更新日: 2024年07月17日

新紙幣の肖像「渋沢栄一」ってどんな人?出身地やゆかりの品などをご紹介!

2024年7月3日より発行が開始された新紙幣(日本銀行券F券)。最新の偽造防止技術が結集して一万円札、5千円札、千円札の3券種が改刷されました。最高額紙幣の肖像に採用されたのは、「近代日本経済の父」ともたたえられる埼玉県出身の「渋沢栄一」です。
この記事では、新しいお札の肖像に採用された「渋沢栄一」について、どんな人物なのか、何をした人なのかについて功績や出身地などを解説します。
後半は、渋沢栄一ゆかりの品についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

新一万円札の肖像「渋沢栄一」って何をした人?

新紙幣の肖像「渋沢栄一」ってどんな人?
2024年7月3日より発行が始まった新紙幣(日本銀行券F券)。一万円札、五千円札、千円札の3券種が刷新され、それぞれ肖像は渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が採用されました。

最高額紙幣の一万円札表面には埼玉県榛沢郡(現在の深谷市近辺)出身の渋沢栄一が選ばれています。

渋沢栄一は、藍玉の製造販売や養蚕、米や野菜の生産などを行う渋沢家の長男として、1840年3月16日に埼玉県榛沢郡(現在の深谷市)に生まれました。有力農民の長男であったため、幼いころより商業的な才覚が求められ、14歳の頃には渋沢栄一ひとりで仕入れや調達を行うようになったそうです。この経験が後の合理主義思想へとつながっていったと言われています。
一方で学問にも勤しみ、本格的に論語などを学んでいきました。

尊王攘夷の思想を受け高崎城の乗っ取り計画を企てた渋沢栄一でしたが、失敗に終わり京都に向かい一橋慶喜(徳川慶喜)に仕えることになります。
その後、15代将軍となった徳川慶喜の実弟、徳川昭武に随行し欧州諸国の実情を見聞しながら先進諸国の内情に広く通ずることができました。
帰国した渋沢栄一は大蔵省の一員として近代日本の国造りに貢献していきます。

ここからは渋沢栄一の主な功績について解説します。

渋沢栄一の功績①お金に関して

渋沢栄一は、日本初の株式会社「第一国立銀行(のちのみずほ銀行)」を創設。また、日本初の公的取引所「東京株式取引所」を創設し、のちの東京証券取引所となりました。株式を用いたスムーズな資金調達を可能にしました。

他にも3大メガバンクへの関与や大手保険会社などの創設に携わりました。

渋沢栄一の功績②放送・通信に関して

渋沢栄一はNHK(日本放送局)の顧問に就任。亡くなるまで顧問を続けました。
また、国内大手広告代理店として知られる「株式会社電通」の前身となる「電報通信社」に対しても賛助員として財政的な支援を行ないました。

渋沢栄一の功績②織物・製紙・印刷に関して

群馬県富岡市にある「旧富岡製糸場」の設立にも渋沢栄一が関わっています。開国依頼、貿易の主力品目(輸出品)となっていた日本の生糸ですが、高値で売れるため、品質の悪い生糸も市場に出回るようになりました。改めて上質な生糸を生産し国力を高めるために、洋式の器械を導入した官製の模範器械製糸場が作られます。
農家出身で幼いころより養蚕に精通していた渋沢栄一は、富岡製糸場設置主任に任命され、建設を進めていきました。

富岡製糸場を軌道に乗せた後は、日本紙幣や書籍などの印刷のための洋紙に着目。のちの王子製紙株式会社となる「抄紙会社」を設立しました。

渋沢栄一の出身地、ゆかりの地は?

渋沢栄一ゆかりの地
新紙幣に渋沢栄一が採用されたことにより、出身地やゆかりのある地域でイベントなどが行われています。ここでは渋沢栄一ゆかりの地をいくつかご紹介します。

■埼玉県深谷市
深谷市は、渋沢栄一の出身地です。旧渋沢邸の「中の家(なかんち)」や渋沢栄一記念館などがあります。

■東京都北区
実業家として活動を行った渋沢栄一が拠点とした地です。王子製紙の前身となる「抄紙会社」を設立した渋沢栄一は、工場を見張らせる飛鳥山に別荘を構えました。現在は邸宅の庭園が公園の一部として開放されています。
東京都北区の情報をもっと知りたい方はこちら
■東京都中央区
現在の中央区兜町に第一国立銀行(のちのみずほ銀行)が立てられました。
■群馬県富岡市
日本初の官製の器械製糸工場「富岡製糸場」が設立されました。
群馬県富岡市の情報をもっと知りたい方はこちら
■岡山県井原市
渋沢栄一が仕えた一橋家の有志により設立された興譲館。その初代館長であり、漢学者の「阪谷朗廬」と交流を深めた場所。ここでの農兵募集が大成功に終わり、一橋家慶喜より新たな役職を命ぜられることとなります。
岡山県井原市の情報をもっと知りたい方はこちら

渋沢栄一にちなんだお酒も!

