更新日: 2025年01月07日

東北地方の巨大鉄道工場「JR東日本 郡山総合車両センター」とは?

東北地方の巨大鉄道工場である「JR東日本 郡山総合車両センター」。福島県郡山市に位置し、東北新幹線郡山駅に隣接する、日々の車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地です。お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。東北地方を走る電車や気動車、首都圏を走る交直流電車・気動車のメンテナンスを行っています。この記事では、東北地方と首都圏の安全運行を支えるJR東日本郡山総合車両センターについてご紹介します!

郡山総合車両センターとは?

郡山総合車両センターでメンテナンスを受けるキハ110系
▲ 郡山総合車両センターでメンテナンスを受けるキハ110系
東北地方の巨大鉄道工場である「JR東日本 郡山総合車両センター」。福島県郡山市に位置し、東北新幹線郡山駅に隣接する、日々の車両の点検や修理、清掃などを行う車両基地です。
お客さまに高品質な輸送サービスを提供するために日々、車両のメンテナンスを行っています。
東北地方を走る電車や気動車、首都圏を走る交直流電車・気動車のメンテナンスを行っています。

現在、郡山総合車両センターに所属する車両

現在、郡山総合車両センターに所属している車両の一部を紹介します。

① キハE120系(只見線)

只見線を走るキハE120系
▲ 只見線を走るキハE120系
郡山総合車両センターに所属するキハE120系は、それまで主力であったキハ40・48系などを置き換える目的で2008年に投入されました。
JR東日本の気動車としては初のステンレス車体となっており、ドアは片側2扉となっています。床下に搭載されているディーゼルエンジンの燃料噴射装置には、高圧電子制御システムを採用し、エンジン動作時に最適な量の燃料を噴射し、エンジン燃焼を行うことで、運転時における排煙の低減と低騒音化を実現しています。

② キハ110系(磐越東線・磐越西線・只見線)

只見線を走るキハ110系
▲ 只見線を走るキハ110系
郡山総合車両センターに所属するキハ110系は、国鉄時代から活躍していたキハ40系・キハ58系などを置き替えることを目的に1991年にデビューしました。
キハ110系は、JR東日本エリア内のローカル線で国鉄時代から活躍していた気動車を置き替え、サービス改善を図るため、JR東日本が開発した気動車です。
車体の長さ、両運転台または片運転台などで多彩な車両があり、各路線の条件に応じて使用されています。
国鉄時代から使用されていた気動車と比較し、電車並みの加速性能を持っているため、ローカル線のスピードアップに大きく寄与しました。

③ DE10(ディーゼル機関車)

点検中のDE10 1124
▲ 点検中のDE10 1124
郡山総合車両センターに所属するDE10形ディーゼル機関車は、1966年に試作車が登場し、1967年から量産が始まりました。
本線用・入換用いずれにも使用できる万能な機関車として、北海道から九州まで全国各地で活躍しました。
1124号機はその中の1両で、1971年に製造され、東新潟機関区や長岡機関区(のち長岡運転区に改称)で活躍したのち、1996年に当時の会津若松運輸区へとやってきました。
DE10 1124は只見線用の衛星電話や、レール上に溜まった落ち葉を取り除くための高圧洗浄機の搭載など、特徴ある装備を持った人気の高い機関車です。

過去に郡山総合車両センターに所属していた車両

過去に、郡山総合車両センターに所属していた車両の一部を紹介します。

キハ40形(只見線・磐越東線等)

会津若松駅に停車中のキハ40形東北地域本社色
▲ 会津若松駅に停車中のキハ40形東北地域本社色
郡山総合車両センターに所属していたキハ40形気動車は、国鉄時代にかけて製造された気動車です。
国鉄時代からJR化後まで北海道から九州まで日本各地で活躍しました。
郡山総合車両センターに所属していたキハ40系は只見線などで活躍し、車両老朽化に伴いに営業運転を終了しました。
関連記事:【イベントレポート】懐かしい国鉄型気動車!トロッコ列車「キハ48形びゅうコースター風っこ」の撮影会

首都圏や東北地方で活躍する電車のメンテナンスも行っています

郡山総合車両センターでの検査を終えて、所属先の勝田車両センターへ回送されるE657系
▲ 郡山総合車両センターでの検査を終えて、所属先の勝田車両センターへ回送されるE657系
郡山総合車両センターでは、東北地方を走る電車や気動車、首都圏を走る交直流電車・気動車のメンテナンスを行っています。
主な内容として、車体と台車を切り離して、車両をオーバーホールしてメンテナンスを行う全般検査・重要部検査・車体保全・装置保全・指定保全などが行われています。

郡山総合車両センター開催イベント

205系南武支線撮影・体験イベント(2024年12月開催)

205系
南武支線205系を使用したイベントを2024年12月21日(土)に郡山総合車両センターで開催します!加圧状態で様々な角度、シチュエーションで撮影することができる「撮影コース」や、運転台でのマスコン・ブレーキなどの操作や車両の運転台・床下の見学ができる「体験・見学コース」を開催します!数が減少している205系を思う存分に楽しめる貴重なイベントになっています!
関連記事: 【郡山総合車両センター】205系南武支線撮影・体験イベントを開催します!

DE10 1124撮影会イベント(2024年7月開催)※終了しました

検修庫内のDE10 1124
▲検修庫内のDE10 1124
2024年7月7日(日)郡山総合車両センター郡山派出にて「DE10 1124の夜間撮影会」を開催しました。
夜に映えるDE10 1124の姿を思う存分撮影していただく為に、検修庫内、検修庫外からの撮影に加えて、前照灯・後部標識灯・入換標識灯を切り替えながらの撮影や、点検作業実演を行い、撮影会を楽しんでいただきました。
関連記事:郡山で見られるラストチャンス!DE10 1124撮影会イベントを開催します!

郡山総合車両センターの関連動画

2021年11月13日、郡山総合車両センター郡山派出で開催した「DE10車両撮影会」のご紹介です!
この撮影会は、JRE MALLでチケットがオンライン販売され、発売開始直後3分で完売となった大人気イベントです。(価格:12,000円 22名分)
「DE10」は、郡山駅構内や、郡山総合車両センターを中心に、車両を牽引して入換作業を行っています。
かつては、寝台列車あけぼのとしても運用されていました。
この撮影会でも、あけぼののヘッドマークをつけた「DE10」車両が登場します!!!
撮影会では、磐越東線で使用されているキハ110系での移動や、「DE10」の出区点検も行われました。

晴天の中、大盛況で終えた撮影会の模様をぜひご覧ください!

郡山総合車両センターで開催されるイベントに参加するには?

JRE MALLチケット JR東日本東北本部店 出典:https://event.jreast.co.jp/shop/detail/a010
JRE MALLチケット JR東日本東北本部店では、郡山総合車両センターをはじめ、東北エリアで開催しているJR東日本のイベントを販売しています。不定期で開催していますので、こまめにチェックしてみてくださいね!
JRE MALLチケット JR東日本東北本部店のイベントはこちら

② JRE MALLふるさと納税 JR東日本オリジナル返礼品をチェック

 JRE MALLふるさと納税 JR東日本オリジナル返礼品 出典:https://furusato.jreast.co.jp/furusato/feature/F000-2/org
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※時期により、取り扱い返礼品が異なります。
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