更新日: 2026年09月04日

八王子のクラフトジン蒸溜所見学ツアーへ!最後は試飲でほろ酔いに

東京・八王子にある、個性あふれるジンを造り出す『東京八王子蒸溜所』をご紹介!
『東京八王子蒸溜所』へ行くには、JR中央線が便利。J R中央線中央特快で新宿駅から約1時間、立川駅から約20分の高尾駅へ。そこから、京王高尾線に乗り換え、ひと駅隣の「狭間駅」にて下車。同駅より徒歩約10分。
この記事をきっかけに、皆さんもジンの世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。

東京八王子蒸溜所見学ツアーで、クラフトジンの魅力を発見!

かっこいいフォントで壁に書かれた施設名が目印です
かっこいいフォントで壁に書かれた施設名が目印です
お酒好きなら「クラフトジン」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。近年、日本各地でジンの蒸溜所が誕生していますが、東京・八王子には個性あふれるジンを造り出す『東京八王子蒸溜所』があります。今回、驚きと発見だらけの蒸溜所見学ツアーに参加してみました。記事を参考に、皆さんもぜひお出かけください。

この記事の目次

1.この記事で紹介する商品
2.樹脂メーカーがなぜクラフトジンを?
3.いよいよクラフトジン蒸溜所の内部へ。まずは資材室から
4.蒸留器の説明から締めの瓶詰め作業まで
5.待ちに待ったクラフトジンの試飲タイム
6.最後は自分でカクテル作り体験!
7.製造の背景を知ることでさらに深みの世界へ
8.東京八王子蒸溜所 見学ツアーの参加方法

1.この記事で紹介する商品

この記事で紹介する商品
『東京八王子蒸溜所』が製造する「TOKYO SPICE GIN」(左)、「TOKYO HACHIO GIN CLASSIC」(中央)、「TOKYO HACHIO GIN ELDER FLOWER」(右)の3種類をご紹介します。それぞれの商品について、詳しくは記事をご覧ください。

2.樹脂メーカーがなぜクラフトジンを?

高級レストランと思ってしまうほどのオシャレな外観
高級レストランと思ってしまうほどのオシャレな外観
『東京八王子蒸溜所』を経営するのは中澤眞太郎(なかざわ しんたろう)さん。実は、樹脂サッシなどを製造する大信工業の3代目代表取締役社長でもあります。
大信工業は、石油から蒸留して作られたナフサを原料とする「樹脂」を扱う化学製品メーカーです。従来の事業がボリュームダウンに直面し「何か新しい、面白い事業にチャレンジしてみたい」という危機感と強い好奇心から新規事業を模索し始めたそうです。
自慢の蒸留器の前に立つ中澤眞太郎さん
自慢の蒸留器の前に立つ中澤眞太郎さん
中澤さんとクラフトジンとの運命の出合いは2019年5月、赴任先で訪れた北海道函館市の老舗バー「舶来居酒屋 杉の子」。バーテンダーに勧められて口にしたフランス・パリ蒸溜所「DISTILLERIE DE PARIS(ディスティレリ・ド・パリ)」の「BEL AIR(ベル・エール)」というジンに、今までにない衝撃を受けたといいます。
『東京八王子蒸溜所』のテイスティング ラボにも「BEL AIR」が置いてあります
『東京八王子蒸溜所』のテイスティング ラボにも「BEL AIR」が置いてあります
「ボトルの説明に『飲む香水』と書かれていたのですが、本当に香水のような豊かな香りで、ひと口飲んだだけで驚きました」
この出合いをきっかけにジンについて調べ始めると、従来の事業である化学製品(蒸留)と実は地続きの技術であること、そしてコンパクトな規模から参入できるビジネスモデルであることに気づきます。
「皆さん、全然違う分野に手を出したと思いがちなんです」
「皆さん、全然違う分野に手を出したと思いがちなんです」
「ものづくりをやっている会社として、これはチャレンジする価値がある」と決意した中澤さんの行動は、かなり迅速。2019年11月には、ジンの作り方とビジネスモデルを学ぶため、アメリカ・シカゴの「KOVAL(コーヴァル)社」へ単身研修に。
「KOVAL社」を選んだ理由は、伝統的なヨーロッパの技術を引き継いでいること、未来の蒸留家を育てる優れた教育プログラムがあったこと。そして、子どもとの時間を大事にするという、経営者夫婦の信条でした。
3日間のマンツーマン研修で、ジンの作り方からビジネスとして成り立たせる方法まで学んだ中澤さんは、2020年8月から一気に開業準備を進めます。2021年11月には免許を取得し、同年12月には「TOKYO HACHIO GIN」の製造を開始したのです。