渋沢栄一ゆかりの酒 日本酒イメージ
渋沢栄一にゆかりのあるお酒があるのはご存じでしょうか?
渋沢栄一の旧主・一橋慶喜(15代将軍 徳川慶喜)が相続した一橋家の領地であった岡山県井原市。そんな井原市にある蔵元・山成酒造では、渋沢栄一ゆかりの酒「蘭の誉(らんのほまれ)」を製造しています。

論語の『出藍の誉(しゅつらんのほまれ)』という言葉から命名された「蘭の誉」は、岡山県産の酒造好適米アケボノを伝統の和釜で蒸米し醸したお酒です。熱燗にしてもおいしく飲めます。

こちらの渋沢栄一にちなんだお酒は、ふるさと納税の返礼品にもなっているので、実質自己負担2,000円で味わうことができますよ。
ふるさと納税の仕組みについて詳しく知る

渋沢栄一ゆかりの酒 720mL×2本セット【原酒+純米酒】

岡山県井原市 ふるさと納税返礼品 渋沢栄一ゆかりの酒 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/products/detail/F365/F365-1237039
▲渋沢栄一ゆかりの酒 720mL×2本セット【原酒+純米酒】
酒米に岡山県特産のアケボノを使用した「蘭の誉 原酒 えんぺい」と「蘭の誉 純米酒」の720mLサイズのセットです。いずれの酒も樽出し、直詰めの原酒なので良質の状態でお届けされます。
ワイングラスでお飲みいただくと上品な香りが楽しめ、食事との相性もばっちりです。「純米酒」は熱燗にすると隠れた旨味が現われ、違った味を楽しむことができます。
【寄付金額】10,000円
【内容】蘭の誉 原酒「えんぺい」、「純米酒」[720mL×2本(各1本)]
渋沢栄一ゆかりの酒 720mL×2本セット【原酒+純米酒】はこちら

渋沢栄一ゆかりの酒『飲み比べセット』

岡山県井原市 ふるさと納税返礼品 渋沢栄一ゆかりの酒『飲み比べセット』 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/products/detail/F365/F365-1237483
▲渋沢栄一ゆかりの酒『飲み比べセット』
地元の酒米と寒の水を使った樽出し直詰めの『お薦めセット』です。
「大吟醸原酒」は山田錦50%精白、「純米酒」「えんぺい」は酒造好適米アケボノを70%精白した酒。両品共に原酒の為、アルコール度数が高く、オンザロックか冷やがおすすめです。
純米酒は熱燗(60℃が最適)にしても美味しく、隠れた旨味を楽しむことができますよ。
【寄付金額】19,000円
【内容】蘭の誉 大吟醸原酒「朗廬の里」、「純米酒」、原酒「えんぺい」[720mL×各1本]
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渋沢栄一ゆかりの酒 大吟醸原酒+純米酒 1.8Lセット

岡山県井原市 ふるさと納税返礼品 渋沢栄一ゆかりの酒 大吟醸原酒+純米酒 1.8Lセット 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/products/detail/F365/F365-1237041
▲渋沢栄一ゆかりの酒 大吟醸原酒+純米酒 1.8Lセット
酒米に岡山県特産の山田錦を使用した大吟醸原酒「朗廬の里」(ろうろのさと)とアケボノを使用した「蘭の誉 純米酒」の1.8Lサイズの豪華セットです。いずれの酒も樽出し、直詰めの原酒なので良質の状態でお届けができます。
【寄付金額】26,000円
【内容】蘭の誉 大吟醸原酒「朗廬の里」、「純米酒」[1.8L×2本(各1本)]
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渋沢栄一ゆかりの地酒 蘭の誉「上撰」1.8L×2本セット

岡山県井原市 ふるさと納税返礼品 渋沢栄一ゆかりの地酒 蘭の誉「上撰」1.8L×2本セット 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/products/detail/F365/F365-1237056
▲渋沢栄一ゆかりの地酒 蘭の誉「上撰」1.8L×2本セット
酒米に岡山県特産のアケボノを使用した「蘭の誉 上撰」1.8Lサイズの2本セットです。樽出し、直詰めの原酒なので良質の状態でお届けされます。
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【寄付金額】16,000円
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新紙幣の肖像「渋沢栄一」は近代日本経済の父

新しい一万円札の肖像となった「渋沢栄一」について、その生涯や功績について解説しました。さまざまな企業の設立や運営に関わりがあり、今の日本の経済基盤の礎を築いたといっても過言ではないでしょう。
そんな渋沢栄一をより詳しく知るために、ゆかりの地を訪れて思いをはせてみてはいかがでしょうか?
ふるさと納税では、渋沢栄一にゆかりのあるお酒の取り扱いがあります。脈々と受け継がれてきた美酒をぜひお楽しみください。
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