更新日: 2024年07月23日

PeerCrossユーザーインタビュー♯3「周りの方のキャリア支援も、自分自身の昇進も、 “より良い社会”を築く一助になったら嬉しい」

JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000」から生まれたワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス、PeerCross。スタートから1年がたち、ユーザーの皆様の前向きなキャリア形成の後押しとなっています。
PeerCrossサービス利用を通し、変化を前向きに楽しんでいる、ユーザーインタビューをご紹介します。

ワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス「PeerCross(ピアクロス)」

ワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス「PeerCross(ピアクロス)」 出典:https://www.peercross.jp/
JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000」から生まれたワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス、PeerCross。スタートから1年がたち、ユーザーの皆様の前向きなキャリア形成の後押しとなっています。
PeerCrossサービス利用を通し、変化を前向きに楽しんでいる、ユーザーインタビューをご紹介します。
ワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス「PeerCross(ピアクロス)」

PeerCrossユーザーインタビュー♯3「周りの方のキャリア支援も、自分自身の昇進も、 “ より良い社会”を築く一助になったら嬉しい」

角田さん
画像提供:角田さんより
「キャリアに悩んだ経験があるからこそ、誰かの力になりたいんです」
そう話すのは、アサヒビール株式会社(以下、アサヒビール)で管理職として活躍する角田かおり(つのだ・かおり)さんです。

多くの企業では女性管理職はまだまだ少なく、角田さんもまさにロールモデルとして活躍してきたお一人。ご自身でも「女性活躍の過渡期を生きていると思います」と話し、ワーキングマザー向けのキャリア形成支援サービス「PeerCross(ピアクロス)」ではワーキングマザー歴の浅い方ともたくさんマッチングしてお話をされました。

着実にステップアップを重ねている角田さんですが、お話を聞いていくと、そのキャリア実現は「自分のため」にとどまらず、後輩のワーキングマザーや、「子ども世代の未来」も見据えた行動のように感じます。角田さんが描いている未来と、「PeerCross」を通じて感じるというご自身の“喜び”についても伺いました。

■Profile
角田かおりさん | アサヒビール株式会社

2002年、新卒でアサヒビールに入社。関西圏で料飲店舗向けの営業を3年、スーパーなどの量販店向けの営業を7年経験した後、2012年に第1子、2014年に第2子を出産。2016年に育休から復職し、営業企画部にて販売促進やデータを活用した販売戦略の提案等に幅広く携わるとともに、2021年からチームリーダーも務め、現在は管理職を担う。2024年春からは営業職に戻り、営業として働くワーキングマザーのロールモデルとなるべく活躍中。

※掲載の内容は2024年7月現在の情報です。

誰かのキャリアを支援したい、という思いがずっとあった

―角田さんは、現在アサヒビールで課長として働かれています。これまでのご経歴を教えてください。

入社以来、近畿エリアの営業分野で働いてきました。入社後の10年で、お酒を提供する飲食店向けの営業と、スーパーなどの量販店向けの営業を経験し、2012年から育休を取得しました。2016年に2人の子どもの育休から復帰した後、営業企画部で飲食店向けの販売促進や、データ分析を活用した販売戦略提案など幅広く「営業」に携わり、2021年頃からマネジメント業務も加わって、昨年管理職になりました。

この春に、お客様に直接関わる営業に10数年ぶりに戻りました。「ワーキングマザーとしての営業スタイル確立」が私のミッションだと理解しているので、後に続く方の事例になる働き方を模索しています。

―営業分野に軸を置きつつ、キャリア支援やダイバーシティの領域にもご関心がおありとか。

歩んできたキャリアは営業中心ですが、「人」やキャリア支援の仕事に関わりたいという思いはずっとあります。ダイバーシティへの興味は、15年前に社内のダイバーシティプロジェクトに参加したことがきっかけです。その時お世話になった女性の先輩方には、女性初の役員になった方や、新しい部署の立ち上げを担った方など尊敬する方がたくさんいて。そういう方の後ろ姿を見てきたことも、今の私にとって影響が大きいと思います。

直接的に仕事で携わる機会はまだないのですが、子育て中の社員を集めた社内ランチ会を開催したり、キャリアコンサルタントの資格を取ったりと、自分のできる範囲で動いているところです。

―「PeerCross」は、社外のワーキングマザーと繋がりを持てるサービスです。そういったご関心もあって、「PeerCross」を利用されたのでしょうか?

そうですね、社内のダイバーシティ担当部署から募集が始まったのを聞いて、真っ先に食いつきました(笑)。

まず、社外のネットワークを持てることに魅力を感じました。子どもが保育園に通っていた頃はいろんなワーキングマザーに会えたのですが、小学生になってからはそういう機会が減ってしまって。また色んな“働くママ”と知り合えたらな、とぼんやり考えていました。あとは純粋に「色んな人の話を聞いてみたい!」と思って。

―キャリア支援という意味からも、角田さんのご関心と「PeerCross」は近い部分がありそうです。

キャリアコンサルタントの資格を取得した背景には、キャリアに悩んだ私自身の経験がありました。他のワーキングマザーの方にもきっと同じような方がいるんじゃないかな、どこかで支援する側に回ることができたらな、とずっと思っていたので、「PeerCross」のサービスを知って、「あ、これはいい!」と。力になれることがあったらな、と考えていましたね。

「こんな上司いたらどう思う?」とフラットに聞けるのも、社外ならでは

―実際に「PeerCross」のマッチングは、どんな風に利用されていますか?

