【JR東日本】秋田総合車両センターとは？仕事内容やイベントもご紹介！

秋田総合車両センターは、鉄道院東部鉄道管理局土崎工場として設立され、現在は秋田地区を走る車両の定期検査、首都圏を走る車両の改造、エンジンの定期検査、電気・ディーゼル機関車など幅広い車種の定期検査を行っています。JR東日本の中で唯一のエンジン検査工場として、マザーベースの役割を担っています。
2021年の組織改編で、秋田市楢山地区にある南秋田センターも同じ組織になっています。

秋田総合車両センターではどのような仕事をしているのでしょうか。
以下の主な2つの仕事をご紹介していきます！
①エンジンの定期検査
②電気・ディーゼル機関車の定期検査

秋田総合車両センターは、JR東日本管内にある全てのエンジンを検査し、エンジンのマザーベースとなっています。
気動車やハイブリット車両などに搭載されているエンジンは、各総合車両センターに車両入場後、車体から取り外され、秋田総合車両センターに発送されます。エンジン到着後、分解・部品修繕・組み立てなどの検査作業を行い、最終的にはエンジン性能試験機(馬力試験機)で性能試験を行って、落成となります。
マザーベースとして、エンジン検査の技術を社内に広げるための講習会なども開催しています。

秋田総合車両センターでは、電気・ディーゼル機関車の定期検査を行っています。現在ではJR東日本管内で唯一です。他の鉄道会社から検査を受託し、秋田総合車両センターに入場することもあります。
現場では、車体抜き・車体載せ作業、車体からエンジンや機器の取り外し・取り付け、台車枠の分解・組み立て、部品修繕などの作業をしています。その後、出場のための最終検査・試運転を行い、車両の出場となります。
＊車体抜き：車体と台車を切り離す作業
＊車体載せ：車体と台車を組み合わせる作業

▲秋田総合車両センター 検査動画
検査・修理している車両や業務の内容、改造・新造工事の様子を公開しています。

▲リゾートしらかみ橅 製作動画
2016年にデビューしたリゾートしらかみ「橅」編成の3号車製作の様子です。この車両は地元・秋田総合車両センターで作られました。

秋田総合車両センターでは、年に一度センターフェアを開催しており、お客さまに場内を一般公開しています。
鉄道車両や検査内容を身近に感じることができ、大人から子供のお客さま、鉄道ファンの皆さまに楽しんでいただけるイベントを用意しています。

このイベントでは、天井クレーン2基で車両を吊り上げ、移動するところまでをご覧になれます。
クレーン運転者、合図者、吊り金具担当者が声を掛け、息を合わせて作業するため、現場での生の緊迫感が伝わります。また、空中を移動する車両を間近で見学できるので迫力があります。

このイベントでは、ミニSLに乗車できます。
ミニSLは、秋田総合車両センターで先輩社員たちが、原寸大の1/5サイズで制作しました。実際のSLと同じ原理で動作しています。そのため、蒸気や煙を排出します。ミニとは言っても本当のSLです。
ミニSLの検査は、当センターの若手社員が中心で行っており、先輩社員からの技術を受け継いでいます。
＊雨天時は運行中止となる場合があります。

この他にも、HOゲージの展示・運転体験、車両の展示など、多数のイベントを用意しての一般公開となっています。社員食堂も開放し、普段社員が食べているメニューが食べられます。
開催場所となる秋田総合車両センターは、奥羽本線土崎駅から徒歩約10分です。

2024年には、センターフェア以外にもサヨナラ ホキ800撮影会の有料イベントを開催しました。有料イベントも開催することもあるので、今後も秋田総合車両センターフェアや鉄道イベントの情報をチェックしてみてください。

秋田支社管内は秋田県と青森県津軽地方にまたがっており、各地で四季折々のイベントなどを楽しむことができます。
JR東日本秋田支社エリアでは、秋田総合車両センターのイベントはもちろん、秋田や青森県津軽地方で開催のイベントを販売しています。

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