3.いよいよクラフトジン蒸溜所の内部へ。まずは資材室から

見学ツアーはプランニングアシスタント・東義紀(ひがし よしき)さんによる案内で、いざ、製造スペースに潜入です!
最初に案内されたのは「資材室」。ここにはジンを梱包する資材や、特徴的な色と形をしたオリジナルのボトルが並べられています。フランスから輸入しているというガラスボトルは、遮光性を極めて高く設計しているのが特徴です。
クイズも織り交ぜながらボトルの特徴を楽しく説明してくれます
クイズも織り交ぜながらボトルの特徴を楽しく説明してくれます
続いて、少しひんやりとした空気が漂う「ハーブ室(ボタニカル室)」へ移動します。すると東さんが、ジンの本場EUにおける定義を3つ教えてくれました。
冷蔵庫の中にはさまざまなボタニカルなどの材料が
冷蔵庫の中にはさまざまなボタニカルなどの材料が
・農作物由来の原料アルコールを使用していること
・製品のアルコール度数が37.5%以上であること
・針葉樹の実である「ジュニパーベリー」の香りを主としていること
「作り方はいたってシンプルで、原料アルコールにジュニパーベリーや柑橘の皮、スパイスなどのボタニカルを漬け込み、味が染み出たものを蒸留するだけなんです」
確かに簡単そう・・・と思っていると、東さんが冷蔵庫からジンに欠かせない「ジュニパーベリー」の実を取り出し、実際にひと粒食べさせてくれました。
見た目からは味が全く想像できません。かなり予想外の味わいでした
見た目からは味が全く想像できません。かなり予想外の味わいでした
口に含むと、強い渋みと苦みが一気に広がり、鼻から抜ける爽やかな香りに驚かされます。 ジン1本あたりどのくらいのジュニパーベリーを使用するのか聞いてみたのですが、企業秘密でした・・・!

4.蒸留器の説明から締めの瓶詰め作業まで

次に向かったのは、ツアーのハイライトともいえる蒸留スペース。巨大なタンクが鎮座しています。この中に入っているのは、ベースとなる原料アルコールです。通常、世界のジン造りでは大麦などを混ぜたグレーンスピリッツが主流ですが、『東京八王子蒸溜所』には並々ならぬこだわりがあります。
本場EUのドライジンを、日本・東京で再現するこだわりを語っていただきました
本場EUのドライジンを、日本・東京で再現するこだわりを語っていただきました
「私たちは、ここ東京で本場EUのおいしいドライジンを再現するという強い思いを持っています。そのため、原料アルコールにはEU産のトウモロコシ由来の『コーンスピリッツ』を100%輸入して使用しています。これにより、キリッとしたキレがありながらも、日本人の味覚に合う柔らかくやさしい味わいが生まれるんです」
さらに、部屋の奥には磨き上げられた10円玉のように輝く銅色の単式蒸留器と、いくつものレバーがついたメカニカルな連続式蒸留器が組み合わさった「ハイブリッド式蒸留器」が並んでいます。ドイツのKOTHE(コーテ)社から輸入した世界最高峰の機材だそうです。
機械好きならずともワクワクする質感の蒸留器
機械好きならずともワクワクする質感の蒸留器
日本ではめったに見られない、特別なシステムを採用しているそうです。この構造から味にこだわったジンが造れる理由や、なぜ銅でできているのかなど、製造工程でのこだわりをご説明いただきました。
蒸留を終えたジンは、「充填室」へと運ばれます。
オートメーション化された蒸留過程とは打って変わって、充填はアナログな作業です。
ジンは基本的に長期間ゆっくりと楽しむもの。その間に酸化・劣化が進まないよう、余分な油分を入念にろ過します。
試しに触らせてもらいましたが、長時間やると結構疲れそう・・・!
試しに触らせてもらいましたが、長時間やると結構疲れそう・・・!
その後、充填機でボトルに注がれ、スタッフが1本ずつ丁寧にコルクを打ち、手作業でメインラベルとネックシールを貼って、ようやく私たちの手元に届く製品が完成します。

