知って快適！JR品川駅社員からのおすすめ分散乗車スポット情報①

例えば品川駅3・4番線ホームの夕方ラッシュ時の様子です。
ここは山手線外回りと京浜東北線の北方面のホームとなっており、品川駅で最も混雑しているホームです。左が山手線5号車付近、右が10号車付近です。
同じ時間帯でチェックしてみたのですが、こんなにも混雑状況が結構違います。
さて、なぜこのように違いがあるのか、駅社員ならではの視点で調査してみました。

こちらは主な品川周辺各駅の山手線階段位置です。
目黒駅や五反田駅、浜松町駅などでは11号車寄りに階段が集中している一方で、1号車寄りに階段があまり集中していないことがわかります。
つまり号車や乗車位置によって混雑に差が出る原因の一つは周辺駅の階段位置の偏りが関係しています。

二つ目は品川駅の構造です。品川駅の構内図を見てみましょう。
上がコンコースで、下がホーム階です。どちらも左側が横浜方面、右側が東京方面です。

東海道線・横須賀線から山手線・京浜東北線に乗り換える人の流れを矢印で追加しました。
北改札内の通路を通る人が赤矢印、中央改札内の通路を通る人が緑矢印です。

品川駅は山手線・京浜東北線ホームに比べて、東海道線・横須賀線ホームは右側（東京寄り）に少しずれています。この「ずれ」があることで、東海道線・横須賀線から乗り換えた人は北乗換通路から山手線・京浜東北線の東京寄りに集中してしまう傾向にあります。

また、山手線・京浜東北線ホームの階段の多くが中央改札側の通路につながっているため、山手線・京浜東北線から乗り換える人は、東海道線・横須賀線の横浜寄りに集中してしまうのです。

ここまでホームの場所によって混雑状況が変わってしまう原因を見てきました。
分散乗車のススメその②では、品川駅のホームについて、具体的に混雑するエリアと空いているおすすめエリアを紹介いたします。
※掲載の内容は2024年10月現在の情報です。