秋の「にいがた庭園街道」｜着物で巡る紅葉と和文化体験

新潟県の村上市から新潟市までを結ぶ「にいがた庭園街道」は、豪農・豪商の邸宅や寺社仏閣に併設された日本庭園が点在する、全長約150kmの観光ルートです。北方文化博物館、旧齋藤家別邸、渡邉邸、椿寿荘など、歴史と美が融合した庭園が数多く存在し、四季折々の風景が訪れる人を魅了します。

1. 庭園街道に息づく歴史と文化
江戸から明治にかけての豪農・豪商たちが築いた邸宅や、茶の湯文化を反映した庭園が点在しています。たとえば、北方文化博物館の大庭園は、四季折々の風景とともに、越後の豪農文化を体感できる貴重な空間です。

2. 四季の自然美を楽しむ庭園
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れるたびに異なる表情を見せるのが庭園街道の魅力。特に秋は、紅葉と苔のコントラストが美しく、写真映えするスポットが多数あります。

3. 地域ごとの庭園の特色
村上の武家文化、新発田の城下町情緒、阿賀野の温泉文化、新潟市の近代和風建築など、エリアごとに異なる歴史背景と文化が楽しめます。庭園を巡ることで、地域のストーリーにも触れられるのが魅力です。

4. 庭園街道沿いの食と工芸体験
庭園街道沿いには、地元食材を使った和食やスイーツ、伝統工芸品の体験施設も点在。着物で庭園巡りを楽しみながら、地域の食文化や工芸体験を満喫できるのも、にいがた庭園街道ならではの魅力です。

秋のにいがた庭園街道では、着物で庭園巡りを楽しむ特別企画が開催されます。

開催期間：2025年10月15日（水）〜11月15日（土）
対象施設：村上・関川・新発田・阿賀野・新潟・田上・五泉の28カ所
特典内容：着物でご来場の方に入場料割引などの特典

渡邉邸（関川村）は、江戸時代の豪農・渡邉家の邸宅で、3,000坪の敷地に500坪の母屋と6つの蔵が並ぶ壮大な屋敷が広がります。遠州流の池泉回遊式庭園は、名匠・田中泰阿弥による修復が施され、石組みの美しさは「この道の極み」と称されています。国指定名勝・重要文化財。

●関川村下関904
●電話：0254-64-1002
●入館料：◇大人800円(税込)◇小・中学生350円(税込)
●開館時間：9:00～16:00（最終入館：15:30）
●休館日：年末年始（12月29日～1月3日）

椿寿荘（田上町）は、大正7年に建てられた田巻家の迎賓館です。書院造りの建築と、自然の地形を活かした庭園が調和し、訪れる人に静謐な時間を提供します。紅葉の時期には、庭園が赤や黄に染まり、幻想的な雰囲気に包まれます。

●田上町田上丁2402-8
●電話：0256-57-2040
●入館料：◇大人400円(税込)◇小・中学生300円(税込)
●開館時間：9:00～16:00
●休館日：年末年始

北方文化博物館（新潟市江南区）は、越後随一の豪農・伊藤家が明治時代に建てた本邸で、広大な庭園とともに、茶室や書院、蔵などが点在しています。春の藤棚、秋の紅葉が特に美しく、文化財としての価値も高い施設です。

●新潟市江南区沢海2-15-25
●電話：025-385-2001
●入館料：◇大人800円(税込)◇小・中学生400円(税込)（※日曜・祝日は小・中学生無料）
●開館時間：9:00～17:00（※12月～3月は16:30まで）
●休館日：火曜（祝日は開館し、翌日休館）※4月・5月・10月・11月は無休

旧齋藤家別邸（新潟市中央区）は、新潟の豪商・齋藤家が大正時代に建てた別邸で、建物と庭園が一体となった設計により、四季の移ろいを感じられる空間です。市街地にありながら、静けさと風情を感じられる貴重なスポットです。

●新潟市中央区西大畑町576
●電話：025-210-8350
●入館料：◇大人300円(税込)◇小・中学生100円(税込)（※土日は小・中学生無料）
●開館時間：9:30～18:00（※10月～3月は17:00まで）
●休館日：月曜（祝日は開館し、翌日休館）、祝休日の翌日、年末年始（12/28～1/3）

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秋のにいがた庭園街道を着物で巡ることで、紅葉と和文化の魅力を五感で味わえます。この秋、新潟の庭園で特別なひとときを過ごしてみませんか。

掲載の内容は2025年10月現在の情報です。