JR東日本では、線路や架線等の設備を走行しながら検査する車両として、国鉄時代から新幹線車両では925形(921形含む)を使用していたほか、在来線では193系、443系およびマヤ34形等を使用していました。
各車両とも老朽化していたほか、新幹線ではミニ新幹線区間において925形で検測ができない問題があったことから、次期検測車両の導入が必要になっていました。このことから新幹線、電化区間、非電化区間それぞれに対応できる検測車両として3つのタイプのEastiが導入されました。
愛称名の「East i」は、次世代の総合試験車に相応しい愛称名として、「East」はJR東日本の「東」、「i」は「intelligent」「integrated」「inspection」という意味を持たせています。
更新日: 2024年08月16日
JR東日本版のドクターイエロー「East i(イーストアイ)」を徹底解説!East iの鉄道イベントに参加する方法とは!?
なかなか見ることができないことで有名なJR東海が所有するドクターイエロー。ドクターイエローと同じく、JR東日本では線路や架線などを走行しながら検査(検測)を行う車両「East i」があるのはご存じでしょうか。「East i」は、新幹線・電車・気動車の3種類があり、JR東日本の各線区のほかJR東日本エリアの私鉄・第三セクター等の検測も担っています。この記事では、East iの種類と車両概要について解説するとともに、East iを見学できる鉄道イベントについてご紹介します。
East i(イーストアイ)とは?
East i(イーストアイ)にはどんな車両があるのか?
① East i(イーストアイ)新幹線E926形電車
JR東日本の新幹線では検測には925形(921形含む)が使用していましたが、運行速度の向上、山形新幹線と秋田新幹線のミニ新幹線では検測ができないことや、車両自体の老朽化といった課題がありました。
当時の営業列車の最高速度である275km/hと同じ速度での検測データが必要とされたこと、新幹線と在来線を直接行き来できる新在直通可能な検測車両が必要であったことから、2001年に在来線の車両限界に合わせたE3系をベースとしたEastiが開発・導入されました。
<車両情報>
■ 製造年
2001年
■ 編成
6両
■ 最高速度
275km/h
130km/h(在来線区間)
■ 所属配置
新幹線総合車両センター
当時の営業列車の最高速度である275km/hと同じ速度での検測データが必要とされたこと、新幹線と在来線を直接行き来できる新在直通可能な検測車両が必要であったことから、2001年に在来線の車両限界に合わせたE3系をベースとしたEastiが開発・導入されました。
<車両情報>
■ 製造年
2001年
■ 編成
6両
■ 最高速度
275km/h
130km/h(在来線区間)
■ 所属配置
新幹線総合車両センター
② East i-E(イーストアイ・ダッシュイー)E491系電車
国鉄時代から使用していた193系、443系およびマヤ34形の老朽化しており、置き換えすることを目的として、JR東日本の電化区間を走行できるように交直流電車3両編成が開発・導入されました。
編成のクヤE490形とモヤE490形の間に建築限界測定車のマヤ50 5001を連結して4両で走ることも可能になっています。
<車両情報>
■ 製造年
2002年
■ 編成
3両
■ 最高速度
110km/h
■ 所属配置
勝田車両センター
編成のクヤE490形とモヤE490形の間に建築限界測定車のマヤ50 5001を連結して4両で走ることも可能になっています。
<車両情報>
■ 製造年
2002年
■ 編成
3両
■ 最高速度
110km/h
■ 所属配置
勝田車両センター
③ East i-D(イーストアイ・ダッシュディー)キヤE193系気動車
国鉄時代から使用されていたキヤ191系気動車の置き換え用として、2002年に開発・導入されました。
JR東日本エリア内の非電化区間のほか、私鉄・第三セクターの検測も行っています。
<車両情報>
■ 製造年
2002年
■ 編成
3両
■ 最高速度
100km/h
■ 所属配置
秋田総合車両センター南秋田センター
JR東日本エリア内の非電化区間のほか、私鉄・第三セクターの検測も行っています。
<車両情報>
■ 製造年
2002年
■ 編成
3両
■ 最高速度
100km/h
■ 所属配置
秋田総合車両センター南秋田センター
East i(イーストアイ)を見学するには?
① 駅で見学する
3種類のEast i(イーストアイ)は、不定期にJR東日本エリアの各線区の検測を行っています。
運行ダイヤは非公表となっていますので、偶然駅で見学できるとラッキーですね!
運行ダイヤは非公表となっていますので、偶然駅で見学できるとラッキーですね!
② JRE MALLチケットの鉄道イベントに参加、見学する
JR東日本が運営しているECサイト「JRE MALLチケット」では、East i(イーストアイ)の見学イベントを不定期で開催しています。
East i(イーストアイ)の見学イベントは、大人気で毎回完売するイベントになっていますので、こまめにJRE MALLチケットサイトをチェックすることをオススメします!
East i(イーストアイ)の見学イベントは、大人気で毎回完売するイベントになっていますので、こまめにJRE MALLチケットサイトをチェックすることをオススメします!
見たら幸せになれる「East i(イーストアイ)」の博士になれましたか?
East i(イーストアイ)は、JR東日本の新幹線、電化区間、非電化区間全ての線路、架線等の設備の検測を行い、列車の安全安定輸送を支えています。
East i(イーストアイ)の役割をしると、少し見方が変わるかもしれないですね!
East i(イーストアイ)の役割をしると、少し見方が変わるかもしれないですね!
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