更新日: 2025年09月02日
鉄道と"はたらくくるま"!?緊急事態に駅設備を支える移動電源車・軌陸車
鉄道の安心を守る“はたらくくるま”の正体とは。停電時でも駅の機能を維持するために活躍する「移動電源車」や、線路も道路も走れる「軌陸車」など、鉄道の裏側で"はたらくくるま"たちをご紹介。
大宮駅の照明が体にやさしい理由にも注目!鉄道の安全・安定輸送を支える技術の世界を、ちょっとのぞいてみませんか?
JR東日本 大宮支社の“はたらくくるま”をご紹介!
JR東日本大宮支社には6系統の技術部門が存在します。今回はその一つ大宮電力設備技術センターに焦点を当て、保有する"はたらくくるま"や、電気で支える安心をご紹介します。
鉄道の安全を守る“はたらくくるま”たち
JR東日本のイメージは鉄道会社ですが、実は電車の運行を支えるために多くの"はたらくくるま"が活躍しているのです!今回は2種類の"はたらくくるま"を紹介します。
■軌陸車(きりくしゃ)
軌陸車は、道路も線路も走れる特別な車両です。車体の下に線路用の車輪が収納されていて、作業現場に応じて道路から線路へ、他の車両に乗り換えることなく移動できます。
架線の点検や、電車の運行に影響する樹木の伐採など、幅広い作業に出動しています。
軌陸車を運転するには、中型自動車免許に加えて、大宮電力設備技術センターが発行する「適任証」が必要です。定期的な訓練を受け、試験に合格することで取得できます。
安全・安定輸送を支えるため、日々のメンテナンスや訓練にしっかり取り組んでいます。
軌陸車は、道路も線路も走れる特別な車両です。車体の下に線路用の車輪が収納されていて、作業現場に応じて道路から線路へ、他の車両に乗り換えることなく移動できます。
架線の点検や、電車の運行に影響する樹木の伐採など、幅広い作業に出動しています。
軌陸車を運転するには、中型自動車免許に加えて、大宮電力設備技術センターが発行する「適任証」が必要です。定期的な訓練を受け、試験に合格することで取得できます。
安全・安定輸送を支えるため、日々のメンテナンスや訓練にしっかり取り組んでいます。
■低圧移動電源車(ていあついどうでんげんしゃ)
見た目は普通の中型トラックですが、車内には大きな発電機と給電装置が搭載されています。発電量は一般家庭約200軒分に相当し、燃料補給をしながら最大150時間の連続運転が可能です。
駅の営業に欠かせない改札機や券売機、電光掲示板、放送機器などは、すべて電気で動いています。災害などで停電が起きた際には、必要な駅に移動電源車を派遣し、鉄道の運行を支えます。
この車両も軌陸車と同様に、定期的な訓練を実施しています。駅や他支社の電力担当者と合同で訓練を行うこともあり、実際の設備を使った実践的な内容で、現場対応力を高めています。
また、まだ移動電源車が配備されていない地域にも使い方を事前に伝授しておくなど、災害時にすぐに対応できる人材の育成にも力を入れています。
見た目は普通の中型トラックですが、車内には大きな発電機と給電装置が搭載されています。発電量は一般家庭約200軒分に相当し、燃料補給をしながら最大150時間の連続運転が可能です。
駅の営業に欠かせない改札機や券売機、電光掲示板、放送機器などは、すべて電気で動いています。災害などで停電が起きた際には、必要な駅に移動電源車を派遣し、鉄道の運行を支えます。
この車両も軌陸車と同様に、定期的な訓練を実施しています。駅や他支社の電力担当者と合同で訓練を行うこともあり、実際の設備を使った実践的な内容で、現場対応力を高めています。
また、まだ移動電源車が配備されていない地域にも使い方を事前に伝授しておくなど、災害時にすぐに対応できる人材の育成にも力を入れています。
大宮駅の非常用発電設備
埼玉県最大の駅である大宮駅には、駅構内に大きな非常用発電設備があります。災害が発生した際には、移動電源車の到着を待たずに自動で稼働し、駅の設備にすぐに電気を供給します。
この設備も年に数回、点検を行いながら、駅をご利用のお客さまの安心を支えています。
この設備も年に数回、点検を行いながら、駅をご利用のお客さまの安心を支えています。
おまけコラム:大宮駅の照明、実は体にやさしいんです
首都圏でも有数のターミナル駅・大宮駅。そのコンコースの照明は、時間帯によって明るさや色味が変化することをご存じですか?
朝は寒色系のさわやかな光、夜は暖色系のあたたかみのある光に切り替わります。
これは「サーカディアン照明」と呼ばれるもので、人間工学的にも体にやさしいとされています。JR東日本の駅でも、導入されているのは限られた駅だけなんです。
大宮駅にお立ち寄りの際は、ぜひ照明にも注目してみてくださいね!
朝は寒色系のさわやかな光、夜は暖色系のあたたかみのある光に切り替わります。
これは「サーカディアン照明」と呼ばれるもので、人間工学的にも体にやさしいとされています。JR東日本の駅でも、導入されているのは限られた駅だけなんです。
大宮駅にお立ち寄りの際は、ぜひ照明にも注目してみてくださいね!
最後に
これらの電気設備を管理しているのが、大宮電力設備技術センターです。電車線はもちろん、電車の運行に必要不可欠な発電・給電関連の設備を管理しています。みなさんは線路脇を歩いて設備点検をしている社員を見たことありませんか?それは電力設備技術センターの社員かもしれません。
「技術の大宮」をモットーに、安全・安定輸送を支えるため、日々技術を磨き続ける大宮電力設備技術センター。これからも、皆さまの安心・安全な鉄道利用を支えてまいります。
「技術の大宮」をモットーに、安全・安定輸送を支えるため、日々技術を磨き続ける大宮電力設備技術センター。これからも、皆さまの安心・安全な鉄道利用を支えてまいります。
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JREメディア編集部