上越まつりで城下町上越を思いっきり楽しもう！

上越まつりの基盤は、直江津の八坂神社で行われていた祇園祭です。平安時代から続くとされ、国家安全・家運長久を願うものです。

1614年に藩主の松平忠輝公が直江津の福島城から高田城に移った際、ほとんどの社寺も高田に移転しましたが、八坂神社だけ移らなかったため八坂神社は高田での朱印地を辞退し、その代わりに高田で祇園祭を行うことにしました。
このため、神様をお神輿にお遷しして直江津と高田を巡る独特の祭りが始まり、この伝統は400年にわたり続いています。

2017年3月21日には、「直江津・高田祇園祭の御旅所行事と屋台巡行」が、新潟県無形民俗文化財に指定されました。

直江津地区の八坂神社で発輿祭(はつよさい)が行われ、御神体が神輿へと移されます。神輿は陸路によって高田地区にある陀羅尼八幡宮へと移され、上越まつりが開幕します。
その後、御神体が高田仮宮(御旅所)にて宮入りし、翌日高田市中で屋台巡行が行われ、御旅所で中日祭(なかびさい)が行われます。

直江津地区は主に後半4日間にメイン会場で、各町内の屋台(山車)が町を練り歩きます。最終日は八坂神社に戻り「御饌米奉納」で閉幕となります。

なお、直江津地区の屋台(山車)にのほとんどが屋形や舟形でしたが新町(現在の本町・横町)では御神輿をお迎えする舟の船頭役という意味で、猿田彦命の象が搭載されている屋台もあります。

上越まつりは毎年7月23日に始まり、29日までの7日間にわたって行われます。
具体的なスケジュールは以下の通りです。

7月23日：発輿祭、前夜祭、慶祝花火打ち上げ［高田地区］
7月24日：祇園神輿渡御、お祭り広場、勇壮祇園神輿宮入り［高田地区］
7月25日：中日祭、大民踊流し［高田地区］
7月26日：祇園神輿渡御祭、神輿奉送、神輿川下り、大花火大会［高田地区・直江津地区］
7月27日：祇園神輿渡御、御旅所還御祭［直江津地区］
7月28日：直江津大民踊流し、御神輿御本殿還御祭［直江津地区］
7月29日：御饌米奉納［直江津地区］

※最新情報は公式HPでご確認ください

上越まつりを最高に盛り上げるのが花火大会です。上越地区最大と言われる上越まつりの花火大会では、約5,000発の打ち上げ花火があげられます。

【花火大会の日時】
7月26日　20:00～20:45頃

【花火大会の会場】
関川河口

【会場までのアクセス】
・えちごトキめき鉄道「直江津駅」から徒歩10分
・北陸自動車道「上越IC」から車で10分（公共交通機関推奨）

上越まつりでは、神事や花火大会の他にも様々なイベントがあります。「大民踊流し」は、高田地区、直江津地区それぞれで行われ、大変盛り上がる人気のメイン行事のひとつです。

高田地区も直江津地区も道路を歩行者天国にして、揃いの浴衣や法被を着た大勢の人が踊り歩きます。2つの地区にはそれぞれの曲目があり、踊る人も観る人も日常から解放されるひと時を味わえます。

大民踊流しのスケジュールと曲目
・高田地区：7月25日
(曲目)越後いたこ、サンバ上越市民の歌、春日山節

・直江津地区：7月28日
(曲目)直江津小唄、直江津いたこ、直江津舟方節

その他のイベントも盛りだくさん。子どもみこしや、キッチンカー、マーチングバンド演奏会など、観て食べて参加して、大忙しの7日間を満喫できます。

上越まつりの歴史や祭りのスケジュールなどをご紹介しました。
上越まつり会場の新幹線の最寄り駅上越妙高駅までのきっぷは、えきねっとでの予約が便利です。

上越まつりの会場へのアクセス
・北陸新幹線「上越妙高駅」からトキ鉄道妙高はねうまライン「高田駅」より徒歩5分
・北陸新幹線「上越妙高駅」からトキ鉄道妙高はねうまライン「直江津駅」より徒歩5分