前田源商店の創業は大正10年。
前田市郎さんによると、創業当初は富士吉田産地でつくられた裏地や傘生地を取り扱う織物問屋としてスタートしたという。
富士吉田は古くから織物産業で栄えた地域だ。時代とともに求められる商品は変わり、前田源商店も裏地や傘生地だけでなく、壁紙やカーテン、ハンカチ向けの生地などへと事業を広げてきたそうです。
「扱う商品は変わっても、織物に携わる仕事を続けてきたことは変わりません」
その言葉からは、時代の変化に合わせながらも、ものづくりを途切れさせることなく受け継いできた歴史が感じられた。
また、富士吉田はもともと絹織物の産地として発展してきた地域だという。前田源商店は、そうした産地ならではの技術を生かしながら、現在ではオーガニックコットンという新たな価値を織物に吹き込んでいる。
更新日: 2026年08月21日
上野駅「やまなし産直市」で出会う、100年続く織物とオーガニックコットンの魅力|前田源商店
2026年8月19日(水)~21日(金)の3日間、JR上野駅で開催される「やまなし産直市」に出店する前田源商店は、山梨県富士吉田市で100年以上にわたり織物に向き合い続けてきた老舗企業だ。力を入れているのは伝統を守ることだけではない。約30年前からオーガニックコットンを取り扱い、生地づくりから製品づくりまで、その価値を発信し続けている。やまなし産直市への出店前に、前田源商店の皆さまにお話を伺った。
富士吉田で受け継がれてきた織物文化
織物文化について話す代表取締役 前田市郎さん
30年前に出会ったオーガニックコットン
質の違う様々な生地が並ぶ
前田源商店がオーガニックコットンに取り組み始めたのは約30年前。
今では一般にも広く知られるようになったが、当時はまだほとんど認知されていなかったそうです。
「オーガニックコットンという言葉は広まりましたが、その品質の違いまではあまり知られていないと思います」
前田さんによると、同社では国際的なオーガニック繊維認証である「GOTS(Global Organic Textile Standard)」認証を受けたオーガニックコットンを使用しているという。
綿花の栽培から糸、生地、製品に至るまでの工程を確認できる仕組みが整えられており、生産履歴をたどることのできる素材を選んでいるそうです。
さらに、その背景には綿花を育てる生産者への支援活動もある。
「良い素材を使うだけでなく、その背景にいる人たちの暮らしも大切にしたいんです」
オーガニックコットンというと環境への配慮に注目が集まりがちだが、前田さんのお話からは、それだけではなく、生産者から使い手までを含めたものづくりへの考え方が伝わってきた。
また、同社が扱う商品はハンカチや靴下、腹巻き、タオルなど日常使いできるものが中心だ。毎日の暮らしの中で使うものだからこそ、素材そのものの心地よさを大切にしているという。
今では一般にも広く知られるようになったが、当時はまだほとんど認知されていなかったそうです。
「オーガニックコットンという言葉は広まりましたが、その品質の違いまではあまり知られていないと思います」
前田さんによると、同社では国際的なオーガニック繊維認証である「GOTS(Global Organic Textile Standard)」認証を受けたオーガニックコットンを使用しているという。
綿花の栽培から糸、生地、製品に至るまでの工程を確認できる仕組みが整えられており、生産履歴をたどることのできる素材を選んでいるそうです。
さらに、その背景には綿花を育てる生産者への支援活動もある。
「良い素材を使うだけでなく、その背景にいる人たちの暮らしも大切にしたいんです」
オーガニックコットンというと環境への配慮に注目が集まりがちだが、前田さんのお話からは、それだけではなく、生産者から使い手までを含めたものづくりへの考え方が伝わってきた。
また、同社が扱う商品はハンカチや靴下、腹巻き、タオルなど日常使いできるものが中心だ。毎日の暮らしの中で使うものだからこそ、素材そのものの心地よさを大切にしているという。
触れて初めて伝わる品質がある
オーガニックコットンを使用した商品
前田さんが対面販売を大切にする理由の一つが、オーガニックコットンの魅力は見ただけでは伝わりにくいことにある。
「実はオーガニックコットンって、見た目では普通のコットンとほとんど変わらないんです」
だからこそ、実際に手に取ってもらうことを何より大事にしているという。
これまで山梨や静岡のマルシェなどの催事へも継続的に出店し、多くのお客さまと直接向き合ってきた。
「興味がある方は、『見てみたかった』『触ってみたかった』と言ってくださいます」
実際に商品に触れ、その場で説明を聞き、使ってみる。
そうした体験を通して、リピーターになってくれる人も少なくないそうです。
「一度使ってくださった方が、翌日にまた来てくださることもあります」
大量生産・大量販売ではなく、一人ひとりのお客さまとの対話を通じてファンを増やしてきたことが、前田源商店の大きな強みなのだろう。
「実はオーガニックコットンって、見た目では普通のコットンとほとんど変わらないんです」
