江戸三大祭りの一つ、神田祭！今年は本祭、例大祭は15日(木)！

2025年は本祭の年にあたり、5月9日(金)～5月15日(木)に神田明神（正式名称：神田神社）を中心に盛大に執り行われます。この記事では、2025年の神田祭を最大限に楽しむための情報として、開催概要から歴史、見どころ、アクセス方法までを詳しくご紹介します。江戸っ子の心意気が息づく神田祭で、日本の伝統文化の素晴らしさを体感しましょう。

【正式名称】神田神社大祭（かんだじんじゃたいさい）
【通称】神田祭（かんだまつり）
【開催期間】2025年5月9日(金)～5月11日(日)

＜神田祭 日程＞
〇5月8日(木)-鳳輦神輿遷座祭（19:00）
〇5月9日(金)-氏子町会神輿神霊入れ（14:00頃〜 ）
〇5月10日(土)
-神幸祭（終日）
-神幸祭・神輿宮入 （終日）
-附け祭（15:00頃〜）
〇5月11日(日)-神輿宮入（終日）
〇5月14日(水)
-献茶式（11:00）
-明神能・幽玄の花（17:30開場）
〇5月15日(木)-例大祭（14:00）

神田祭に合わせて、神田明神周辺、神幸祭や附け祭の巡行路にあたる広域で交通規制が行われます。神田祭にお出かけの際は、公共交通機関のご利用をおすすめします。

【鉄道でのアクセス】
・JR「御茶ノ水駅」（聖橋口）より徒歩約5分
・JR「秋葉原駅」（電気街口）より徒歩約7分
・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」（1番口）より徒歩約5分
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」（B1出口）より徒歩約5分
・東京メトロ銀座線「末広町駅」より徒歩約5分

神田祭の歴史は古く、その起源は奈良時代にまで遡るとも言われています。江戸時代に入ると、幕府の保護を受け「天下祭」として盛大に行われるようになり、山王祭と共に江戸城内への神輿の渡御が許されるなど、特別な扱いを受けていました。

神田祭は、神田明神の氏子である各町会の人々によって支えられており、祭りの準備から運営、そして当日の神輿の担ぎ手まで、多くの人々が情熱を注いでいます。2025年の神田祭でも、数々の神事が執り行われますが、特に注目したい見どころをご紹介します。

江戸三大祭りの中でも最大級の規模を誇る神幸祭。平安時代の装束を身にまとった人々が、鳳輦（ほうれん）や神輿と共に、神田、日本橋、大手町、丸の内といった都心を練り歩きます。その光景は、まるで歴史絵巻を見ているかのよう。特に、日本橋を渡るシーンや、オフィス街を背景に進む行列は必見です。

神幸祭の後に続く附け祭では、各町会が趣向を凝らした曳き物や、ユーモラスな仮装行列などが登場し、祭りを一層盛り上げます。その年の世相を反映したユニークな出し物も見られ、観客を楽しませてくれます。

祭りのクライマックスの一つが、各町会の神輿が次々と神田明神の境内に還ってくる「神輿宮入」です。担ぎ手たちの威勢の良い掛け声と、神輿がぶつかり合うかのような勇壮な姿は圧巻。境内は熱気に包まれ、見物客も一体となって興奮を分かち合います。

神田明神の最も重要なお祭りである例大祭は、神職によって厳粛に執り行われます。国の安泰や氏子崇敬者の繁栄が祈願され、神田祭の中核をなす神事です。一般の参列が難しい場合もありますが、その厳かな雰囲気は神社の神聖さを感じさせます。

数百年もの長きにわたり、江戸・東京の変遷を見守り続けてきた神田祭。歴史の重みを感じさせる古式ゆかしい行列と、現代のオフィス街を背景に進む神輿の姿は、まさに圧巻の一言です。過去と現在が交差するこの特別な空間で、江戸っ子たちの熱い想いに触れてみませんか。日常を忘れ、心躍る数日間を、ぜひ神田の地で。