私、すごい活用してるんです(笑)。もう20人くらいの方とお会いしたんじゃないかな。

お会いする方は、私より年下の、ワーキングマザー歴の浅い人の方が多いです。自分に自信が持てていなかったり、何かしら悩んでいるような方も多いのですが、私がお話を聞く限り、みなさんすごく頑張っているんですよ。正直に「今も十分すごいですよ!」と伝えると、ハッとしたような顔をされて、喜んでくださることも多くて。

お話を聞くのがとても好きなので、正直に「すごいね!」と伝えることでお役に立てるならと、私の喜びにもなっています。

―社外の方とのマッチングだからこそのメリットは感じますか?

フラットに本音で話せるところですね。

例えば、今私は課長なので、部下は少なからず私に遠慮しているところがあると思うんです。「PeerCross」でお話しする方には部下と同年代の方もいるので、「上司からこんなふうに言われたらどう思います?」とフラットに相談でき、日頃のマネジメントのヒントをいただいています。

―業種を問わず多くの方とお話しされているとも伺いました。

あえて全然知らない業界の方にもお話を聞いています。私の周りには文系の方が多いので、あえて理系の方にお会いしたり。違う業界のお話を聞けるのは、シンプルに面白いんです(笑)。

あとこれは副次的なことですが、こうやって私が様々な仕事を知ることが、子どもにも還元できるんです。色んな会社の方とお話しして、子どもに「ママ、今日はこんな方とお話ししたよ。面白かったよ!」と伝えることで、「こういう仕事があるんだよ」とぼんやりとでも伝えられたらなと。子どもが自分の仕事を考える頃に、「そう言えば、ママ昔にこんなこと言ってたな…」と繋がることがあれば良いなと思っています。

―とても良いですね!ご自身の業務も育児もある中で、時間的な制約もあると思います。マッチングは、どのような時間でお話しされているのでしょう。

私はお昼休みを使っていますね。自由に使える時間として、ワーキングマザーのお昼休みは大切だと思います。その活用として「PeerCross」はすごくいいなと。1時間でも十分お話はできますし、もし本当に喋り足りないとなったら、再度設定しても良いですしね。

過渡期を歩んできた人間として、子ども世代に「より良い未来」を渡したい

角田さん・お子様写真
画像提供:角田さんより
―マッチングを通じて相手の方を応援される場面も多いようですが、「PeerCross」の活用は角田さん自身のモチベーションにもつながっていますか。

はい。まずは「自分の経験って、こんなに誰かの役に立つのね!」と、自分の価値の再発見ができました。

この春から営業職に戻りましたが、育児と営業業務を両立することは、私にとっても会社にとっても新しい挑戦です。でも「この配属にも価値がある!」と自分の中で思えているのは、「この経験が、きっと誰かの役に立つかもしれない」という実感があるからだと思うんですよね。皆さんとお話しするなかで、これまでの経験を承認してもらえたと感じますし、それがベースとなって、次の原動力につながっていると改めて思います。

ー自社内でもワーキングマザーとして先陣を切って活躍されています。今後、ご自身が目指す姿をお聞かせください。

いずれはキャリア支援の仕事にも関われたら嬉しいですが、今はまず与えられたミッションである営業の仕事をしっかりやっていきたいです。会社から評価をしてもらえるなら昇格もしていきたいですし、私に任せてもらえることがあるなら、キャリアアップも頑張っていきたいと思います。

―お話を聞いていると、「ご自身のキャリア」だけじゃなく、後に続く「人」や「未来の社会のあり方」も見据えている印象を受けます。

今は女性の活躍も当たり前になってきていますが、やっぱり私は「過渡期を生きている人間」だと思うんです。子どもたちの世代には、もっと女性が活躍しやすい社会環境を渡したい、という思いがあって。キャリアコンサルタントの資格を活かして周りの方を応援することでも、私自身が働き続けて、社内で1つでもステージを上げていくことでも、どんなに小さな一助でも良いので、より良い社会に繋げたいんですよね。

「PeerCross」はより良い未来につながるサービスだと思うので、私の中では、すごく存在として大きいんです。自分のためにも、どなたかのためにも、これからも活用させていただきたいと思っています。

―ご自身の目指す未来に向けて、ますます活躍の幅が広がっていきそうですね。素敵なお話をありがとうございました!
角田さん
画像提供:角田さんより
まとめ)

「周りの方の役に立てることが、私の喜びでもあるんです」。そう何度も言葉にされていた角田さん。ワーキングマザー向けのキャリア形成支援サービス「PeerCross」は、角田さんが描く未来像を一緒に作っていく、伴走者のようなサービスなのかもしれません。

角田さんが積み重ねる1つ1つのアクションが、着実にお子さん世代に「より良い未来」の橋をかけていくことを信じています。



協力:アサヒビール株式会社
インタビュー・文:大沼芙実子
提供:東日本旅客鉄道株式会社
PeerCrossホームページ
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