更新日: 2025年03月13日

PeerCrossユーザーインタビュー♯7:「日本ママ起業家大学」学長・近藤洋子氏とタッグを組んで1年 「PeerCross」で何が起こっているのか

JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000」から生まれたワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス、PeerCross。スタートから1年半ほどがたち、ユーザーの皆様の前向きなキャリア形成の後押しとなっています。
多くのママを見てきた「日本ママ起業家大学」の学長、近藤さんから見た、現在のPeerCrossの状況を、お伺いしました。

「仕事に育児に毎日忙しいけれど、自分らしいキャリアや生き方を模索したい——」

組織ではたらくワーキングマザーたちが新たな視点を得られ、キャリアにポジティブになれる場として「PeerCross」は注目を集めています。
ワーキングマザー向けキャリア形成支援サービスPeerCross(ピアクロス)
同プログラムは、社外のワーキングマザーからキャリアや働き方のヒントをもらえる機会が豊富にあり、中でも、様々なテーマについて語り合える「座談会」は、人気コンテンツのひとつ。そこで今回、座談会の企画・ファシリテーターとして参画している「日本ママ起業家大学」学長の近藤洋子さんに、座談会の魅力や、社外のロールモデル・ロールパーツとの出会いがキャリアに与える可能性についてお話しいただきました。「PeerCross」運営者・堀元との対談でお送りします。
近藤さん・堀元さん
(左:「日本ママ起業家大学」学長近藤洋子さん / 右:「PeerCross」事務局の堀元由梨)

「さまざまな女性の生き方や考え方を手に入れてほしい」 まずは選択肢を増やすことが大事

ーー近藤さんは普段は「日本ママ起業家大学(以下、ママ大)」を始め、起業したい女性の支援をされていらっしゃいます。2024年から「PeerCross」の座談会の企画やファシリテーションにも関わられているそうですね。

近藤:「ママ大」などを通じて、起業家という働き方を選択している女性たちと対峙する機会が多くありますが、起業家でも組織ではたらく女性であっても、「自分ひとりで全部やらなくちゃ」と抱えてしまっている人が多いように思います。そういう生き方や働き方をしている人たちをもっと楽にしたいというか、視野や考え方を広げられるようになればいいなと思い、「PeerCross」でそのお手伝いをさせていただいています。

堀元:近藤さんに関わってもらえて、とても頼もしく感じます。「PeerCross」のユーザーさんたちはお子さんがまだ小さい方も多いので、人生経験豊富で、かつ高校生のお子さんがいらっしゃる近藤さんが関わってくださるのは、とてもいい機会になっています。

近藤:私もまだ子育てをしている立場なので、おこがましいですが、みなさんの人生をアップデートする機会になっていたら嬉しいですね。

「PeerCross」には向上心があって優秀な方が多くいらっしゃり、「より良い情報を得て、より良い選択をしたい」と考える方が多いです。そのためには、周りの情報に流されず、自分の頭で考えて選ぶことがとても大切。

この座談会では、いろいろな女性の生き方や考え方に触れてもらうことで、参加者の選択肢が広がるきっかけになればと思っていますし、実際にお話を伺っていると、少しずつ変化している方もいるように感じます。
近藤さん
近藤洋子さん
■近藤洋子さん Profile
「日本ママ起業家大学」学長。FMラジオのDJ、テレビ通販、オンライン番組の企画制作、喋りのキャリアは約20年。2013年には日本ママ起業家大学を設立。「売り上げ」が唯一のゴールではなく「幸福」をゴールとした起業を目指し、延べ1,000人以上の女性起業家たちのコンサルに携わる。2017年〜中小機構ビジネストの起業アドバイザー、中小企業庁主催のビジネスプランコンテストでは審査員を歴任。


ーーたとえばどのようなテーマの座談会を行っているのでしょうか。

近藤:私がファシリテーターとなり、毎回、さまざまな経験を持つ女性に登場いただいています。たとえば、「しくじりから学ぶ」といったテーマで、バリバリのキャリアウーマンが仕事に没頭しすぎた結果、家庭で問題を抱えることになり、そこから見事に立ち直った方の実例。「子どもが自発的に勉強するためには」という切り口で、ガミガミ言うのではなく、パートナーシップを活用してお子さんが主体的に学ぶ方法。「北欧の女性活躍」に焦点を当て、完璧を追求するのではなく、ウェルビーイングの重要性を提案する実践的なセッションなど。毎回50〜60人ほどの参加者が集まってくれていますね。

