ル レクチエとは？旬・特徴・食べ頃・選び方・保存まで完全ガイド

ル レクチエは、フランス原産の西洋梨の品種で、日本ではほぼ新潟県のみで本格的に栽培されています。最大の特徴は「追熟（収穫後の熟成）」によって香りと甘みが極端に変化する点で、適切な工程を経ないと本来の味に到達しません。

出荷前に約40日かけて丁寧に追熟管理されること、また流通期間が短いことから、「希少性×品質の高さ」を理由に高級フルーツとして扱われています。

ル レクチエは以下のサイクルで市場に出ます。

収穫：10月中旬〜下旬
追熟期間：約40日
市場に出るのは：11月〜12月
ピーク：11月下旬から12月中旬頃

新潟産が圧倒的に多いのは、生育条件・土壌・熟成管理のノウハウが他県と比べて突出しているためです。さらに、出回る期間の短さが希少価値を押し上げ、冬季の贈答需要との相性も良く、市場での存在感が高まっています。

ル レクチエの味の本質は「濃さ」と「香りの強さ」です。

果肉：極めて滑らかで、とろけるような質感
味：甘味が強く、酸味は控えめ
香り：上品で甘い香水のような香り

ル レクチエは「いつ食べるか」が品質を左右します。以下が完熟サインです。

【完熟の判断ポイント】
色：皮が緑→黄色へ変化している
香り：近づけなくても甘い香りが感じられる
硬さ：軽く押してわずかに沈む

未熟な状態（緑・香りが弱い・固い）では、味や香りがほとんど出ません。「柔らかすぎる」は逆に過熟で、味の重さが落ちはじめます。
※押しすぎるとすぐ傷むため、触る場所は軸周辺だけにとどめる。

ル レクチエはデリケートな果物です。追熟・完熟後で扱いが大きく変わります。

● 常温（追熟させる段階）
室温20℃程度以下で保管

● 完熟後の保存方法
乾燥防止のため包装紙に入れたまま保存
食べるまで時間が空く場合は、涼しい場所で保存

新潟はル レクチエ栽培の歴史が長く、品質管理の体系が確立されています。
明治36年（1903年）に導入され、数十年かけて栽培ノウハウを蓄積し、新潟の日照時間や気温は栽培に適した気候となっています。

西洋なしの新潟県での生産が約82％を占め※、結果として「ル レクチエ＝新潟」というブランド構造が確立し、他県との品質差が明確になっています。
※農林水産省：平成29年産特産果樹生産動態等調査

新潟県と東京ステーションホテルがコラボし、アフタヌーンティーでル レクチエをご満喫いただきます。開催は12月14日、15日、17日の3日間、各日30名様限定のプランとなります。東京ステーションホテルの石原総料理長らが考案、腕をふるうル レクチエのスペシャルメニューとドリンクのマリアージュをお楽しみいただきます。

【プラン】
日程：12月14日(日)、15日(月)、17日(水) ※各日30名様限定、2日前までの事前予約制
時間：各日共通 13:00受付 15:30終了予定
料金：10,000円（消費税・サービス料込）※オンライン事前決済のみ

新潟県産のル レクチエがグミになりました。ル レクチエの芳醇な香りと甘みを気軽にお楽しみいただけます。

JA全農 ニッポンエール 新潟県産ルレクチェ グミ
・40g×10袋入
・2,279 円 (税込)
・ご注文確認後、通常2～5営業日で発送予定

ル レクチエは、短い旬・数十日の追熟・新潟の専門技術によって完成する高級洋梨です。最もおいしい状態で食べるためのポイントは以下の3つ。

色：黄色へ変化
香り：強く甘い
硬さ：押すと軽く沈む程度

購入後の扱いは、追熟中は常温と、温度管理が重要です。市場に出回る期間は約1か月と短いため、旬の出会いを逃さず、ベストなコンディションで味わうことでル レクチエ本来の魅力を最大限に感じられます。