参詣者が訪れます。

岩沼市は江戸時代から岩沼城の城下町、奥州街道の宿場町、そして竹駒神社の門前町として発展してきた経緯があり、現在でも宮城県内では「岩沼といえば竹駒神社」と言われるほど、まちの代名詞となっている神社です。

東北でも屈指の規模と伝統を誇る竹駒神社。その伝承は古く、百人一首の歌人としても有名な小野篁が承和9年(842)に陸奥守として赴任した際、京都伏見稲荷の分霊を勧請したという創建説が伝わっています(実際に伏見稲荷大社のHP上でも「稲荷勧請」の最も古い事例として竹駒神社があげられています)。戦国時代には伊達政宗の曽祖父にあたる伊達稙宗より庇護を受け、その後も藩政期をつうじて伊達家歴代から尊崇されました。境内には向唐門や随身門など多くの文化遺産も遺されており、岩沼を語る上で欠かすことのできない神社です。

■住所
宮城県岩沼市稲荷町1-1

■営業時間
6:00~17:00

■通常の祈願時間
9:00 9:40 10:20 11:00 11:40 12:20 13:20 14:00 14:40 15:20 16:00
※当日の状況によって祈祷時刻が変更となる場合がございます

■定休日
令和6年4月より、毎月第1・第3火曜日を定休日
竹駒神社へのアクセスはこちら

パワースポット!金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)

宮城県岩沼市の観光スポット 金蛇水神社
竹駒神社と並び称される岩沼のパワースポット。平安時代の刀匠・三条小鍛冶宗近に由来する伝承を有し、金運円満や商売繁盛、海上安全、厄除開運の神として信仰を集めています。花の神社としても有名で、毎年5月に開催される「花まつり」では、約1,500株・100種の牡丹、ツツジ、樹齢300年を誇る「九龍の藤」などが咲き誇ります。近年では外苑の休憩所にカフェテラス等を併設した「SandoTerrace」が設けられ、多くの参拝者で賑わっています。

前述の竹駒神社が「竹駒さん」と呼ばれるのに対し、こちらの金蛇水神社は「金蛇さん」と呼ばれ古くから地域で親しまれています。近年は「令和御代替記念事業」としてお土産処、食事処、カフェテラスなどが整備され、岩沼市の新たな観光スポットとして国内外から観光客が集まり賑わいを見せています。

平安時代の中頃、一条天皇から御佩刀を鍛えるよう勅命を受けた京都三条の小鍛冶宗近は、名水を求めて諸国を旅していました。その折にこの地を訪れたところ、水神宮のほとりを流れる水の清らかさに心をうたれ、さっそく神前に参籠し、名刀の完成を祈願して刀作りにとりかかりました。ところが、あまりにもカエルがうるさく、集中して刀を鍛えられなかった宗近は、雌雄一対となった金蛇をつくり水中に投げ入れたところ、カエルはピタリと鳴きやみ、無事に天皇の宝刀を鍛えることができました。宗近は心願成就を感謝し、この金蛇を水神宮に奉納して帰京したと伝えられています。以来、この雌雄一対の金蛇は金蛇水神社の御心体としてあがめられ、社名も「金蛇水神社」として尊崇され、いまに至ると伝わっています。

金運の神様としても人気を集める金蛇水神社ですが、近年は刀剣を擬人化した某ゲームに三条宗近作の刀が登場することでも有名になりました。また、鬼を滅する内容のアニメに蛇をモチーフにしたキャラクターが登場することから、これに関連する形でアニメファンからも人気の神社になりつつあります!

■住所
〒989-2464 宮城県岩沼市三色吉水神7

■営業時間
8:00~16:00
※年末年始は時間変更あり

■定休日
無休
金蛇水神社へのアクセスはこちら

日本最長の運河 貞山掘(ていざんぼり)(木挽堀)

宮城県岩沼市の観光スポット 貞山堀
江戸時代初期に伊達政宗によって整備された運河です。政宗亡き後も開削は続けられ、現在では岩沼市から石巻市までの全長47㎞におよぶ長大な規模を誇ります。「貞山」という名称は明治時代の改修時に伊達政宗の諡(おくりな)「瑞巌寺殿貞山禅利大居士」にちなんで名付けられたもので、仙台湾エリアを横断する水路として県民の誇りとなっています。この貞山掘の中でも最初に開削されたのが岩沼市内を流れる「木挽堀」区間で、近世からの文化的景観をいまに伝えています。