ーーどのテーマも魅力的ですね。発想の転換ができるというか、「こうしなきゃいけない」と凝り固まった考えがほぐれていきそうですね。

近藤:そうそう、それが大事なんです。みなさん真面目なので、つい「どうやるか」というやり方にばかり目が行きがちですけど、そうじゃなくって自分とは全然違う生き方や考え方をしている人たちに触れ合うことで、新しい発見があると思うんです。自分の枠が広がる、そんな体験がとても大事だと感じています。「こんなに失敗しても普通に生きていけるんだ」みたいな(笑)。

ーーセミナー形式じゃなくて、座談会スタイルだからこそ、身近に感じられて自分ごと化しやすいような感じがしますね。

堀元:そうですね。インタラクティブに会話できる場づくりをすごく大事にしています。時々は、有識者の方を呼んでマネジメントについて議論するみたいなこともやってはいるんです。ただ、そうした場でも必ずディスカッションを入れていますね。誰かが答えを教えるのではなくてギフトを贈り合うみたいな感覚で互いに学び合って、最後は選択肢の中から自分で考えてほしいなと。

実はユーザーさん発の座談会企画も生まれています。たとえば、「時短からフルタイムに戻した経験談」とか「営業職をしながら両立する方法」など。かなりバリエーションが増えました。
堀元さん
PeerCross事務局 堀元
■堀元由梨 Profile

東日本旅客鉄道株式会社マーケティング本部 くらしづくり・地方創生部門 新規事業ユニット。
新卒で入社し、首都圏の駅、車掌、運転士を経験。育休中に社外のメンバーとの勉強会運営ボランティアでの経験や自身の両立の経験を事業の推進に活かしたいと社内の公募制の制度を利用しPeerCross事務局を希望し、2023昨年7月より現職。

近藤:等身大の話を聞けるのは、本当に「PeerCross」の良さですよね。コミュニティってハードだけ作ればそれでいいかっていうとそうではなくて。生き物みたいなものだと思うんですね。

やっぱり“誰がやっているか”っていうこともすごく大事ですし。そういう意味では、堀元さんのような当事者の方々が運営しているからこそ、その熱意や思いが参加者にも伝わり、「自分も頑張ろう」と思えるきっかけになっているんじゃないかと思います。

堀元:ありがとうございます!

「自らの可能性にフタをしてしまっている」 パートナーや組織側の支援も必要

ーー座談会を通じてさまざまな選択肢を手に入れる重要性はわかりました。やはり、ワーキングマザーのみなさんが「自分には無理だ」と諦めてしまっていることが多いということでしょうか。

堀元:例えば、ユーザーさんから、長期出張は絶対無理とか、時短じゃないと両立できないといった声を聞きます。私もそうでしたが、勝手に「これは自分にはできるはずがない」と思い込んで、選択肢を狭めてしまっていることが多いのではないかと思います。

(「PeerCross」ユーザーさんに聞いた)アンケートでも「仕事と家庭の両立で悩んでいる」という声も多くあり、とにかくみなさん忙しい。そうすると、成長機会のチャンスを諦めなきゃいけないという考えになってしまうのかもしれません。

ーーなるほど。近藤さんはいかがでしょうか。

近藤:仕事と家庭の両立でいうと、以前よりは風通しも良くなって、家事をパートナーと分業しながらやっている女性も増えたと思います。まさに10年前にはみんなが恋焦がれていたような状況です(笑)。

でもやっぱり「女性がやらなきゃいけない」環境もまだまだ根深く残っているように感じますし、そう思い込んでいる女性もいらっしゃる。子どもを預けることに罪悪感を抱いてしまって、仕事がやりづらくなってしまうという人もいると思います。

なので、一番身近であるパートナーとの関係をもっとポジティブにできたら、ひとりで悩んだり考えなくてもいい状況は作れそうですね。そうしたことももっと話せたらいいですね。
近藤さん 堀元
近藤さん PeerCross事務局堀元
ーーパートナーとの関係をポジティブにすることはとても大事ですね。合わせて、企業側の理解も大事だと思いますが、その点はいかがでしょうか。