だからこそ、実際に手に取ってもらうことを何より大事にしているという。
これまで山梨や静岡のマルシェなどの催事へも継続的に出店し、多くのお客さまと直接向き合ってきた。
「興味がある方は、『見てみたかった』『触ってみたかった』と言ってくださいます」
実際に商品に触れ、その場で説明を聞き、使ってみる。
そうした体験を通して、リピーターになってくれる人も少なくないそうです。
「一度使ってくださった方が、翌日にまた来てくださることもあります」
大量生産・大量販売ではなく、一人ひとりのお客さまとの対話を通じてファンを増やしてきたことが、前田源商店の大きな強みなのだろう。
JRの産直市だから出会えるお客さま
昨年度のやまなし産直市(※昨年度は大宮駅にて実施)
前田さんは、JR東日本が開催するやまなし産直市にも大きな期待を寄せている。
駅には買い物を目的に来る人だけでなく、通勤や通学、旅行など、さまざまな目的を持つ人が行き交う。
「いろいろな方に見ていただけるのが駅の良さですね」
実際に過去の催事では、以前購入したお客さまが別会場まで足を運んでくれたこともあったという。
一方で、オーガニックコットンを知らなかった人との出会いもある。
「昔だったら、こうした商品はなかなか見てもらえなかったと思います。でも今は興味を持ってくださる方が確実に増えています」
山梨といえば、ワインや果物などを思い浮かべる人が多いかもしれない。
その一方で、富士吉田の織物文化やオーガニックコットン製品もまた、山梨を代表する魅力の一つ。前田さんは、産直市がそうした魅力を知ってもらうきっかけになればと考えているそうだ。
駅には買い物を目的に来る人だけでなく、通勤や通学、旅行など、さまざまな目的を持つ人が行き交う。
「いろいろな方に見ていただけるのが駅の良さですね」
実際に過去の催事では、以前購入したお客さまが別会場まで足を運んでくれたこともあったという。
一方で、オーガニックコットンを知らなかった人との出会いもある。
「昔だったら、こうした商品はなかなか見てもらえなかったと思います。でも今は興味を持ってくださる方が確実に増えています」
山梨といえば、ワインや果物などを思い浮かべる人が多いかもしれない。
その一方で、富士吉田の織物文化やオーガニックコットン製品もまた、山梨を代表する魅力の一つ。前田さんは、産直市がそうした魅力を知ってもらうきっかけになればと考えているそうだ。
やまなし産直市で、山梨のものづくりに触れる
一本ずつ丁寧に織り上げる生地
山梨には、豊かな自然や農産物だけでなく、長年受け継がれてきたものづくりの文化がある。
前田源商店のお話を伺いながら感じたのは、一枚のハンカチや一足の靴下の背景にも、100年を超える産地の歴史や、30年にわたるオーガニックコットンへの取り組みがあるということだ。
やまなし産直市では、そうした商品の背景や作り手の思いを、直接聞くことができる。
オーガニックコットンのやわらかな肌触り。
富士吉田の織物技術。
そして、それを丁寧に伝えようとする作り手の思い。
上野駅を訪れた際は、ぜひ前田源商店のブースに立ち寄ってみてください。
その一枚との出会いが、富士吉田というまちを知るきっかけになり、やがて山梨を訪れてみたくなるきっかけになるかもしれない。
前田源商店のお話を伺いながら感じたのは、一枚のハンカチや一足の靴下の背景にも、100年を超える産地の歴史や、30年にわたるオーガニックコットンへの取り組みがあるということだ。
やまなし産直市では、そうした商品の背景や作り手の思いを、直接聞くことができる。
オーガニックコットンのやわらかな肌触り。
富士吉田の織物技術。
そして、それを丁寧に伝えようとする作り手の思い。
上野駅を訪れた際は、ぜひ前田源商店のブースに立ち寄ってみてください。
その一枚との出会いが、富士吉田というまちを知るきっかけになり、やがて山梨を訪れてみたくなるきっかけになるかもしれない。
やまなし産直市 開催情報
上野駅で開催される「やまなし産直市」では、前田源商店をはじめ、山梨の魅力が詰まった商品が並ぶ予定だ。
生産者と直接会話をしながら、商品の背景やこだわりに触れられるのも産直市ならではの魅力。
ぜひ会場に足を運び、山梨の“いいもの”との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※写真はイメージです。
※掲載の内容は2026年8月現在の情報です。
※内容は予告なく変更となる場合があります。
生産者と直接会話をしながら、商品の背景やこだわりに触れられるのも産直市ならではの魅力。
ぜひ会場に足を運び、山梨の“いいもの”との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※写真はイメージです。
※掲載の内容は2026年8月現在の情報です。
※内容は予告なく変更となる場合があります。
山梨事業本部
JR東日本 山梨事業本部の社員が、地域のおでかけに役立つ情報を発信しています。駅を利用されるお客さまや地域のみなさまに向けて、観光・イベント・鉄道に関する情報をわかりやすくお届けします。