前述のとおり、貞山堀の中でも最も早く開削されたのは、阿武隈川河口と名取川河口を結ぶ「木曳堀」の区間です。木曳堀は、伊達政宗が仙台の城やまちを築くための木材を曳かせた水運のための運河でしたが、同時に湿地の排水路としての機能も併せ持っていました。これにより、江戸時代の仙台藩では新田開発が進み、当時の江戸市中に出回るお米の1/3は仙台米であったと伝わるほど、藩財政を潤す源となりました。近世から現代まで伝わる土木遺産としての価値も高く、作家の司馬遼太郎は著書『街道をゆく』の中で「これほどの美しさでいまなお保たれていることに、この県への畏敬を持った」と記述しています。

東日本大震災では、貞山掘の存在が津波の威力を減衰させたとのデータもあります。このことから、復興事業にあたっては貞山掘の文化的景観を残しつつも津波の威力を削ぐための土手を頑丈に構築するなど、過去と未来を結ぶ水路としての役割も担っています。

■住所
宮城県岩沼市~石巻市
貞山掘(木挽堀)へのアクセスはこちら

「おくのほそ道の風景地」武隈の松(たけくまのまつ)(二木の松)

宮城県岩沼市の観光スポット 武隈の松
武隈の松は「二木の松」とも呼ばれ、陸奥にある歌枕の中でも詠まれた詩歌の多さでは屈指の松です。江戸時代には俳聖・松尾芭蕉の「おくのほそ道」にも登場し「桜より松は二木を三月越し」の俳句で知られています。平成26年3月には「おくのほそ道の風景地」の一つとして国名勝に指定されました。

岩沼市の街中にそびえるシンボリックな松です。市内の小学校の校歌にも登場するなど、松だけに「地域に根付いた存在」と言えます。

武隈の松を詠んだ歌のうち、最も古い例は天暦5年(951)の「後撰和歌集」にみえる藤原元善の歌です。陸奥守としてみちのくに赴任した元善は、松が枯れている姿を目の当たりにし、離任の際に小松を植え継ぎました。それからおよそ20年後、再びこの地を訪れた元善は成長した松との再会を「うえしとき ちぎりやしけん たけくまの まつをふたたび あいみつるかな」という歌にしています。こうして武隈の松は「待つ」という同音の言葉と「再会」という出来事に紐づけられ、旅立つ人への選別として詠まれるようになりました。また、古い松から新しい松への植え継ぎという情景から「親子松」との認識も生まれ、「光る君へ」で話題の紫式部がしたためた「源氏物語」でも、光源氏が武隈の松を引用しながら親子の別れを慰める歌を詠んでいます。武隈の松は幾度も途絶えましたが、そのたびに植え継がれることで「悠久の時の流れ」という詩的イメージを帯びつつ、歌枕として成長してきました。古人が武隈の松によせて紡いだ歌は百首以上存在し、それらは百人百色の心象と、詠み人の姿は隠れていても、はるかなる言葉が私たちの傍らに存在していることを感じさせてくれます。

松の近くにある「とんかつ二木」さんでは、枝分かれした武隈の松のフォルムを2本のエビフライで表現した「武隈定食」が味わえます!

■住所
〒989-2448 宮城県岩沼市二木2丁目2−2

■営業時間
常時施設開園
武隈の松へのアクセスはこちら

長い歴史と多くの見所がある宮城県岩沼市をもっと知るには「ふるさと納税」がおすすめ!

歴史的な観光スポットが数多く存在する宮城県岩沼市を紹介してきました。観光地巡りの間には、ラーメン屋で小休憩してみるのもおすすめですよ!

岩沼市の魅力をもっと良く知るには、ふるさと納税がおすすめ。
自治体への寄付を通じて地域の特産品を受け取れるふるさと納税は、返礼品を通じて地域や特産品の魅力を実際に触れることができます。しかも、寄付した金額のうち2,000円を超える額については税金控除も受けられるので、実質自己負担2,000円で、岩沼市の特産品を堪能できます。

ご紹介してきたように魅力たっぷりの宮城県岩沼市は、岩沼産米や牛タン詰め合わせなどが特産品として親しまれています。
ふるさと納税でも、バラエティ豊かな多くの返礼品をご用意していますので、ぜひ参考にご覧ください!
岩沼市のふるさと納税返礼品を見て見る!

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