堀元:「PeerCross」を導入してくださっている企業の方は、当然ながらワーキングマザーの活躍をしっかり支援しようという姿勢が見られます。

「社員が内向きになりすぎず、外の世界を知り、視野を広げてほしい」という考えで、積極的に働きかけている印象です。たとえば、時短勤務が当たり前になっている職場だと「子供がいると時短勤務を選択しないといけない」と思い込む方も多いですが、企業側はそうした固定観念を取り払おうとしています。

なので、フルタイムで働く社員の事例や、多様な働き方やキャリアの可能性を社員に伝えることで、ワーキングマザーが「もっと前向きにキャリアを考えられる」ということに、共感してくださっています。企業側も、ワーキングマザーが安心してキャリアに挑戦できる環境を作ろうとしているのが伝わってきます。
堀元さん説明中
近藤さん PeerCross事務局堀元

ちいさなことからでOK !自分で決めて自分で動いてみることが大事

ーーパートナーや企業の協力がさらに進めば、キャリアに前向きになれる人がより増えますね。とはいえ、やはり最後は、自分自身のマインドが大事だと思います。近藤さんは「自分軸で考えることが大事」とおっしゃってますが、自分軸を持ち続けるためにはどうしたらいいのでしょうか。

近藤:小さなことでもいいので、自分で決めるっていうことですね。正解はないんだけど、自分で決めることで、「ちょっと失敗したかな」と思っても、それを正解にしていく考え方が身についていきます。これは本当に大事。

起業家の育成に関わる中で、自分で決めて行動する経験を重ねた人は、考え方や行動が大きく変わっていくんです。人生に対して前向きになったり、「何があっても乗り越えられる」と思える楽天的な姿勢が生まれたりしています。

一方で、何もやらないうちから「どうしたらいいか」と聞いてくる方もいるので、そういう方には、「まずは自分でこれをやると決めて、やってみようよ」「動いてみようよ」と話しています。

ーーわかっていても、自分で決断するとか、「はじめの一歩」ってこわいと思うんです。どう乗り越えたらいいのでしょうか。

近藤:難しく考えないで、たとえばお店に行って「何を飲みますか?」と聞かれて、抹茶ラテが好きだから、抹茶ラテを選ぶ。そういう小さいことの積み重ねでいいんです。つい我慢しちゃうんですよね、子どもと一緒に飲めるかなとか、ランチはこっちが食べたいけどちょっと高いからやめておこうとか。でもランチも100円くらいしか違わないんだったら好きな方を選んじゃおうよ、みたいな(笑)。
些細なことでも自分がいいと思ったものを選んでみる習慣をつけてみたらいいんじゃないかと。そういう選択の積み重ねが、人生の質を大きく左右すると思うんです。

ーーとても大事なことですね。

堀元:今日この後、リアルの夜開催のPeerCross座談会がありますが、子どもを預けて参加するのはユーザーさんにとっては本当に大きなハードルなんです。

ある方は、これまでなかなかできなかったけど、今日は旦那さんを説得して参加することに決めた! と話してくれて、間違いなく、自分のために行動を起こして、一歩踏み出してここに来てくれるんですよ。大きな第一歩ですよね。
その方がこうして動いてくれたのは、他のユーザーさんたちの姿を見て勇気をもらって「自分もやってみよう」と思った結果だと思います。みなさんが互いに背中を押し合い、行動変容がどんどん増えていくといいなと思います。
近藤さんと談笑
近藤さん PeerCross事務局堀元
近藤:それは素晴らしいですね!私も偉そうなことを言っていますが、本当にたくさんの失敗をしてきました。「なんでそっちにいくの?」みたいな選択ばかり(笑)。でもそれは、短期的には失敗に見えても、長い目で見ると「あの時の選択があったから今の自分がある」と思えることがたくさんあります。それも、すべての選択を自分でしてきたからこそ、肯定できるんですよ。

堀元:そのためにも、まずはさまざまな選択肢があると知ることは大事ですし、私自身、「当時もっといろんなことを知っていたら違う選択をしていたかも」と後悔する場面も多々ありました(笑)。
だからこそ、「PeerCross」のユーザーさんには、たくさんの人の経験や考え方に触れることで、視野を広げて、選択肢をもっと増やしてほしいと思っています。近藤さん、引き続きよろしくお願いします。

近藤:こちらこそよろしくお願いします!

※掲載の内容は2024年11月現在の情報です。

協力:近藤洋子様
インタビュー・文:小林こず恵
提供:東日本旅客鉄道株式会社
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