一人暮らし向け洗濯機の選び方！サイズ・容量・価格・節水・省エネ性がポイント

一人暮らしをする時に必要な家電のひとつ「洗濯機」。家電量販店などでは「冷蔵庫」や「電子レンジ」と合わせて家電3点セットと呼ばれるほど、重要な家電です。

でも、初めて洗濯機を買う場合はどこに注目したらいいのでしょうか？

そこでこの記事では、洗濯機のタイプの違い（縦型、ドラム式）や一人暮らしに最適な容量、購入価格の相場などについてご説明していきます。

洗濯機には、大きく「縦型」と「ドラム式」の2種類があります。
ここからは、それぞれの特徴とメリット・デメリットについて説明していきます。

まずは、「縦型洗濯機」の特徴から。縦型洗濯機は、衣類同士をこすり合わせ汚れを落とし、たっぷりの水で洗い流すため「洗浄力が高い」という特徴があります。

【縦型洗濯機のメリット】
・価格が安い
・洗浄力が高い
・本体サイズが小さく省スペース

【縦型洗濯機のデメリット】
・衣類が傷みやすい
・水道代が高くなる

縦型洗濯機は小容量で機能もシンプルなモデルも多く、安い物であれば2万円台、洗濯・脱水容量7kgの全自動洗濯機でも5万円台から購入できます。

「ドラム式洗濯機」は、縦型洗濯機と比べて約1/3程度の注水で済むため「節水性が高く、消費電力が低い」という特徴があります。

【ドラム式洗濯機のメリット】
・節水・省エネ性能が高い
・乾燥性能が高い
・衣類が傷みにくい

【ドラム式洗濯機のデメリット】
・価格が高い
・本体サイズが大きい

また、ほとんどのドラム式洗濯機には乾燥機能が付いているので洗濯から乾燥まで全自動で行うことができます。一人暮らしの場合、ベランダに洗濯物を干すのが難しい場合もあります。そういう時には乾燥まで全自動でやってくれるのは嬉しいですね。

ただ、縦型洗濯機よりも全体的にサイズが大きく価格も高いので（安いモデルでも7万円以上）自宅に設置できるのか、価格は予算内に収まるかなどを確認しておくと良いかもしれません。

洗濯機を購入する歳は、1回にどくにらいの洗濯物を入れられるか（容量）も重要となります。
一人暮らしの場合は、「どのくらいの頻度で洗濯するか」によって「1回あたりの洗濯物の量」が決まってくるので、そこを考慮して洗濯機を選んでみてください。

一般的に、1日分の洗濯物の量は、大人ひとりあたり「1.5kg」と言われています。
そのため、2〜3日分をまとめて洗濯する場合は洗濯・脱水容量5〜6kg、4〜5日分をまとめ洗いする場合は洗濯・脱水容量7kg〜8kg以上を選ぶと良いでしょう。

ちなみに、洗濯・脱水容量が5〜6kgある洗濯機であれば、シーツやタオルケット、シングルサイズの毛布（3kg以下）も問題なく洗濯できます。

なお、乾燥容量は基本的に洗濯・脱水容量よりも小さいので、乾燥機能付きの洗濯機の場合は乾燥容量の確認もお忘れなく。

一人暮らし向け洗濯機の価格は、縦型洗濯機であれば2万円台〜6万円台、ドラム式洗濯機は7万円からありますが、選択肢が多いのは10万円以上となります。

縦型、ドラム式、どちらにもメリット・デメリットがあるので、価格だけでなく、それぞれの機能や長期的なコストも視野に入れながら選ぶようにしましょう。

一人暮らしなら「コインランドリーでもいいのでは？」と思う人もいるでしょう。
でも、結論から言うと「洗濯機を買ったほうが経済的」です。

コインランドリーを使う場合、1回の相場は、5kg〜10kg前後の洗濯で400円、乾燥機が100円ほど。
仮に5日に1回利用すると考えた場合、ひと月あたりの利用料は（400円＋100円）×6回＝3,000円。年間で36,000円ほどかかります。

洗濯機の場合は安いモデルだと2万円台から購入できるので、コインランドリーを1年以上使うのであれば水道代と電気代を考えても洗濯機を買うほうがお得ということになります。

ここからは、価格やスペックだけではない洗濯機選びの注意点を紹介します。

一人暮らしの場合、マンションやアパートなどの集合住宅に住む方も多いでしょう。その際に、注意したいのが洗濯機の「運転音」です。

早朝や夜間など周りが静かな時間帯に洗濯物をすると、意外と音が響くものです。
日中の洗濯が難しい場合は、近隣への配慮ができるよう運転音の小さな洗濯機を選びましょう。

一般的な洗濯機の運転音は60デシベル程度と言われています。そのため、40デシベル以下の運転音の洗濯機を選べば静音性の高いモデルとなります。

運転音については、メーカーのカタログやHPなどで確認できます。洗濯時・脱水時・乾燥時の音の大きさも異なりますので、それぞれの値を確認することをおすすめします。

洗濯機を購入する場合に気をつけたいのは、洗濯機置場までの搬入経路です。
購入後に「廊下が狭くて搬入できなかった」「扉が狭くて入らなかった」ということにならないように、事前に「防水板のサイズ」「搬入経路の廊下や階段の横幅」「扉の幅」などを確認しておきましょう。

搬入するために必要な幅の目安は、洗濯機の横幅「プラス10cm」。最低限10cm以上の余裕があれば問題ありません。

また、給水するための蛇口の位置によっては設置が難しくなることもあるので、蛇口の位置や高さが十分にあるかも確認しておきましょう。

最新の洗濯機には「洗濯機自動投入」など便利な機能を搭載したモデルも多数あります。
洗濯機自動投入以外には「自動お掃除機能」やスマホから操作や先約の予約ができるモデルなどもあります。
これらの高機能モデルは、ご自身がどのように洗濯機を使うのか、予算の範囲で収まるのかなどを考えたうえで選ぶのをおすすめします。

一人暮らしをする人におすすめの洗濯機の選び方を紹介しました。
ライフスタイルによって洗濯の頻度や容量は変わりますし、縦型かドラム式かによってもメリット・デメリットが異なります。

自分にとって必要な洗濯機がどのようなものか検討したうえで、お気に入りの洗濯機を見つけてみてください。