5.待ちに待ったクラフトジンの試飲タイム

ツアーの最後は、お待ちかねのテイスティングタイム!
目の前に、『東京八王子蒸溜所』が誇るレギュラーメンバー3種類のボトルが並べられました。
レギュラーメンバー3種類
東さんから「度数が高いので、水をたくさん飲むこと」「無理して飲み切らないこと」という優しいアドバイスをいただき、まずはストレートでテイスティングを開始します。2つのグラスは見た目で違いはわかりませんが、香りが全く異なります。
1杯目は定番の『TOKYO HACHIO GIN CLASSIC』。甘夏やレモンの国産柑橘ピールなど12種類のボタニカルが使われています。すべての香りがバランスよく調和しており、骨太でキリッとした素晴らしいキレが駆け抜けます。
注いでくれる量は大体10〜15㎖。決して少ないなんて思わないように。3杯飲んだら・・・
注いでくれる量は大体10〜15㎖。決して少ないなんて思わないように。3杯飲んだら・・・
2杯目は『TOKYO HACHIO GIN ELDER FLOWER』。度数は40度と少し低めに抑えられ、エルダーフラワー単一の可憐で甘やかな花の香りを引き出しています。驚くほどスムースで、やさしい口当たりにうっとりします。
ラベルをよく見るとトロンボーンのような楽器が?こちらは見学ツアーで由来を教えてもらえます
ラベルをよく見るとトロンボーンのような楽器が?こちらは見学ツアーで由来を教えてもらえます
「TOKYO SPICE GIN」に使われているスパイスもクイズ形式で出題してくれます
「TOKYO SPICE GIN」に使われているスパイスもクイズ形式で出題してくれます
気を取り直して3杯目へ。ガラリと雰囲気が変わる派手なデザインの「TOKYO SPICE GIN」です。「東京の夜の喧騒やカオスさ」を表現したというジンには、八王子の陣馬山にちなんだ馬のシルエットが描かれています。
短時間で飲みすぎて寝てしまった方もいるそうなので、お気をつけください!
短時間で飲みすぎて寝てしまった方もいるそうなので、お気をつけください!
ジンが注がれたグラスを鼻に近づけると一瞬カレーのようなスパイシーなニュアンスがあり、口に含むと心地良い刺激の後に、甘く華やかな香りが追いかけてくる1杯です。

6.最後は自分でカクテル作り体験!

ツアーの締めくくりとして、東さんのレクチャーを受けながら、自慢のジンを使った「ジンソニック」作りに挑戦しました。
カクテル作りに使用するジンは3種類から好みで選べます
カクテル作りに使用するジンは3種類から好みで選べます
メジャーカップを使ってジンを注ぐとより美味しく感じます
メジャーカップを使ってジンを注ぐとより美味しく感じます
レモンをそっとのせたらできあがりです
レモンをそっとのせたらできあがりです
自分で作ったジンソニックをひと口含むと、突き抜ける爽快感の中に、先ほど学んだボタニカルたちの鮮烈な香りが立体的に広がり、格別のおいしさでした。体験後、ご希望の方は有料試飲も可能です。お土産用にボトルを購入することができるので、ご自宅でも試してみてください。

7.製造の背景を知ることでさらに深みの世界へ

お酒をただの「モノ」として消費するのではなく、その背景にある物語を知り、空間を楽しみ、人とつながる。それこそがジンの持つ本当の魅力なのだと、身をもって体感できる見学ツアーでした。
皆さんもぜひ、『東京八王子蒸溜所』でクラフトジンの魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。

8.東京八王子蒸溜所 見学ツアーの参加方法

完全予約制で不定期開催しています。
開催状況は、公式ホームページよりご確認ください。
公式ホームページ arrow-right

「はちまるステーション」でも本記事で紹介した商品をご購入いただけます

はちまるステーション
はちまるステーションは、生産者のものづくりへの想い、地域の情報を発信するアンテナショップです。
JR中央線コミュニティデザインが運営する「はちまるステーション」では、「TOKYO HACHIO GIN CLASSIC」、「TOKYO HACHIO GIN ELDER FLOWER」の2つの銘柄を購入できます。「TOKYO SPICE GIN」は、「はちまるステーション」でのお取り扱いはございません。
【はちまるステーション 店舗情報】
セレオ八王子 北館2階
電話番号:042-686-3114
所在地:東京都八王子市旭町1-1
アクセス:JR中央線八王子駅下車すぐ。駐車場・駐輪場あり
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※2026年7月現在の情報です。
※画像はイメージです。

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