犬っこまつりって知ってる？秋田県湯沢市の歴史ある祭りの魅力を紹介！

「犬っこまつり」は、秋田県湯沢地方の冬の行事で約400年の歴史があります。
雪景色のなかに「お堂」や「犬っこ像」を作り、厄除けや安全祈願をおこないます。例年、まつりの開催時期には愛犬祈願祭や千の雪灯りといった催しもおこなわれ、地域全体が活気づきます。
この記事では「犬っこまつり」の歴史や、近年になって見られるまつりの様子について解説します。

【犬っこまつり概要】
開催日時：2024年2月10日(土)10時～21時・11日(日・祝)10時～19時
主会場：湯沢市総合体育館周辺
サブ会場：湯沢市中心商店街
アクセス：JR奥羽本線湯沢駅等からシャトルバス

※2025年の概要は更新をお待ちください

江戸時代初期から約400年続いているといわれる湯沢地方の民俗行事で、盗難や魔除けなどを祈願したことが始まりとされます。

また湯沢地方では、「湯沢には江戸時代の初め、『白討(はくとう)』という大盗賊が出没し、殿様が退治しましたが、再度盗賊が現れないよう、米の粉で小さな犬っこや鶴亀を作り、旧小正月の晩に家の入口などに供え、祈念させた」という言い伝えもあります。

近年は、湯沢町の「犬っこまつり」に少し変化があるそうです。
雪でお堂や犬っこ像だけでなく「犬っこ神社」というものも作られています。愛犬を連れて湯沢町を訪れる観光客へ向けたものであり、ここでは愛犬の健康を願った「愛犬祈願祭」がおこなわれています。新型コロナウイルスの影響で一時中止となっていたものの、2023年から復活。同年は16万5千人の来場者と700匹以上のワンちゃんが参加しました。

地域の愛犬家や観光客にとって、犬っこまつりは待ち遠しいイベントのひとつです。
犬っこまつりの開催にともない、愛犬祈願祭や千の雪灯りと呼ばれるイベントもおこなわれます。ここでは2つの行事を「犬っこまつりの関連イベント」として紹介します。

「犬っこまつり」が始まると、広場や道路には大小さまざまなお堂っこが建てられます。
夜になるとお堂のろうそくが灯され、幻想的な風景が広がります。メイン会場内には、雪でできた犬っこ神社が作られ、まつりの2日目になると「愛犬祈願祭」がおこなわれます。多くの愛犬家が集まって、愛犬の長寿や健康を祈願するそうです。
「個別犬っこ祈願」もおこなわれており、ワンちゃんそれぞれにご祈祷がされます。

柳町商店街では「千の雪灯り」と呼ばれるキャンドルナイトも開催されます。
約1,000個のキャンドルが灯され、子どもたちの将来の夢が書かれたメッセージキャンドルが展示されます。夕方になると美しい光の輪が幾重にも現れ、闇夜を幻想的に彩ります。

「犬っこまつり」はJR奥羽本線の湯沢駅で開催されます。
東京からは、山形新幹線で新庄駅または秋田新幹線で大曲駅までいきそれぞれ奥羽本線に乗り換えます。
2024年開催時には、まつりの開催期間に臨時列車「快速犬っこまつり号」が秋田駅～湯沢駅間で運行しました。
2025年の情報は更新をお待ちください。

「犬っこまつり」の会場周辺に駐車場はありません。
シャトルバス「犬っこ号」を30分間隔で運行しますのでご利用ください。(無料)
愛犬と一緒にバスに乗ることもできます。
※2024年の情報です

湯沢駅周辺は温泉街です。西口を出てすぐの場所にある足湯をはじめ、温泉街ならではのスポットが数多くあります。たとえば商店街には、温泉まんじゅうや地元の特産品である笹団子の味わえる売店が並びます。温泉街の定番レジャー「射的場」も趣があるスポットとして人気です。

湯沢駅からは湯沢高原ロープウェイが出ており、標高約1,000m地帯まで登れば谷川連峰や越後三山を見渡す大パノラマの銀世界を一望できます。

絶景を眺めながら山頂へ到着すると、そこには「雲の上のカフェ」があります。雪景色を眺めながら、ゆっくり食事ができるスポットです。犬っこまつりに行くなら、湯沢駅周辺の観光も一緒にいかがでしょうか。

古くから湯沢町で親しまれている「犬っこまつり」を紹介しました。近年では、愛犬家から大注目の催しも開催され、ますます賑わいを見せています。
ぜひ、この冬は秋田県湯沢市で愛犬やご家族と「犬っこまつり」を楽しんではいかがでしょうか。

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